CSI : NY3 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny3/

第23話 切り札 Comes Around

脚本／Daniele Nathanson 、Pam Veasey 監督／Rob Bailey
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女性を監禁した挙げ句まぶたを切り殺害を繰り返したクレイ・
ドブソンが20階建てのビルの上から手錠をはめた状態で落下
した件で、マックは査問会にかけられる。
内務調査側の弁護士・グリアは、マックの捜査手順がマニュアル
に沿った行動ではないとし、復讐の道を選んだ事を主張する。
それを聞いたテイラーは査問会を途中で抜け出す。フラックは
それを止めるが、マックは彼に当日屋上で起きた事の全てを語り
殺人鬼とまで言われて黙って座っていられるかと憤怒する。

一方バチュラーパーティー中の女性アンジーとカリーはクラブ
で酒を飲み羽目を外す。
その店のトイレで婚約者のトニー・ルッソ(26歳)は、避妊具の
自販機に突き刺さり亡くなって発見される。
明日が結婚式の予定であるアンジーとトニー。現場には点状出血
の跡、そしてアンジーのティアラが落ちていた。目撃者によると
容疑者は元プロテニスプレイヤーのジョン・マッケンロー。

話を聞くと、アンジーはクラブで声を掛けて来た男性にコンド
ームを買いに行かせるゲームをしていたという。そこに婚約者
のトニーがアンジーの酒癖の悪さを心配してやってきて、
飲み過ぎるとハメを外すから注意してと告げに来たという。
アンジーがマッケンローといちゃついているのを見た後に、
マッケンローがトイレに避妊具を購入に行くのを付いていった
との事だった。

クラブのバーテンのイーサンとサラに話を聞くと、イーサンは
ニューヨークのセレブの目撃者リストが掲載される"NYストーカ
ー"などには有名人の目撃者リストが多数掲載されているという。
サラは彼に首もとにサインされたという。自分はトイレにペー
パーの補充に言った際に遺体を発見したとの事。

遺体を調べると口の中からは25セントコインが2枚見つかる。
避妊具は75セント。何故3枚では無く2枚だったのか。また額に
は傷跡が見つかる。
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マックの目の前でビルの屋上から落下したドブソンの件で、
シンクレアとジェラードが政治的駆け引きを使って、評価を
得ようとする変わりに、マックをスケープゴートとして利用
しようとしていた。
一方結婚前の男女のカップルは、独身最後のパーティーの場で
男性が殺害される。なんと容疑者はあの有名人・ジョン・マッ
ケンローだった。

今回は珍しく冷徹なマックも政治的駆け引きに巻き込まれて
精神的に辛そうな感じだった。

ただマックは相当頭のキレる人なので、政治的駆け引きに本格
的に参加すると相当厄介な人物になりそうで、彼が最後に
"政治的駆け引きが掴めてきた"と語るところは、相手にとっては
相当不気味な物があるのかも。

フラックとはこの件で対立していた物があったけど、蟠りも
解けた感じだし、ダニーもシーズン最初の頃は意図的にマック
とぶつかっていた感じもするけど、リンジーとの関係も安定期
に入って、随分チームとしてまとまり始めた。

なんと言っても今回落ち込んでいるマックにもっとも勇気づけ
られたのは、不正を働いた刑事・トゥルビーの意外な態度だと
思う。まだ若い刑事だったので、マックに食って掛かると思った
けど、全ての責任が自分にある事を告げていたし、マックを
助けるために上手く上司の不正の証拠を残していた感じだね。

一方の事件は、なんとジョン・マッケンローが容疑者になる
という内容だった。
「ゴシップ・ガール」でも描かれているように、セレブたちの
行動が携帯やインターネットの発展によって逐一監視の目に
有り、筒抜けになるという恐怖が存在するもの。

ドラマとしてはマッケンロー本人のテニス人生に於ける気性の
荒い性格を皮肉ったような内容で、実生活では家族思いの優しい
人物である事をちょっぴり可笑しく描いたものだった。

有名人の血が販売されている所など、如何にも資本主義社会の
暗部を描いている感じがするし、有名人のソックリさんが
実感する有名人の苦悩や喜びが面白いように描かれた話では
無かろうか。

さていよいよ明日はNYのシーズン3の最終話。
現在アメリカではシーズン7が放送中だからまだまだ先は長い
ね。