CSI : マイアミ (CSI : MIAMI シーズン9) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-miami9/ http://www.watch-csi.jp/csi_miami/

Oct. 10, 2010
第2話 ボトルガールの悲劇 Sudden Death

脚本／Anthony E. Zuiker、Ann Donahue、Carol Mendelsohn
監督／Matt Earl Beesley
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ウルフとデルコは容疑者のブレイディ・ジェンセンを追跡する。
相手は大学のアメフト選手のスターであり、プロ契約を間近に
控えている人物なだけにウルフたちも手こずる。辛うじて
ホレイショが待ち伏せして捕まえる事に成功する。ブレイディ
は、自分が殺したのではないと殺人を否定する。

高級クラブ"ドーセット・クラブ"のボトルガールをしていた
クリステン・バンクスがプールで死亡して発見され、昨夜から
朝にかけてプールサイドのカバナに一緒にいたブレイディが
容疑者として疑われたのである。逃走するのをホテルの職員も
見ていた。
トリップたちに連れて行かれるブレイディは犯行を否定する
中で、メディアに見られたらキャリアが終わりだとして、
連行しないで欲しいと懇願するも、やましいヤツは逃げると
相場が決まっているという。

ブレイディは目が覚めたら彼女がプールに浮かんでいたのだとし、
先日もデューク大のラクロスの選手がレイプの容疑を掛けられ
冤罪だったにもかかわらずキャリアが終わった事を引き合いに
だす。デルコはお前はやっていると告げる。

現場のプールで遺体を調べるのはデイド大で教鞭をふるうロー
マンの変わりに来た夜番のヴィクトリア・マーシェだった。
ウォルターとナタリアは現場にいき死因について尋ねる。
肺に液体が入っているのは確かだが、死斑が体の両面について
いることから、仰向けに亡くなり、それを誰かがうつ伏せにした
のは明らかだという。
ウォルターはプールの排水口で被害者のものだと思われる携帯電話
を見つける。しかし乾かさないと使用は出来ないと知ると、
ナタリアは女子トイレの手を乾かす温風の元で乾かし、起動させる。
確かに被害者のクリステンのもので、最後に電話した履歴を
見ると午前1時26分に同僚のサラ・ウォーカーに2分間電話して
いる事が分かる。
サラに話を聞くと、フロアを離れる間にテーブルを頼まれただけ
だというサラ。ルーカス(6歳)を迎えに行かねばならないとして
ホレイショに行く許可を求める。ホレイショは彼女の腕に引っ掻き
キズが有るのを見かけそれを問うと、息子が日焼け止めを塗るのを
嫌がった際につけられた傷だと答える。

モルグで遺体の肺の中を調べると、水分の中に塩素消毒された
水が含まれない事から、プールの水で溺死したのではないと語る。
その変わりに胃や肺にアルコールが大量に含まれていて、
歯の小臼歯が欠けている事からボトルを無理矢理口の中に入れられ
て飲まされたのだろうと割り出す。

ブレイディの服からアルコールが検出されないか調べるが、
全くその形跡は無かった。何かを隠していることは明らかだが
それが何か分かるまでは決して署からは出さないとウルフは語る。

レシートのチェックをしていたカリーの元に、ナタリアが
やってくる。昨夜ブレイディたちが1万5千ドルも使用している
事に驚く。しかしカリーによると昨夜この店で支払われた平均額
はボトル4本で2万1千ドルだという。ナタリアはカリーにメール
の中身がどうしても見る事が出来ないのでチェックして欲しい
と頼むとSIMカードを置いていく。
カリーはメールをコンピュータで解析すると、クリステンは
ボス宛に"こんな事は間違っているので、もうやりたくない"と
いう文章が送信されている事が判明する。

経営者のアマンダから話を聞く。
アマンダは彼女達に何の強制もしていないと否定。
何時になったら営業を再開させてくれるのか?と問うが、ホント
の事を言うまではダメだとホレイショは語る。
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意外とシンプルな事件だった感じがする。

デルコのスキューバの経験から二次性溺水という死因が有ると
いう事に気がついたことと、アルコールの特定が出来たことが
全てだったのかな。

トラバースによって炭素の放射性同位体検査で、アルコールの
ワインが何時作られたモノなのかを特定するという知識が
披露された。この方法で事件を解決に導いたドラマは他にも
見かけたけど、1940年代から63年代まで行われた核実験によって
炭素14が地球に相当汚染されている現状が有る。
日本も原発事故によって地球を汚染してしまったけど、実験
で地球に汚染させたアメリカやロシアには世界中の連名で
賠償責任を取らせるべきだよな。

事件としてはクリステンの同僚のサラがどうこの件に関わって
いるのかが一つのポイントになっていて、彼女の態度は何処まで
信じて良いのかわからない点が最後までドラマを面白くさせた。

もちろんブレイディが何を隠しているのかはドラマとしても
興味深い作りになっている事は明らか。
金の有る所には嫌な人物が集まってくるのも明らかで、エージェン
トにせよ、ボッタクリのクラブにせよハイエナの様なレポーター
にせよ、資本主義の嫌な点が浮き彫りになった感じがする。

相手に弱みを見せた時点で人が人を操ってしまうとする関係は
ちょっぴり悲しさと現実を知らせる中で、相変わらずホレイショ
の過剰なまでの、女性・子供に弱い一面が見せられたり、
デルコとカリーの関係が友達でありファミリーだとする結び方
はそれとは対照的に暖かさで締めくくっている感じ。

ブレイディが冒頭から純粋な姿を見せていたけど、悲しいかな
金の餌食になってしまった感じ。運の悪さだけでは済まされない
ものは有るかと思うけど、最後にエリカを見て君はジャーナリスト
ではなくジャッカルだと語った時のエリカの虚を突かれた表情
と、それを見ていたデルコとウルフがざまぁーって感じの含み
笑いがなんともいえなかった。

ちょっと今回の事件を見ていると、みんな犯人を決めつけて
行動しているようにも思うな。デルコもお前が犯人だと言い切って
いたし。

芸能レポーターのエリカの登場も久しぶり。

エリカが登場したのは全9エピソード。
S3 #24／S4 #1、#5、#9、#18、#20／S5 #5、#8／S9 #2。

今回のエピソード最後のようだ。ジャッカルと言われたまま終了。


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