CSI : NY5 (CSI:ニューヨーク / シーズン5) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/

第20話 追いつめられて Prey

脚本／Wendy Battles、Noah Nelson
監督／Marshall Adams
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6ヶ月前、雪の降る日のロードアイランド州・プロヴィデンス。
キャリーはフィリップ宛の遺書を書いて自宅のバルコニーから
飛び降りて自殺する。"もう疲れた"のだと。

ドンとジェシカは一晩を共にしていた。
朝コーヒーを入れるまでの間、二人はベッドで盛り上がる。
ドンの元に電話が鳴るが、ジェシカは手錠をかけてドンに電話
に出られないようにする。いざ電話に出ると事件が起きたとの
知らせだった。しかも事件が発覚したのは、NYPDに設置して
有るホットラインに匿名でメールが送られて来たもので、遺体
の写真と現場の住所が書かれていた。

被害者はマーシャル・バクスター。劇場のボイストレーナーだ
った。胸に一発銃弾を受けており、メールはアッパーウェスト
のメールカフェから送られたものだと判明する。
しかし何故犯人はわざわざメールしてきたのか。目立ちたがり
で警察よりも賢いと考えているのか?と。

被害者の服の上には毛髪、そして陶器が付着。床には何らかの
物質が散乱していた。肝臓の温度は30度である事から、ホークス
は死亡推定時刻は8時間前の午前24時だと割り出す。
ドアノブに指紋は無く、壁を殴ったような痕が見つかる。

劇場の演出家・ジェームズ・コープランドから話を聞く。
あの部屋ではボイストレーニングの個人レッスンが行われて
いたという。現在ドン・ジョバンニの稽古の為、19時から20時
まで劇場でレッスンが有り、23時にはみんな帰ったという。
ジェームズも役者と一緒にパーティーに出席していたとの事。
しかし拳が傷ついている事が分かり問い詰めると、壁を殴った
事を認める。被害者のバクスターはずっと自分の駐車場に
車を止めていたので言い争いになったと告げる。

アダムはネットカフェのキーボードを回収して調べるが、
指紋は多数有り容疑者を絞り込むのは難しそうだった。
マックはアダムに写真のゆがみから、撮影したカメラを特定
する様告げる。

床に落ちていた物質を調べていたホークスは南太平洋の火山灰
であり、毛髪はヒマラヤのヤクだという。陶器はタイのもので
総合した結果、貿易会社か博物館関係者と繋がるというが、
容疑者を絞り込むのは難しそうだった。

シドは遺体の死因は失血死だった事を告げ、犯人は被害者の
体内から銃弾を回収している事が分かる。しかもホークスは
24時が死因だとしていたが、未だに死後硬直が解けていない
事を指摘し、ホークスに対して本当に調べたのか?と問う。
意図的に体温を下げたのではないか?と推察。

被害者のポケットからブルックリンブリーザースと呼ばれる
バイクポロ選手のユニフォームのゼッケンが入っていた。
裏には電話番号が書かれており、電話してみると"お断りサー
ビス"という所に繋がる。
バイクポロの選手ギャビンの元に行くと、彼女のリサがポロ
を観戦していた。話を聞いていくウチに、電話番号はチェルシ
ー大に居た女性に聞いたもので、オデッサと呼ばれる女性だっ
たという。しかし電話番号をもらった直後に、男がやってきて
自分の彼女に声を掛けるなとして、電話番号を取り上げられた
と語る。

写真はブラックベリーという携帯で撮られていたものが判明。
しかし陶器などを調べていると、異常にCO2濃度が高いという。
マックはそれを聞いて遺体の体温を下げるためにドライアイス
を使ったのだろうという。シドに確認すると確かに肌に赤い
変色した熱傷痕が有ると告げ36.6度から30度にドライアイス
で下げる為には3時間程度かかるという。実際よりも犯行が
早かったことを見せたかったのだろうと告げる。科学知識の
あるもので物証はアテにはならないという。一体共通点は何な
のか。ステラは自分が2ヶ月前にチェルシー大で科学捜査の
講義で話したものだと告げる。
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■犯人からの挑戦状?

分かってみると冒頭でドンが描いた犯人像とは全く別で目立ち
たがりではなく、逆に身を潜めている人物だと判明。
結果としてストーカー事件で、ストーカーしている男性を殺害
したというものだった。

■現場から見つかる物証

火山灰、ヒマラヤのヤク、陶器。
どれも一貫性のないものばかりで捜査を攪乱していた物だけど
ちょっと奇抜な物を寄せ集めすぎた感じだね。策に溺れすぎて
いる所が有ったことが逆に共通点を見いだしてしまった感じ。

■ステラの講義の受講生が犯人

ステラもよく自分の講義の内容だと類似性を見いだしていたね。
実例としてあげていたのは、室内の湿度の関係でミイラとして
発見された、ポーリン・レイバーン事件(s3 #2「偽りのミイラ」)
ソーホーリージェンシーホテルの従業員サラ・ジャクソンが
オブジェに突き刺さって亡くなった事件(s3 #6「甦る悪夢」)、
隣人の部屋に住みたいが為に被害者のTバックにヒ素を含ませて
殺害ローレン・レッドグレーブ事件(s2 #9「シークレット・ド
ール」)だった様だ。

■被害者の立場に立てる捜査官達

ドンはストーカー事件で自殺した女性と同じような妹が居る
との事で、その気持ちが分かるとし、ドンも亡くなったものの
辛さは誰よりも良く知っている感じ。ステラは自らストーカー
に襲われた経験が有るし、今回は何と言ってもホークスが
一番憤りに感じていたのが印象的。カーラとのエピソードは
シーズン5の中でも描かれていたからね。

■被害者を調べると4年前から異常行動が・・・

接近禁止例を食らっていたという被害者でも有り加害者のバク
スター。皮肉な事だけど、容疑者を追い詰める為に、ストーカー
である男の持ち物が役に立ってしまうという所が有った。

容疑者の写真がストーカーの部屋から見つかったとき、一瞬
「CSI:科学捜査班」のサラ役のジョージャ･フォックスに見えた。

■お断りサービス

電話でのサービスは色んなものが有るけど、お断りサービス
なんてものが有る所が笑えた。女性にとっては便利だなと思う
けど、この電話番号をよく覚えていたよね。

■鼻持ちならない演劇の演出家

ジェームズ・コープランド。
マックたちに対して、「ドン・ジョンバンニ」なんか知らない
だろ?みたいな口ぶりで、ドライアイスの見せ場について
嫌みな口を叩いていた。ジェシカが言っても分からないかも
知れないが貴方は容疑者だと語る辺りのやりとりが笑える。
同様に冒頭では、同じ演劇家として劇場でスタッフが銃など
撃つわけがないと言った際には、ドンがリンカーン大統領の
事件を引き合いに出して、ジョン・ウィルクス・ブースは
フォード劇場で撃ちましたが何か?みたいな口ぶりで皮肉って
居たところが笑える。

ジェシカとドンが気が合うという所がこういう所でも描かれて
いるよね。