CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン9) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php

第22話 検視官の掟 The Gone Dead Train

脚本／Jacqueline Hoyt
監督／Alec Smight
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モルグではこの日忙しかった。
ロビンスは司法解剖を行うが、死因が分からない遺体に対して
検査項目を600も増やした再調査を求められていたのである。
死因不明の遺体が3週間で3件出ていた。
一人目はスコット・ベリンスキー(27歳)、三週間前に浴室で
亡くなって発見された元囚人の男。二人目はリーランド・ジェ
イコブズ(33歳)、元囚人。二週間前に心不全で見つかったが
体内からはコカインが検出されていた。そして三人目は、
ブレント・ケリー(22歳)だった。痙攣発作で倒れ、メタンフェ
タミンが体内から検出されるも、致死量では無く、死因の特定
には至らなかった。

ロビンスはキャサリンに頼んで再び現場を見せてもらいに行く。
キャサリンは死因が特定されない限り、この手の捜査は禁止さ
れているとするが、ロビンスが無理に頼んだもの。
「ラブ」のチケットで吊った格好だが、キャサリンは既に二度
見たと告げる。

ブレントの母・ダーラには家宅捜索の許可を得ていたが、
キャサリンは室内に入ると突然ダーラが襲いかかってくるのを
見つける。危うく殺されそうになる中で、ダーラは突然倒れて
亡くなってしまう。キャサリンは腕を噛まれ手から出血する。
ダーラの評判からすると、キレて襲いかかってくるなどあり得
ないという。普段は支援学級の教師をしていて聖人のような
人物とされていたという。ブラスはキャサリンが無謀な行動
を取ったことで、自分に相談すべきだったと語る。

ジェフはとりあえず噛まれたキャサリンに破傷風の注射をする
が、ラングストンはキャサリンを病院に連れて行ってくれと
頼む。

ニックとラングストンは現場を調べる。
ブレントが亡くなったのは6日前のこと。ブレントが亡くなった
事で母親が常軌を逸したのか?。室内からは注射器が見つかり、
更にショー医師からの処方薬が有る事が分かる。
ブレントの室内から多数のメタンフェタミンが発見された事から
息子はすねかじりのジャンキーであり、母親も一緒になって
やっていたのか?と疑う。

一方バルタン刑事に呼び出され、ライリーとグレッグは現場へ
とやってくる。意識不明の女性が民家の駐車場で倒れている
のをマーフィーが見つけて通報したというもの。背中が引きず
られて激しくすりむいており、服のボタンが取れていること。
また性的暴行が有ったのではないかとする物証も出てくる。
脱がされたジーンズには白い液体のようなものが付着され、
乾いた血だまりが有り、ダンボールに飛び散った血しぶきを
見て倒された後に蹴り飛ばされたのではないか?と推察。
そこにトラックが停車していたという事からトラックの下に
被害者を蹴り入れようとしていたのではないか?と推察する。

ショー医師は、保険適用がかからない無料診療所で働いていた
医師だった。看護師のスーザンによると、オキシコドン目当て
でブレントが来院していたが、ショー医師が追い返していたと
いう。母親のダーラはそんなジャンキーな息子から暴力を
受けていたようだという。そして彼女は三日前にインフルエンザ
のような症状を訴えていたとの事だった。

トックスで調べた結果、遺体から薬物は検出されなかった。
病原菌の可能性はあるのか。遺体三人に共通するのは、ピアス
の穴と、背中が"改造"されているという事だった。3Dアート
インプラントと呼ばれる体の改造を施していた。全員同じ
タトゥーショップで改造したモノなのか。

グレッグは意識不明の女性の血痕を辿っていくと隣家に辿り
つく。家の主のロンダとダイアナに話を聞くと、被害者は
ケイラで、自分たちはダイエット仲間だという。GMEのビキニ
コンテストに出る事を目標としており、優勝すればペアで
ハワイ旅行に行けるのだという。週に二度集まり、ダイエット
状況を話し合いながら食事をしており、昨晩彼女は22時頃帰宅
したという。既に雨は止んでいたので、彼女はダイエットも
かねて歩いて帰ると言っていたという。誰か彼女に恨みを
持つ人物は居ないか?と問うと、元彼・エルビス・ロドリゲス
とはいつもケンカしたとの事だった。
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■ロビンスの犯したミス

捜査手順を無視してキャサリンを巻き込んでしまい、その結果
狂犬病の感染の危険性に彼女をさらしてしまった。
検視官が犯したミスが人の死に直結してしまうとなったら、
大変な事になってしまうよね。

昨日のエピソードは、キャサリンと囚人の男が紙一重である
ことが描かれたけど、今回はロビンスとショー医師の違いを
描きたかったのかも知れないね。

■三人の共通点

汚染された医療器具によって感染しているものだと思われた
けど、結果的には、医師をハメようとしていた事が判明する。
三人には体をピアスやインプラントで改造している事が
判明。それ以外にも被害者の三人は"悪い奴"だったという事。


■原因はメキシコオヒキコウモリ媒介による狂犬病

ブラスが取り調べする際に、ロジャー・ラビットとか、
ロッキーラクーン(アライグマ)の仕業なのか?など、突っ込んで
いたけど、結果的にはコウモリが犯人だった。
ただ当然コウモリに噛まれたのではなく、体内に人為的に注入
されたもの。

■検視官助手・デビットのソロデビュー

検視官無しで一人で被害者のケイラの遺体を解剖した彼。
ライリーが来た際に、神経過敏になっていたデビットがライリー
に対して、カリカリしていてゴメン、家ではかみつきワニと
呼ばれているんだと言っていたけど、ライリーは普段の時でも
私は貴方以上にカリカリしているような事を口にしていた。
なんか最近ライリーが憎めない人になってきたな。

■ブルースの友

ロビンスはブルースが好き。
ロバート・ジョンソンのDead Shrimp Bluesを聞きながら
検視作業をしている姿が有った。
ラングストンもキング・ソロモン・ヒルのThe Gone Dead Train
を流して応酬。
何処で作曲された曲とか二人とも良く知っているよね。

二人がリノまでの道で映画「トランザム7000」よろしくやって
いる間こっちは大変だったみたいにニックが語る辺りのやりとり
がまた憎めない。

■ダイエットの争い

もう一つの事件は、ダイエットの女性達三人が争った結果に
亡くなったというもの。事件の流れの中には男性的な美容と
女性的な美容繋がりが有ったのか。

ポークチョップで人が死ぬとは思わなかったとするけど、結果
的には放置したことで失血死が死因。

ブラス警部から話を聞いていて、ベイブやウィルバー(シャー
ロットのおくりもの)を例えに出していた所がなんとも惨い。

■ホッジス

被害者と体格が似ているというだけでグレッグとライリーの
実験台に・・
どのようにして被害者が引きずられたのかを調べる為とは
いえ、ホッジスは完全にもてあそばれていたな。

キャサリンも今回予防注射を受けたとき、噛まれるより痛かった
とする辺り、狂犬病だと知らない状態だったとはいえ、笑える
やりとりが有った。