CSI : マイアミ
(CSI : MIAMI シーズン10)

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24 Nov. 2012
第8話 鉄壁のアリバイ Dead Ringer

脚本/Tamara Jaron
監督/Sam Hill
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マイアミではチャリティマラソンが行われる。
エステバンディエゴもチャリティとして多額の現金を寄付し
息子で連続拷問魔事件の容疑者のエステバンもマラソンにも
参加していた。
CSI捜査官たちは24時間体制でエステバンの事を監視する。
午前11時18分、エステバンがリバティシティの売春婦街にいき
女性・ヒルダを車に乗せようとするタイミングでホレイショと
トリップは逮捕する。そりはお前なりの福祉活動なのか。
ヒルダはエステバンはとても優しい人だとするが、この男は
連続殺人犯だと告げ彼とは関わらない方が良いと告げる。
そんな中、無線で女性の遺体がビーチで発見されたとの連絡
が入る。

女性の遺体は海から漂流されてきたものなのか。
ニッキーと同じで眼球がえぐられていた。連続拷問魔と同じで
有るならばヤケドや首を絞めた痕がある筈だという。ローマン
によると肝臓の温度からここ12時間に殺害されたものだろうと
の事だった。エステバンについては一日中捜査官が張り付いて
いたのでアリバイがあるというウォルターに、ホレイショも
鉄壁のアリバイだと語る。

被害者の女性はバネッサ・ティルマンだった。
リバティシティで活動する娼婦だった。ホレイショの元には
オーシェイから電話が有るが無視する。するとオーシェイは
ウォルターの携帯に連絡を入れる。
バネッサの両親はドラルに住んでいること。
ローマンは被害者女性の耳からピアスがむしり取られている
を指摘し、殺された後に盗られたものだろうという。戦利品を
盗ったのか。殺害パターンを変えたものなのか。パターン通り
ならば犯人は被害者の両親にメッセージを残している筈だと
語る。

急いでカリーたちはバネッサの両親である、父・ドンと母・ナン
シー
を署に呼んで話を聞く。両親はナンシーが帰宅せず心配
していたが、カリーは両親に対して何かここ12時間の間に籠もった
様な声で電話がなかったかと問う。恐らく娘さんはマイアミの
拷問魔によって殺されたのだろう事を告げる。ドンは電話など
ないとするが、ナンシーは今朝留守電にそれに該当する電話が
有ったという。犯人は「バネッサはもう戻らない」と留守電に
吹き込んでいるという。娘は麻薬に手をだし、不良と連むように
なってから、自宅には嫌がらせの電話が数多くかかってきていた
ので、気が付かなかったという。6度目のリハビリの際に医師から
はどん底に落ちるまでは娘と会わないように言われたのだという。
電話の内容は留守電に記録されている事を告げると、すぐにデイド
署は回収する事を語る。

トリップとウルフは電話を回収にいくが、既に犯人と思われる
人物から盗まれていた。裏口のガラス戸が破られており、
犯人は証拠を消し去る為に持ち去ったのだろうとのこと。
しかしウルフはそのガラス戸で切ったであろう血痕が付着して
いる事を告げ、これで誰が侵入したのか分かるという。

ナタリアは血痕をDNA鑑定するが、DNAがまるで検出されない事を
知る。ナタリアは血痕を検出する前にサマンサが木片の検査を
していた為にどういう事か事情を聞きに行く。
サマンサは分析した手順を語り、クライムスコープを使って高
輝度、ロービームで照射している事を知る。しかし15分間も
照射していた為に、そんだけUV照射すれば、DNAは検出出来なく
なるとクレームを付ける。貴方が証拠を破壊したのだとし、これは
唯一の証拠だったのだとして、邪魔するくらいならば出て行け
とナタリアは語気を荒げる。

オーシェイに逢うウォルターは、ラボで大失敗が起きたことを
告げ、今では犯人を捜す為には留守電の録音データを探すしか
ない事を語る。

カリーやウルフは模倣犯による犯行を模索する。
インターネットでは娼婦を殺害している連続拷問魔を称賛する
書き込みも多く見られる。一部の人からはカリスマ的に扱われ
ているとし、特に過激な内容の掲示物を探す。すると
悪魔188というハンドル名のものが、「彼女の瞳の深い海に
俺は溺れてしまう」として、添付写真と一緒に掲示板に投稿
している事を知る。そこには鑑識が到着する前の遺体の写真が
写されており、ピアスがまた耳についている写真だった。
IPアドレスを辿ると、フィルという犬の保護・処分施設の男性
による投稿だと分かる。カリーとウルフはフィルに事情を聞きに
いくと、彼は目を失明しており、隙を突いて逃走しようとする
姿が有った。
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    連続殺人犯だと疑うエステバンのことをデイド署は監視する
中で、監視していたにもかかわらずまた一人女性の被害者を
出してしまう。今度は完璧なアリバイがあるということで
ホレイショたちもどのようにして自分たちの監視の目を
かいくぐり殺人を犯したのか捜査で行き詰まってしまう。
そんな中、ホレイショたちのことを監視し、ナバロ家と
癒着していると思われたオーシェイを逆に利用していく。

なかなか一筋縄ではいかない展開になっていますね。
なんと言ってもナバロ家は金が有れば何でも解決出来ると
思っているところが実に気に入らない。

娼婦を害虫扱いして殺害をするという殺人鬼は多いのだけど
殺すほど憎むという意味がイマイチ分かりづらいな。

幾つかのポイントが有った。
なんと言っても証拠を汚染させてしまったサマンサ。
この証拠が特定したらどんなカラクリが待っていたのだろう
か。どうせ本人が留守電を取りに行ったものではないのだろう
と、結局トカゲの尻尾切りになることは明らか。
それにしてはナタリアが随分とサマンサに厳しく接していた
のが印象的だ。一度のミスが有罪を無罪にしてしまうという
事は有るのだろうけど、そこまで言うかみたいな厳しさが
有った。ウォルターがその辺は上手くフォローしていたけどね。

そしてナバロの容疑をごまかそうとする幾つもの流れが
あること。遺体から戦利品を持ち帰る人物がいるけど、
自分が殺した遺体でもないのに戦利品を持ち帰るところが
違和感が有る。目を失明していたので、犯人としての
ミスリードを誘うところも有ったのかも知れないけど、
今回はこの手のトラップが多かった。

また娼婦のエリザベスがデルコの助けが有ったにもかかわらず
再びエステバンとの関係を持ってしまったこと。
今回、麻薬の常習者で被害者だったバネッサは6度更生施設
に入ったがいずれもその生活から抜け出すことが出来なかった
としたように、エリザベスもまたいきなり今までの生活
スタイルを変えることは難しかった様子。デルコとはランチ
を取る約束までしていたようだけど、ハグしているシーンを
見るとちょっと行きすぎた行為によって、何らの弱みでも
握られるのかと思ってヒヤヒヤした。

またエステバンが参考人聴取をさせられそうになった時には
ボディガードの男がトリップに殴りかかるという大胆さ。
マイケル・ギャリバーは明らかに金によってやらされている
感が有ったけど、まさか殺害されるまでに至るとは、どれ
だけ金の力は影響力があるのかって感じだったね。

最終的にはエステバンの父が息子に愛想を尽かして庇うのを
見限るくらいの展開を用意して欲しいけどね。

「お前も死ねば最高の結末だ」
ホレイショも犯人を確信しているからこその台詞だろうけど
まだまだ起訴できるだけの証拠が無いので、先走らない方が
良いよね。



ホレイショ・ケイン (David Caruso) CSI、リーダー(チーフ)
エリック・デルコ (Adam Rodriguez) CSI
カリー・デュケーン (Emily Procter) CSI
ライアン・ウルフ (Jonathan Togo) CSI
ナタリア・ボア・ビスタ (Eva La Rue) DNAラボ
シンシア・ウェルズ (Brooke Bloom) CSI
マクシン・バレイラ (Boti Bliss) CSI
レオ・ドンウェル (Josh Zuckerman) CSI、コンピュータ分析
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) CSI

フランク・トリップ (Rex Linn) デイド署・刑事
ジェイク・バークリー (Johnny Whitworth) デイド署・刑事
イェリーナ・サラス (Sofia Milos) 元刑事、現在私立探偵
リック・ステットラー (David Lee Smith) IAB
サマンサ・バリッシュ (Jessica Szohr) CSI
タラ・プライス (Megalyn Echikunwoke) 検死官 (s7 #2から)
マイケル・トラバース (Christopher Redman) ラボ職員 (s7 #3#18)
ジェーン・バートレット (Samantha Quan) ラボ職員 (s7 #5#6)
デイヴ・ベントン (Wes Ramsey) 写真分析
ジェシー・カルドーソ (Eddie Cibrian) ラボ職員 (s8より)
ウォルター・シモンズ (Omar Benson Miller) ラボ/現場写真分析
トム・ローマン (Christian Clemenson) ラボ/監察医
ニッキー・ヴェガ (Alexandra Adi) ラボ
モリー・スローン (Leven Rambin) ラボ
サマンサ・オーウェンズ (Taylor Cole) CSIラボ・夜番だった
スコット・オーシェイ (Ed Begley Jr.)

エステバン・ナバロ (Kuno Becker) クリニック医師
フィル・ピンカートン (Greg Cipes) 犬の処分施設
マイケル・ギャリバー (Graham Shiels) 元建築作業員、CODISでヒット
エリザベス・クラーク (Olivia Taylor Dudley) 娼婦、デルコが助けようと。
テレンス・マッドソン (Dwayne Adway) エステバンの運転手。暴行
ガブリエル・ウェード (Danielle Bisutti) エステバンの弁護士
ディエゴ・ナバロ (Carlos Bernard) エステバンの父、街の有力者
ドン・ティルマン (Philip Moon) バネッサの父
ヒルダ・ロペス (Natacha Itzel) エステバンは優しいという娼婦
--- (Dana Ward) Female Reporter
ジェニファー・オルセン (Emma Bell) 被害者
ニッキ・カルバーノ (Jennifer Christina) 被害者
アンジェラ・オルセン (Kenzie Dalton) 被害者
ナンシー・ティルマン (Tess Lina) バネッサの母
バネッサ・ティルマン (Duan Mackenzie) 被害者の女性

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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