CSI : NY5 (CSI:ニューヨーク / シーズン5) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/

第13話 誤審 Rush to Judgement

脚本／Wendy Battles
監督／Rob Bailey
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NYPD署内では、容疑者で600万ドルの男と呼ばれるキャデラック
クリブマンが暴れる中、取り調べのために連行されたトッド・
フレミングが突然取り調べ室で痙攣発作を起こして倒れる。
ドンはすぐに助けを求めて、心肺蘇生を試みるが、ジェシカは
既に亡くなっている事を告げる。
すぐに内務調査部のオマリー捜査官がドンから事情を聞くことに。
マックは組合の弁護士を同席させるべきだとするが、ドンは
それを断り、オマリーに事情を説明する。しかし彼はドンに
敬意を払うことなく、被害者の額に付いたアザを見て、事情聴取
の際にドンに行きすぎた行為が有ったのではないか?と疑う。
被害者のトッドは、ヒルリッジ高校のレスリング部の生徒で、
コーチをしていたビンセント・ネルソンの殺害の容疑者として
連行されていたのだった。

2日前。
スケートボーダーが路上でスケートボードを楽しむ中、着地に
失敗した少年がゴミための中に突っ込む。そこで遺体の脚が
発見されたのだった。NY州は経費節減のためにゴミの回収を
週に一度しか行わず、結果としてその遺体が発見されたので
有る。2ブロック先のゴミ箱からは腕も発見される。
どちらの遺体にもクリスマス用の包装紙と思われるものに
包まれていた感じだった。被害者は白人の男性である事は明ら
か。ダニーままさか嫁の実家で休暇を過ごしたからではないか?
とジョークを飛ばす。

遺体を調べるシド。
死亡推定時刻は夕べの午後6時から9時で、死後にバラバラに
されたものだという。切断の断面は特殊な傷跡が有り、ギザギザ
の刃で切断されたものだという。
更に排水溝からバラバラの胴体の内、手が発見され、指紋から
被害者がヴィンス(ヴィンセント)・ネルソンだと分かる。

ヴィンスの妻・スージーに話を聞きに行く。
彼は高校のレスリング部のコーチをしていて8年間で5回も指導
した生徒を優勝に導いた人だという。昨日の朝食の際に見たのが
最後で、木曜日の晩にはいつもNYUのビジネススクール講座に
通っていたとのこと。いつかレスリングジムを経営するのが
夢だったという。帰りが遅かったので先に寝てしまったが、
朝起きて居ない事に気がつき、警察に電話するも48時間経たない
と失踪扱いにはならないと言われたという。彼はとても慕われて
いたとし、ギャンブルや借金など有る筈はないという。
話を聞きに来たステラとジェシカは何か気がついたことが有れば
連絡してくれと言って部屋を後にしようとするが、スージーは
昨日天窓に二人の人影を見たという。隣人に相談したら確認
してくれたとし、屋上に血のような跡が有ったとの事だった。
調べに行くと何らかの血痕が確かに見つかる。

ヴィンスについて調べるが、彼はNYUには言っていない事が判明。
更にアッパーウェストサイドのATMで200万ドルを引き出した
跡が有る事が分かる。

一方屋上で見つかった血痕は人間のものではなくアリゲーター
のものだと判明する。

モルグで被害者の遺体を調べていたシドは、胴体に付着する
健康磁石を発見。リンジーによると耳の裏のツボに貼ると
禁煙効果が有るのだという。しかしヴィンス本人の肺はたばこ
を吸っていた形跡はまるでなかった。背中には火傷のような
跡が見つかるも、恐らく機械で切断するときに発生したときの
熱が原因だろうと推察する。また胸毛からはおが屑が発見され
ると、切断にはチェーンソーが使われたのではないか?と推察
する。

健康磁石から検出された指紋はルビー・ラブという女性のもの
だった。過去4度客引きの容疑で捕まっている女性で、現在
サラサのインストラクターをしていた。ジョージという男性
に指導していた彼女に話を聞くと、ヴィンスは生徒として
ここでサルサを教えていた事を聞く。5度目結婚記念日に妻に
サプライズで見せるのだと言っていたという。NYUに行っていた
のではなく、ここでレッスンを受けていた事を知る。

一方ネルソンのパソコンを調べると、中から幼児ポルノ画像
が発見され、更にその画像をレスリング部の生徒7人に送信
している事が分かる。午後4時に送信しており、その三時間後
に殺害されていたことが分かる。
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■ドンが容疑者!?

トッドが取り調べ室で亡くなった件で、ドンが取り調べ中に
何らかの行きすぎた行為が有ったのではないかと疑われる。
更にその内務調査とのやりとりの中で、上層部はエンジェルと
ドンが付き合っている事を知っていたとする事実が発覚。

■レスリング部のコーチの人物像

妻・スージーは退屈な人だけど、とてもマジメで愛してくれた
いたとして、夫の事を訴える。
しかしそのコーチの家のパソコンからインターネットを経由
して生徒達に児童ポルノの画像が送られていたことが分かり
人格を疑われていく。
少年犯罪に厳しいアメリカらしい一面だったかな。

■容疑に挙がる二人の人物

一人はジョニー・ホルト。
被害者の胴体部から固まった血液の薄片が発見され、それが
DNA検査の結果この人物だと分かる。過去に性的暴行で何度も
検挙されている人物だが、結果的に取り調べた後にリンジー
が血痕は、リボゾームが古くて少なくとも3ヶ月経っている事
を指摘する。

もう一人は生徒・カイル・シェリダン。
遺体現場とスージーが見た天窓の人影の現場から、おが屑が
発見され、それが西洋ブナだったこと。クイーンズ地域のクラ
ッシングが原産地だと分かり、そこに住んでいるメール受信者
がカイルだった事から疑いを見せる。
結果的に、カイルとトッドでファイアウォールを破り、無線
で侵入して遠隔でヴィンスのパソコンを操作していたようだ。

■シドはマニアじゃない!

映画「トイ・ストーリー」に登場するキャラクターミスター・
ポテトヘッドをバラバラにしたパーツをつなぎ止める遊びが
有ったとの事で、今回のバラバラ事件とジョークとして
使われたものだった。

■被害者を殴打した金属パイプ

カイルの父親がマンハッタン最高裁判所の廷吏だったという
事で警棒を持っていたようだ。ジョニーをその棒で殴っていた
事が有るとの事だけど、三ヶ月も前の血痕が警棒に付着して
いるなんてあり得るのか?手入れしないとね。

しかし息子がそんな殺人事件を誘発していたと考えると
とても皮肉な物が有るな。

■トッドの死の原因

ロッカー室での顛末が全てだった。
ドンがトッドをロッカー室に連行して着替えさせたという時に
ドンのホモ説が浮上するのかと一瞬疑ったけど、そんな事する
人じゃないよね。結果的に抗うつ剤を服用していたが、その10倍
のクスリを飲んでいたことが死因だった。