CSI : NY5 (CSI:ニューヨーク / シーズン5) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/

第12話 ヘルプ Help

脚本／Sam Humphrey
監督／David Barrett
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年に一度のバンフィールドでのウェディングドレス祭り。
ブランドもののセールだけ有って女性は我先にドレスを購入
しようとして激しい攻防を繰り広げる中、突然マリー・ロウは
血だらけの手で911に電話してくれと店内で叫ぶ。
そこにはローレル・ダウンズ(28歳)が倒れていた。

NYPDはマリーから事情を尋ねる。
すると彼女はドレスを持っていたら、突然ローレルが襲いかか
って来て私のものだから返せと言って来たという。それを振り
払ったら血を流して倒れたのだという。
マリーの元には連絡を受け彼女の彼氏でフィアンセであるコリン
も駆けつける。

被害者を調べると、手のひらには切り傷が付いていた。
死因はもみ合った際に装飾品のストーンで上腕動脈を傷つけた
事による出血死だという。被害者の持ち物は、栄養補助食と
MP3プレイヤーだけで、金など一切所持しておらず、更に
ランニングしていたような服装でブライダルショップに来る
のは不自然ではないかと告げる。破れたゼッケンを見て、
彼女はマラソン中の走者である事が分かる。

一方バスルームの中で女性・エリナー・ラヴェール(23歳)の
遺体が発見される。売れないミュージシャンをしていた彼女。
管理人が上層階の水漏れに気がついて部屋を訪れた際に、
彼女の家のドアが開けっ放しになっており、そこで遺体を
見つけたのだという。頭部に致命傷とも言える外傷が有り、
バスルームの中で体中をこすり洗いした跡が有る事から、
性的暴行され、その証拠を洗い流されたのだろうという。すり
キズは全て死亡した後についたものだと分かる。
彼女のギターケースからギターが無くなっているのを知る。
ギターは1957年製ゴールドトップだった。
鍵穴付近に何か物質が付着しているのが分かり、バスルーム
には寄生虫らしき虫がうごめいているのが分かる。

シドは遺体をモルグで調べると、鼻腔からは地下鉄を常用して
いたであろう形跡を発見。シドは、毎日通勤する際に彼女の
姿を見た事が有ったという。頭部にはガラス片が突き刺さって
おり、更に口の中を調べると舌にあざが付着していて窒息死
した事が死因である事が分かる。ホークスはそれを見て、
かつて婚約者だったカーラがレイプ犯に襲われた時の事を
思い出す。これは1999年から2001年までの間にグラマシー地区
で15件ほど発生したグラマシーレイプ犯による手口だと告げる。
被害者の全員が地下鉄を利用していること。しかし犯行には
8年間のブランクが有り、その間犯人は何をしていたのか。

ブライダルショップの遺体・ローレルを調べるが、特に防御創
は無かった。ダニーはローレルの靴の中にGPSが入っていて、
MP3プレイヤーに練習データが蓄積されていた事が分かる。
レースを抜け出して何かを見つけたのであり、そのターゲット
はマリーだったのではないかと告げる。
しかしローレルはニュージャージーでアンティーク店で勤務
しており、マリーはマンハッタンのナイトクラブを経営してい
た。二人に共通する所など無いという。しかしローレルについ
て調べていると、彼女は8年前のレイプの被害者の一人である
事が分かる。
一体どういう事なのか。ラボ職員で両者の関係について相談
するが、奇妙な偶然は一致する事が有るとして、リンジーは
得意の知識を披露していくが・・・
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■2つの事件

ブライダル店でドレスを買おうとするマリーに飛びかかってき
たローレル。

男性に襲われ自宅のアパートの浴槽内で遺体として見つかった
エリナー。

調査していくウチに被害者ローレルの服の汗から、何故か別の
所で死亡したエリナーのDNAが検出される。

■キーワードはグラマシーレイプ犯

まさか今回のエピソードを通してホークスの過去が描かれると
は思わなかった。時々研修医時代のホークスの姿が描かれる
けど、まさか結婚しようとしていた人がいるとは思わなかった。

■被害者の気持ち

マックが現場を取り仕切る上司として常識的な対応を取るのに
対して、ステラもホークスも被害者としての一面を向き出しに
して感情的に行動する姿が有る。
どちらの意見ももっともだけど、マックが憎まれ役をかうから
こそこのラボが保てている事が伺える。
ただステラたちの気持ちも分かるだけに複雑なものが有るね。

■リンジーは知識豊富

ジョン・アダムズとトマス・ジェファソンが独立宣言に署名を
した日から50年後に同時に無くなった事を引き合いに出して、
二人の間に存在している、偶然という名の結びつきはあり得る
という事を証明する。

またシドもモルグでハレー彗星の到来の日に生まれた作家・
マーク・トウェインが、75年後のハレー彗星到来の日に亡くな
った事を引き合いに出す。

■容疑者・トレイ・フェイガー

如何にもきな臭い人物だったけど、彼は単純に被害者のギター
を盗んで売り払っていただけだった。売ったギターはギブソン
のゴールド・トップ1957年製で、価値にして6万ドル程度だ
そうな。

しかし彼女が大事にしている事を知っているはずなのに、トレ
イも薬物のために売るっていうのが、酷いね。

■住血吸虫が現場から検出

体内で育つ寄生虫で、ブラジル、ボツワナ、ハイチなどでは
死因にも繋がるものだという。
加害者がこの寄生虫の宿主だとするけど、あんなに簡単に
体内から出てくるものなのかという感じがする。
最後にステラを襲ってきたのも、その寄生虫を見せるが為の
行動だったのだろうけど、一人で容疑者宅にいくのは危険
過ぎるよね。

■汗のDNAサンプルはFBIのラボ基準に満ちていない!

検出は出来たけど、証拠としては使えるほどの精度は無いって
ことなのかな。しかもホークスが関与しているために、証拠
としては難しいそうな。