CSI : NY5
(CSI:ニューヨーク / シーズン5)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/





第1話 生還 Veritas

脚本/Pam Veasey
監督/Rob Bailey
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ユニオン銀行に立て籠もる犯人のジョーは、家族が人質になっ
ており、犯人の指示通りに犯行を犯している事を告げ、マック
と共に銀行を出るが、なんとジョーは嘘をついていたのである。
マックが人質になり、NY市警も必死になってマックの行方を捜
す。監視カメラの映像から、マックは
ジョージ・ワシントン
ブリッジ
の方に向かったとされ、ステラはヘリコプターで上空
からマックの行方を捜す。

その頃、マックは気がつくと海の中に放り出された状態だった。
自力で岸まで泳ぐと、マックはブッシュを抜け公道へとたどり
着く。そして向かいから走ってきた
赤のクライスラー製・ダッ
ジのチャージャー
を運転する女性・ローレンに助けを求め、
事情を話して携帯電話を借りる。
マックは
ジャージーシティのフリーダムウェイに居る事を
ステラに連絡するとすぐに駆けつける。
同時にマックが投げ込まれた場所から、車が発見され、中から
銀行強盗・支店長夫婦殺害の第一容疑者だとされていたデリッ
ク・ジェームズ(35歳)
が遺体として発見される。デリックは
現在民間警備会社に勤めており、イラクに三年派兵された元
軍人だった。

マックの元にドンが駆けつけるも、ここはニュージャージー州
の管轄でNY市警は捜査出来ない状況だと聞く。現場写真だけ
撮影される事が許され、マックは歯がゆい気持ちになる。

海から見つかった車の車内からは水で殆どの証拠が洗い流され
ていた。マックは銀行を出る際にジョーは警察の無線機の交信
を聞いていたので、
録音されたデータを取り寄せる様指示する。

シドはニュージャージーの検死官の遺体の検視報告書から
被害者の頬に銃創が有り押しつけられて打たれたのだろうと
告げる。ただし不思議な事に自分で打ったような痕跡が有る
とのこと。また食道の内壁が裂傷、肺の片方がつぶれ、肋骨が
折れていること。また腹部には切開の後が見つかるが、全て
死後に付いたものだという。ハイムリック法と呼ばれる蘇生法
が施され、死人を窒息から救おうとしていたのか?と疑う。

マックは着ている服を着替えると、不思議な事に銃弾が出てく
る。リンジーに調べてもらうと、弾はマックの着ている服の
布地を貫通しているが、体には全くキズが無いという不思議な
状態だった。恐らく車窓にぶつかった事と、弾力性のある服の
素材によって威力が軽減され助かったのだろうと推察。犯人は
恐らくマックが死んでいると思っているハズだと告げる。

一方無線の録音データには、ジョーが何処かに電話している
音が検出され、そこから
電話番号を解析。また海の中に乗り捨
てられていた車の後部座席から、
子供用のバレッタが見つかり、
そこに付着する毛髪から、ジョーと共通するアレルの遺伝子
が検出されていた。

アダムは現場のタイヤ痕から、車種を三種類に特定する。
そしてそのタイヤ痕からすると、恐らく200万ドルを積んで
おらず、ニューヨークに戻ってきている可能性が高いという。
デリックとジョーは海で金を分け合うために逢うが、どちらか
が裏切り、デリックが殺害されたのではないかと推察する。

電話番号を解析するとマックはジョーの携帯に直接電話し、
すぐに出頭するよう告げるも、無駄だった。逆探知も出来な
かったが、ジョーは電話に出た際に、別の誰かから電話が鳴る
のを期待していた様であり、別の共犯者が居るはずだと推察
していく。

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■シーズン4からのつなぎ

銀行強盗・籠城事件から始まった事件で、押し入ったジョーと
いう男性は無罪を主張し、マックに対して自分が無罪である事
を証明する命令したのがシーズン4の最終話だった。
しかし実際にはジョー自身が犯人だった。

■フラック家

今回ドンの妹・サマンサが登場した。
フラック家は代々警察一家で、wikiによると三代続けて警察官
のアイルランド系移民だという。
サマンサはそんな家庭環境から、逆に刑事を困らせる様な立場
の人間で、現在クラブのバーテンダーをしているようだった。
サマンサの乗っている車が犯行の共犯者が使用していた事を
知り、疑っていく。

サマンサを演じているのはKathleen Munroe 。
カナダ出身の女優さんで、「CSI:NY」には初登場。
s5 #7「地下室の死体」s8 #5にクレジットされている。

■かなり引き延ばし感の強い内容

携帯電話を逆探知出来ないとか、ちょっとCSIにしてはあり得
ない展開だった。しかも二度も結構な時間電話しているのに
探知出来ないとする辺り、日本でもアメリカでも逆探知=時間
がかかるという認識があるのね。

■マックの捜査キットに付着していたもの

銀行で籠城していた際に、ジョーが捜査キットを蹴飛ばして
いた事を思い出し、詳しく調べると、そこから土と熱帯性植物
のオジギソウが検出。銀行に行く前に寄っていた形跡が有る
としてその行動を追う。

結果的に1930年代の高架鉄道の枕木が付着していた事から
場所を特定し、そこにパスポートなどが土の中に埋められて
いた事が判明。かなり神がかった捜査かも。

■ジョーの本名はイーサン・スコット

本物のパスポートが見つかったことで、全てが明らかにされた。
妻子が居るということ。彼らはカナダに逃げようとしている
事が分かる。でも妻は夫の事を信頼しているようで、事情は
何も知らない様だった。

■アダムが服務規程違反?

本来証拠が見つかれば、ボスであるマックに一番に知らせなけ
ればならないが、事件にフラックの妹が関与しているかも
しれない事を知り、ドンに知らせに行った。
また同じ事が有れば同じような行動を取るとしたアダムとマック
の間に微妙な蟠りが存在してしまった。

■最後は駅で逮捕

何処かの映画で見たような感じのネタで締めくくった。
駅のプラットホームにいた人物はみんな警察関係者で、最後
は全員で取り囲むというもの。私を怒らせたことが全ての
過ちだとするマックの逆鱗に触れた事件だった。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女

ジョー (Elias Koteas) イーサン・スコットが本名
デリック・ジェームズ (Dayo Ade) 35歳、第一容疑者
サマンサ・フラック (Kathleen Munroe) ドンの妹、クラブハウス
ローレン・サリーナス (Elisha Skorman) 共犯者
アリソン・スコット (Deena Dill) 妻、夫・イーサンを信じる
エマ・スコット (Temree Turner) 娘、ヌイグルミを持つ
--- (Andy Hopper) Skeezer
--- (Annika Boras) Paramedic
--- (Ryan Cyrus Shams) Reporter
--- (Julia Barnett) Reporter
--- (Cynthia Silver) Reporter
--- (Marie Lynn) Cage Dancer
--- (Darren Ross) Crime Scene Reporter

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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