CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン10)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-miami9/
http://www.watch-csi.jp/csi_miami/





Oct. 2, 2011
第2話 ジゴロの花道 Stiff

脚本/Doreen Blauschild
監督/Gina Lamar
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ラジオから流れてくるウィンクニュースでは、今日のマイアミ
の気温は25度だと知らせる中、エンバーホテルに駆けつける
ナタリアとウルフ。ナタリアは自分の家の方が現場から近い
のにウルフの方が先に来ている事に驚き、違法にサイレンを
鳴らして来たのかと問う。無理矢理起こされたのだからそれ
くらい良いだろうと。ナタリアによると変死体の通報が有り、
カバナ係が目を疑ったのだという。現場に到着するが、
ナタリアの駐めた車が何故か防犯アラームがなり始めて
それを止める為に先にウルフに現場へと向かってもらう。
エンバーホテルの支配人・ヘクター・ロメロは、CSIの到着が
遅いことに気が立っていた。左奧のカバナで遺体が見つかった
事を告げ、警備主任が鍵を取りにいっていると語る。

ウルフは先に遺体現場を外から眺める。
すると中には男性が血を流して倒れているが、遺体の近くにあ
ったパナマ帽が何故か室内で浮いているのを見かけたのである。
目を疑うが取りあえずウルフはスマホで写真を撮り証拠とする。
ナタリアが来ると二人で室内に入り、帽子が浮いていたことを
話すが、室内を開けると帽子は床に落ちていた。ナタリアは
寝不足で来たので単に寝ぼけていただけでしょとウルフを
からかうが確かに見た事を告げ、証拠の写真もあるという。
その写真を見せるが、残念ながら写真にはガラスに照り返って
写るウルフの姿が映っているだけで室内の写真は殆ど見えなか
った。

前頭部の頭部損傷が激しく、天井にまで飛んでいる飛沫血痕
からすれば何度も殴ったであろう形跡が見て取れる。

被害者の事を尋ねると、デレク・ヴォーンであり半年前から
カバナに住み週単位で金を払っていたとのこと。
ヘクターはホレイショに対してマスコミには話さないで欲しいと
告げるが、「ここの評判なんてどうでも良い」と一蹴する。

ヘクターの娘でホテルの日常業務を担当していたルイザから
話を聞く。ここのカバナは一泊4千ドルで週1万4千ドルと高額
だったこと。いつも被害者は小切手で支払っていたという。

デルコが現場にやってくると、帽子を採取しているウルフを
見てスーパーマジシャンかと皮肉る。捜査官みんなにウルフが
浮いている帽子を見たという事が伝わっていたのである。
帽子が逃げないようにしっかりと封をするよう言われる。

現場に凶器はなかった。何か重いもので殴られているとし、
ゲソ痕が見つかるかも知れないと語る。しかしデルコはホシが
男性とは限らない事を告げる。その根拠に室内には5、6種類の
女性の長い髪の毛が落ちていたのである。またコンドームの箱
も複数有ったことから、被害者は女性好きだったのかと疑う。

ナタリアは相変わらず車の防犯アラームの誤作動に悩まされてい
た。そんな中カバナに住んでいる客の一人・ジョーが声を掛け
てくると、突然自分ならばそのアラームを止められるかも
知れない事を語る。オヤジに技術を習ったとして一瞬にして
ボンネットを開けて止めるジョー。彼はディナーでも一緒に
取らないかと誘うが、現在仕事中なので取りあえず名刺を手渡して
おくと語る。

ウルフはラボに戻り帽子を見ていると、後ろからウォルターに
よって脅かされる。ウルフは本当に帽子が浮いていたことを
告げるとウォルターは自分はウルフの言う事を信じると語る。
現場では色んな怪奇現象を目にしていることを告げ、大抵は論理的
原因が存在するのだという。

トリップはカバナに泊まっていた被害者の支払い小切手を調べると、
裏には走り書きが多く書かれていた。
振出し人は女性で、名目的には草むしりの500ドル、木の選定に
700ドル、種まき代に300ドルと書かれていたが、ホレイショは
それを見て彼はジゴロである事を告げる。トリップによると
昨日彼が相手した女性はグレッチェン・ケンブリッジだと分かり
トリップに対してナタリアと共に彼女から話を聞いてきて欲しい
と頼む。

ナタリアと共にケンブリッジ家にいく。
すると彼女はスティーブンという旦那がいる事が分かる。
夫には今回の件をどう説明すれば良いのかと困惑する中で、
夫は出張続きで相手にもされていなかったので友人からデレク
の事を教えてもらったのだという。決してセックスの為だけに
逢っていたのではなく、彼は優しくしてくれたのだという。
しかしトリップは彼に取って貴方は大勢の女性の中の一人だと
して嫉妬心が生まれたのではないかとするが、その辺は割り切って
いたので関係ないという。スティーブンが浮気を知って殺害した
のではないかと問うと夫は一週間アイダホに出張しているので
それはないと否定する。夫には言わないで欲しいとグレッチェン
は語る。

ウォルターは帽子を浮かせる実験をする。
六フッ化硫黄を使えば帽子が浮くことが分かる。空気よりも重い
気体を使うと密閉した空間では帽子は持ち上がるのだという。しかし
現場ではガス臭は一切しなかった事を語る。基本的に多くのガスはガス漏れの
検知のために意図的に臭いを付けていることが多いとし、純ガス
は無臭であることが多いとのことだった。空気よりも重い気体は
ブタン、プロパン、アセチレンなどが有るというウォルター。
ウルフは現場には暖炉が有り、プロパンが使われていたことを語る。
するとガス漏れによることが原因なのかと疑う中、今でも現場では
デルコとカリーが調査していることを知る。もしも火を使えば
爆発する可能性が有るとして、ウルフは急いでデルコたちの携帯
に電話するが繋がらなかった。仕方なくウルフはホレイショに
電話する中、現場のカバナでは突然デルコがプロパンの元栓を
調べていた際にカリーがリモコンを落としたのをきっかけに
爆発事故が起きてしまうのだった。
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    ホテルのプールサイドにあるカバナで起きた殺人事件。
最初に駆けつけたウルフは室内に帽子が浮いているのを見て
目を疑う中、ウォルター以外はそのことを話しても笑うだけ
だった。科学捜査を行う人物が不思議なことを話していると
して、散々からかわれたウルフだがそれを証明していく過程で
プロパンガスが室内に漏れているであろうことを突き止め
現場で鑑識するデルコやカリーに忠告しようとするが・・・

ホント、マイアミは捜査官たちは命の危険性と常に隣り合わせ
って感じだね。今日もまた捜査官たちに命の危険が及んだ。

マイアミの場合、刑事なのかCSIなのかよく分からない。
CSI:科学捜査班の場合、ギルは相手から話を聞く際には、
私たちは刑事ではなく鑑識だとよく口にして殺人課刑事との
区別をしていた気がするけど、マイアミの場合そうも言って
いられないのか。ウルフなど腰に付けた銃のホルスターがあれだ
けあからさまに出ていると、抑止力がある反面、銃目当てで
襲ってくるものとか居そうで恐い。まぁマイアミの気候を
考えると、上着を着て捜査する訳にもいかないので、ホルスター
を隠せないのかも知れないが・・・

マイアミではよくあるカバナで起きた事件だった。
アメリカの住宅事情を考えると金持ちの家にはプールハウスが
有り、そこに転がり込んでくる人物が居るというのはよく有る
設定なので、こういうカバナのようなホテルも成立するのかな。

死因は果たして嫉妬なのか、それともホテル経営者による殺人
なのかという感じの事件だった。

無臭のガスが人の命を襲うこと。
プロポンガスが無臭であることは日本のドラマでもたまに
言及が有るけど改めて聞くとそうなのかという感じだった。

人の命を襲うのが無臭のガスだけでなく、恋愛に於ける感情に
有るというところに皮肉が込められていそうだけど、
頭部外傷による死ではなくガスでの窒息死だったという辺りは
ちょっと都合が良すぎた気もする。ホテル経営者の父親が
如何にも怪しい人物としてミスリードの牽引役を引き受けていた
ので最後までその可能性を引きずっていたことも有るのだろう
けどね。

現場に落ちていた物質はポリ塩化ビニルだったこと。
そして水とグリセリンでコーティングされていたこと。
そこからスノードームの雪だとするのは相当無理があるような
気がする。暖炉について破片が革であり、滑り留めの溝だと
見破るホレイショの勘も相変わらずズバ抜けている。
プロパンガスの冷気を浴びて低温やけどしていたというのも
ちょっと都合は良いけど。

そういえばナタリアは冒頭でハマーの防犯アラームが鳴っていた
けど、あのアラームもジゴロの男が鳴らしたのだろうか?
ナタリアに近づく口実としては良かったけど、裸足になって
そんな彼を追いかけていくナタリアの姿が滑稽だった。



ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) CSI

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医
ニッキー・ヴェガ (Alexandra Adi) ラボ
モリー・スローン (Leven Rambin) ラボ

ジョー・グラフトン (Eric Winter) ジゴロ、ナタリアに声を掛ける
ルイサ・ロメロ (Martha Higareda) エンバーホテル経営者の娘
グレッチェン・ケンブリッジ (Julia Campbell) 妻、浮気
スティーブン・ケンブリッジ (Brian McNamara) 夫、出張が多い
エマ・デービス (Samantha Whittaker) ノースビスケイン高校教師
ミッチ・フィールダー (Cyrus Farmer) プロパンガス違法販売
デレク・ヴォーン (Brandon Beemer) ジゴロ、殺害される
ヘクター・ロメロ (Jordi Molla) エンバーホテル経営者
--- (Nicholas Bordelon) Hotel Employee

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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