CSI : マイアミ (CSI : MIAMI シーズン8) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-miami8/ http://www.watch-csi.jp/csi_miami/

第10話 ダークサイドのデルコ Delko for the Defense

脚本／Tamara Jaron
監督／Gina Lamar
--------------------------------------------------------
資産家のサマー・ダベンポートが腹部を包丁によって6ヶ所刺さ
れて殺害される。カリーとウルフは容疑者の男性・ザック・フ
ィンリーが現場から逃げるのを追いかけ掴まえるも、自分は
女を掴まえていないという。
すぐに報道を聞きつけアドリアーナ・ヴィラーニという弁護士
が金の臭いを駆けつけザックの弁護を買って出る。公平な捜査
をさせるためにもウチの捜査員を同行させるという弁護士は、
デルコを連れてくる。

遺体を調べるローマン。両手には防御層があった。長さ13cmの
刃物によって刺されている事が判明する。

ザックはマイアミ・レジャー新聞の配達係をしており、この日
被害者のサマーの家では新聞の配達を止めていた事から留守
だとし、家を拝借したのだという。ホームレスであるザック
はシャワーとベッドが借りただけで殺害を否定する。

現場を調べると血だまりにはこすった後が見られ、ザックの
ズボンにもその形跡が見られた。また台所には凶器に使った
包丁が見つかり、そこからザックの指紋が検出されたのである。
ゴミ箱には朝食を作った後が発見される。

その件についてザック本人に問いつめると、包丁は昨晩ジン
トニックを飲んだ際にライムを切ったものだという。またズボ
ンに付着した血は逃げる際に転んで付着したと説明する。
自分は睡眠薬を飲んでいて被害者が殺害されていた場面を
知らなかったと語る。しかし男の声がしたかも知れない事を
口にすると、デルコはザックの発言の信憑性を疑う。
そして目が覚めた後の光景を絵に描いて欲しいと頼む。
すると現場を真上から描いたような絵が提出される。
普通は自分の視線で描くのが普通なのに、ザックは何かを隠し
ているとデルコは疑う。
弁護士のヴィラーニは、ザックに隠していることが有るならば
私に話してというが、それを言うくらいならば殺人罪で捕まる
方が良いと語る。

ビスケーン裁判所でこの一件に対する事前審議が行われる。
検察側はザックの殺人にたる事実が有るとするが、ザックに
言われた事をそのまま主張すると、ザックを殺人と結びつける
直接の証拠はないとしてこのままだと不起訴になると言われる。
ただし不法侵入の罪で再び拘留するという。

そんな中現場のソファーの下から被害者の引きちぎられた下着が
発見され、被害者がレイプされていた可能性がある事が分かる。
--------------------------------------------------------

あるレイプ殺人事件に対して、デイド署の前に担当した案件の
8割は無実に導くとする強力な弁護士ヴィラーニが現れる。
なんと彼女はお抱えの調査員としてデルコを同行させて来て
CSIの捜査の全てをビデオで撮影していく。

デルコがダークサイドに回ったのかと思わせる者があったけど
捜査していくウチに、デルコには特に意地悪する意図は存在
しないし、有る意味公平なバランスを保つ役割を果たしていた。
特にザックの件に関しては、彼が何らかの隠し事をしている
事を見抜いていた感じだしね。

ザックはAISと呼ばれるアンドロゲン不応症と呼ばれる男性と
して生まれて来たが、性器が存在しないという人物だった。

被害者はレイプした後殺害されていることもあり、シロだと
されるも、ザックの供述は曖昧であり、特に睡眠薬を飲んで
いたとする証言が嘘だったことから、容疑を再び殺人として
ザックを疑う。

ドラマでは似たような犯例の事件から、ジャスティン・ポータ
ーを捜査線上に浮かび上がらせ、ポーターとザックの共通点を
探る。二人はマイアミ・レジャー新聞社で部署こそ違うものの
共に働いていたことがあり、互いに女性に対する偏屈した
見方が存在する。利害が一致したこともあって、悲しいことに
共謀したようだ。

ウェブカメラで犯行現場を撮影していたことから、事件が発覚。
この手の異常な事件は、大抵記録を残しておく事が決定打に
繋がっていくね。