CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン9) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php

第8話 最後の授業［前編］19 Down

脚本／Naren Shankar、Carol Mendelsohn
監督／Kenneth Fink
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トリバーは自宅で何者かと過去の事件のVTRを見て昔を思い出す。
売れると思うか?と問うと、トリバーは突然背後から絞められて
殺害される。遺体を黒いビニール袋に入れられ、マウントチャ
ールストンの森に捨てられるのだった。

ギルはこの日の事件担当の割り振りを他のスタッフたちに言い
渡す。グレッグがいよいよLV3の捜査官になったことで、みんな
が盛り上がる中、ギルの担当する事件は何なのか?とキャサリン
に問われる。ギルはみんなの前で今の心境を語り、CSIを去る事
にしたと告げる。後任に関してはキャサリンが主任をする事に
なり、現在エクリーが新しい捜査官を捜しているという。

そんな中、二人のハイカーがマウントチャールストンの森で
遺体を発見したとの通報が入る。現場で遺体を確認すると
既にビニール袋の中で溶けている事が判明。
ラボではその遺体を調べながら、ギルの事について話し合って
いた。ホッジスはギルがCSIを辞めることに納得できず、単に
休職するだけではないかとするが・・・

白骨化された遺体は、一見すると男性か女性かも判別出来なか
った。遺体には、ダビデの星のペンダントを所持していた事か
らユダヤ人なのかと思わせる。また茶色、ブロンドの髪の毛
が見つかる。すぐにミトコンドリアDNA検査を行うと言う。
ロビンスの検視報告から、年齢は25歳くらいで、白人男性、
身長は175cm程度だという。舌骨が折れていることから、絞めら
れて殺害されたのだろうという。
ロビンスはギルに対して、本当に辞めるのか?と問うと、何か
から逃げる為に辞めるのか、それとも何かを探すために辞める
のか?と問い、私は絶対に辞めないと心に言い聞かせるのだった。

ギルは失踪者の中で遺体と符合する人物を検索で調べていく。
すると48件該当する中で、ジョエル・スタイナーが生前にペン
ダントを所持していた事が判明する。ジョエルは、ディック&
ジェーンキラーの最初の被害者で、被疑者はネイサン・バスケ
ル。90年代に少なくとも3州に渡って14人を殺害しており、
全てはカップルを狙ったものだと判明する。リノ警察署がたま
たま飲酒の検問中に捕まえたものだった。バスケスは男性7人の
遺体の場所を教える変わりに、終身刑でイーリー州立刑務所に
服役していた。しかし依然として女性側の遺体は一つとして発見
されていなかった。遺体の特徴として、犯行順に自分が犯行した
事を示すように、遺体にナイフで一つずつ傷つけており、7人目
の被害者には7つのナイフの刺し傷がある事が判明する。

97年に失踪したジョエルの遺体が未だに発見されていなかった。
もしかするとその遺体なのではないかとして、スタイナー夫妻
を呼んでDNAを提供してもらう。

一方被害者の遺留品を調べる。
32cmのウエストサイズのリーバイスのジーンズ、そしてMサイズ
のTシャツ。ジュピターフットウェアという靴を履いていた事が
分かる。その靴はインターネットでオーダーメイドする靴だ
と判明する。
ウェンディは知り合いのDNA検査所で最優先に過去の毛を検査
してもらう。二週間もかけていたらギルが辞めてしまう後に
なってしまうからだという。髪の毛はハスケルのものと一致
したという。ウェンディはギルにこれまで世話になったことに
感謝する。

靴を調べていたホッジスは、靴は二年前に創られたものであり
DJKは10年前に刑務所に服役している事を考えると遺体は彼以外
のものだという。靴のメーカーに顧客リストを問い合わせると
ジェラルド・トリバーが発注していたことが判明する。
トリバーは前歴があるが、現在リノ警察署の情報屋として登録
されており、麻薬などのおとり捜査に使っていたという。
半年前から連絡が取れない状態になっているとの事だった。

トリバーの自宅を調べる。当時DJKを逮捕したケニー・マッソ
に案内され現場を調べる。壁や床からトリバーの血痕が検出
されていた。血痕には靴跡がついている事も分かる。
しかしDJKが犯行を繰り返していた頃に、トリバーは17歳だった
故に共犯者だったとするには少々納得が行かないものがあった。
しかし彼の家には殺人関係のグッズが多数発見される。

そんな中、現場の靴跡は、5週間前の事件、イアン・ウォレスと
ジャスティーン・ステファーニの犯行現場からも発見された
靴跡と同じものだと判明。イアンの遺体にも殺された後に9回
刺された跡が検出された事からも、再び連続殺人事件が行われ
始めたのではないかと推察される。
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ギルがCSIを辞めるという事を他の職員に発表すると同時に
被害者として発見された人物は、10年前に終身刑として逮捕
したディック&ジェーンキラー事件の被疑者・ネイサン・ハスケル
と関係のある人物だと判明する。更に殺人鬼は捕まっている
ハズなのに、再び10カ所の刺し傷のある遺体が発見されていく。

ディック&ジェーンとは、映画「おかしな泥棒 ディック＆ジェ
ーン」(1977年・Fun with Dick and Jane)からつけられたもの
だけど、この映画コメディだった事も有り、なんとなく引用と
しては温度差のあるものが有るな。

ギルが辞めると聞いて一人一人から捜査しながらも、コメント
される辺りでちょっぴり涙できるものが有るし、何と言っても
ギルへの片思いが強かったホッジスがへそを曲げてしまう辺り
が皮肉にも面白く描かれた。ブラスとは連絡を取り合って休暇
を楽しもうとしていた事から、関係は続いていきそうな感じ
だし、デビッドもギルに声を掛けられ涙するシーンが有った。

そして後任となるレイモンド・ラングストンが登場する。
大学教授で、元々は病理専門医として病院勤務していた経歴
があり、勤務していた時に同僚が27人の患者を殺害していた
のに気がつかずにいた事が有るようだ。

さて事件としては一体どういう人物が共犯者として活動している
のか。この手の殺人犯は、プライドからなのか自分一人で
犯行を起こした様に思わせたいようだが、一人では明らかに
犯行は無理だし、一体事件には何人の人物が関わっているのか。
殺されてしまったトリバーも犯罪の一端に担っている部分が
あるのか。

カーティス・キージーという遺体が発見されたが彼も共犯者の
一人。それでも殺されてしまったという事は、バスケルが
もっとも信頼を寄せていた人物がそれ以外の人物を殺害させて
いるという事なのだろうか。

大学の講義の中で、本当の犯罪者を使う辺りが凄いな。
アメリカでは不良更生に囚人を使うことはあるとよく耳にするし、
サイバー犯罪などでは逆にハッカーを味方にして、対応に当た
らせるなんて事も聞いたことがあるけど、犯罪者の中からも
勉強・研究の材料とする辺りが凄いなと思う。