CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン9)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php





第7話 ナタリーの模型 Woulda, Coulda, Shoulda

脚本/Naren Shankar、Allen MacDonald
監督/Brad Tanenbaum
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女性・ジャネル・ロウが自宅で殺害される。
すぐに隣人からの通報で救命士が駆けつけると、ジャネルは
既に亡くなっているが、娘のノラにはまだ息が有る事が判明し
急いで搬送される。夫のピーターも戻ってくるが、警察官に
現場に立ち入ることを制止され、警官に暴行を働き逮捕される。
ピーターの車を調べると、38口径に銃が見つかり、更に発砲し
た形跡、そしてピーター自身から発射残渣が検出された事から
事情を聞くことになる。ピーターは射撃場に行ったとするが・・

銃弾の射入口はアゴの下からだと判明。
椅子が倒れている事から容疑者と争った跡が見られる。
机の角に血が付着しているが、娘がそこに頭をぶつけたであろ
う事が伺える。

一方二人の高校生がドライブをしていた際に、自損事故で樹に
ぶつかり亡くなって発見される。運転手はチェイス・ボーマン
助手席にはマックス・プール。共に
リッジバレー高校のアメフト
部の生徒で、一人は運転手はシートベルトをしていたという。
しかし
ペルツマン効果によって安全だと認識した事が逆にアダ
となっている事が明らかだった。
遺体に木片が付着していたが
衝突した木とは違う事や、木に衝突しているのに対して、誰も
その音を聞いていない事で、ニックは違和感を覚える。

ライリーはジャネル殺害現場からデコレートに使うストーンが
落ちている事に気がつく。また電話帳に銃弾が突き刺さっている
のを見つけるグレッグ。ライリーは裏口に続く
勝手口がこじ開
けられているのを発見
し、現場写真を撮りながら裏口を調べて
いくと、壊された
携帯電話で落ちており、ストーンの一つが
取れている事が分かる。

ブラス警部はピーターを尋問する。
隣人がジャネルとピーターが争うのを聞いている事。
また事件発生直前に閃光を目撃していること。そしてここ三ヶ月
で三度のDV通報が有った事から、ピーターが妻を殺害したのでは
無いかと疑う。妻は大袈裟に騒ぐだけだとし、裏口には娘の携帯
電話が落ちていたことを告げる。
またブラスはマーク・レディングという名前を挙げ、12年前の
殺人事件の第一容疑者であるこの男性がピーターと同一人物で
あることを突き詰める。
ピーターの前妻であるエイミーが浮気調査をした際に探偵の
トレバー・マーフィーを雇い、浮気の事実が発覚するが、それ
と同時にトレバーが失踪したためにピーターが容疑者として
疑われたというもの
。ピーターは起訴されなかった事件だとして
殺害を否定。そして自分の元には最近ずっと
脅しのメールが
送られてきている事
を告げる。恐らく妻を殺した犯人はオレを
狙っていたのだろうと告げる。

ロビンスは高校生の遺体を検死解剖する。
するとマックスには不自然な骨折痕が有る事が判明する。
ニックはドライブレコーダーを調べると、衝突する4秒前に
アンチロックブレイキシスタム(ABS)が働いていた事が判明。
砂利が不自然な形で車に付着していたのが気になる。

一方ギルの元には、模型殺人で賑わせたナタリー・デイビス
移送審理が行われるとの通達が来る。彼女は統合失調症で入院
していたが、この程治療が良好であることから責任能力を問える
として刑務所への移送を行うべきかと審理を行うことになって
いた。

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平和に暮らしていた一家の妻・ジャネルが銃殺される。
容疑者は夫のピーターであり、以前から妻と争う姿を隣人に
見られていたが、夫はそれを否定する。しかしピーターには
過去殺人未遂で第一容疑者となっている事を知る。

今回は三つの事件が混在するものがあった。

一つ目の事件は、メインであるジャネル殺害の件。
夫が完全に怪しいものだったけれど、ピーター自身にも脅しの
メールが送られている事を知ることで、うまく真相をカモフラ
ージュしている感じ。

銃弾を調べる内に、過去にトレバーが使用した銃と同一だった
という事で、過去にトレバーを殺害したであろうピーターが
その銃を奪い取っていたのではないかと疑う。

ただ携帯メールの送り主がトレバーの関係者だったことで、
その容疑も一気に怨恨目的ではないかとするものが出てくる。

最終的には弟の犯行か姉の犯行かという事だったけど、
弟の方が父親に対する思いが強いかと思いきや、実行犯は姉
の方だったことでサプライズ感が出ていたけど、弟が姉と向き合
っていれば、この手の事件は起こらなかったのだろうか?

最後にピーターに12年前の父親殺害の件を自供させた娘の手腕は
ただものではないなと思わせるものがあったぞ。

もう一つの事件は、高校生が自動車で事故死した事件。
やたらとニックとホッジスが悪のりしていた案件だけど、
悪いのは高校生であって、毎回郵便受けを壊されているジャク
ミンにとってはかなり不幸な結末だったと思う。
バットを隠したりしなければ良かったんだけどね。

そして何と言っても前シーズンでCSIや世間を震撼させた
被疑者のナタリーが再び登場する。
ナタリーの精神状態は現在まともな状態なのか否か。
まともだからこそ、自殺を考えてしまうという辺りがちょっぴり
皮肉なものが有ったし、自殺を匂わすメッセージもまた
人形を使っている辺り、ゾッとするものがあったな。

結局この流れがサブタイトルになってしまっている辺りが最大の
皮肉かもしれない。

ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋

ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
ライリー・アダムス (Lauren Lee Smith) ラボ新加入

ナタリー・デイビス (Jessica Collins) 模型殺人
バレリー・ニコラス (Amy Aquino) A.D.A
モンロー (Joshua Malina) D.A
ピーター・ロウ (Loren Dean) 夫、12年前の殺人事件容疑者
ネイサン・マーフィー (Billy Lush) ケルシーの弟
ハル・ジャクミン (Mike Hagerty) コンクリートの郵便受け
ブレナー (Michael Ensign) 判事
ウィルソン (Cyd Strittmatter) 精神科医
ケルシー・マーフィー (Alison Pill) 探偵の故父・トレバーの娘
ノラ・ロウ (Joey King) 娘
マックス・プール (Zack Duhame) 助手席、運転手はチェイス
--- (Lu Johnson) Mental Prison Guard
--- (Jeffrey D. Stevens) Paramedic

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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