CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン9) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php

第14話 チームワーク Miscarriage of Justice

脚本／Richard Catalani、Jacqueline Hoyt
監督／Louis Shaw Milito
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行方不明になっていたアンバー・ジョーンズの車がオルフェウス
カジノの駐車場で発見され、その車のトランクには絨毯が入っ
ており、被害者の血痕が多数検出される。
被害者のアンバーには体から3カ所の銃創が見つかり、いずれも
9mm弾。議員が登録しているベレッタ92と同じ銃から発せられた
ものだが、銃は盗まれたとして検証することは出来なかった。
ラングストンは検察側の証人として裁判所でこれらの事を陪審
員や傍聴人の前で説明し、この証拠を見る限りではエドワード
グリフィス議員が第一容疑者だと告げる。
そんな中、銃を持った男性・ドミニク・ハンフリーズが突然
裁判所を訪れ、入り口のドアの前で自殺する。

休廷となり、マスコミはこぞって議員に意見を求め、担当弁護
士のホイッテンは議員を保護する。

被害者の服の中から遺書が発見され、自分が殺害したような事
が書かれていた。
自殺した銃は9mmのホローポイント弾。
ドミニクは検察側の証人として出廷する予定だった。
警察との参考人聴取の時のテープが法廷で使われることになって
いたのであるが、死人に口はなく、それが裁判で使えるものか
どうか難しい判断に迫られることになる。

証言のテープには、アンバーが発見された時の事が詳細に書か
れていた。午後5時に議員から電話が鳴り、アンバーが死んで
いるのですぐに来て欲しいと言われたものだった。アンバーの
自宅キッチンで銃で撃たれて亡くなっていたのである。ドミニク
は現場に銃が無く、議員も自分は決して殺害していないと言って
いたことからそれを信じたという。そして議員にはすぐに帰る
様指示したというもの。

一方ドミニクが自殺に使用した銃は議員の銃で、しかも銃身
から繊維片が発見されていた。これが議員の着衣と一致すれば
確実にアンバー殺人に関しても証明出来るというものだった。
ドミニクは法廷まで車で乗り付けていたが、その車には鍵が
ささっていたままになっていたことから、自殺を決意して来た
ものだろうという。車内には妻・メリッサと一緒に写る写真
が飾られていた。

メリッサから話を聞くと、夫は刑務所で自殺しようとしていた
感じだったという。全てを失った、人生は終わったと口にして
いたという。ロースクールを主席で卒業したドミニクは、世の中
を変えるとし、グリフィン議員の事を崇拝していたという。
銃を所持していた事は知らなかったとの事だった。

銃の照合を行うとアンバー殺害に使われた銃であり、登録番号
から議員の銃である事がハッキリする。ドミニクの証言では
銃は現場には無かったと証言していたが嘘だったのか。
ドミニクが残した遺書にはアンバーは我々に夢を壊そうとして
いたので殺したと書かれていた。

裁判官のヒンメルは、全ては陪審員によって判断を仰ごうという。

ラングストンは法廷で証言する。
これまでのやりとりの中で、議員の証言したものは嘘ばかりだ
った。特に被害者の家には行っていないとしたが、被害者の家
からは指紋が見つかったり、また性交渉していた形跡も有った。
被害者はクラミジアが原因の両足卵管閉塞症であり、それが
議員にも感染していたのである。
とりあえずキャサリンは議員の着衣を調べる令状を取り、銃身
に付着していた繊維片と比べることにする。
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8ヶ月前に失踪した女性ダンサー・アンバー・ジョーンズの
事件の裁判が行われ、検察側は被告として性関係にあった
議員のグリフィンを起訴する。

■ラングストン初の法廷での証言

今までは主にギリッソムの役割だったけど、ラングストンが
証言台に立った。あまりキャサリンがその役割を果たすのを
見た事が無いけど、男性捜査官が法廷に立つ事の方が多いのか
な。ラングストンって大物感はあるけど、まだ捜査官としては
レベル1扱いの新人だよね。

■浮気・・・そして流産。

皮肉なことだけど、浮気だけでは議員夫人も許していたみたい
だけど、流産した事が引き金となってしまった。
しかも最悪なことに夫が浮気したことで感染してきたクラミジア
が原因。
夫人も定期的に不妊治療とかしていたのだから、クラミジア
とか早い段階で分からなかったのだろうか?

■犯人は誰なのか?

秘書ドミニクが犯人なのか、それともグリフィン議員なのか
という状況だったけど、結果的にはこのどちらでもなかった。
そんな二人を見守る妻や家族達の姿がとても印象に残るもの
だった。そして何よりもそんな家族とも接していかねばならな
い捜査官たちにもダイレクトで彼らの心情が伝わってくる所
がなんともやりきれない感じ。

ライリーは新人という事も有るのだろうけど、結構辛そうに
していた感じ。キャサリンはその辺ベテラン感が漂い、
私ならば浮気した女性ではなく夫を殺すと発言。

■捜査線上に上がる別の容疑者

トミー・ルビーというカジノの運転手のことが浮かび上がる。
彼は被害者アンバーのストーカーだったようで、結果的に
彼の役割が事件の捜査に於いて役に立ってしまった感じ。

■毒殺そして銃殺

事件・捜査は時間が解決してくれるものがあるけど、それが
なんとも皮肉に現れた格好だった。

毒を使う犯行は女性的だとされるけど、まさに女性が犯人だ
った今回。マティーというアンバーの一人娘が同様に毒を
飲まされていてそれが体に表れて来たのが8ヶ月目。

そして被害者のアンバーの体内にアザが浮かび上がってきたの
は、娘の体内に蓄積された毒が原因で遺体を再検証した結果の
ものだった。
しかしアメリカの場合、火葬しないのでこういう事が出来る
のかもしれないけど、8ヶ月前の遺体が綺麗なまま残っている
というのも結構不気味な物が有るのかも知れない。