CSI : NY5 (CSI:ニューヨーク / シーズン5) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/

第21話 過去、現在、そして殺人 The Past, Present and Murder

脚本／Anthony E. Zuiker、Ann Donahue、Carol Mendelsohn
監督／David Von Ancken
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金融街の高層ビル20階の窓ガラスを破り男が地面に落下して
亡くなる。
男ともみ合いになり突き落としたのは、メディア王、ロバート
ダンブルックで、彼のオフィスに侵入したものを突き落とした
格好だった。すぐにロバートは息子でビルの保守管理を担当して
いるコナーに電話すると、事実を話してすぐに弁護士と連絡を
取るよう告げる。ロバートは窓から下を覗くと何故か遺体は
消えて無くなっていたのである。

すぐにNYPDは捜査を開始する。
襲ってきたのは中肉中背の白人男性だが、詳しい事は襲われて
いた事も有り見ていないという。ロバートはたかが不法侵入に
マックが捜査に当たるのはおかしいと非難。しかし押し入った
形跡が無い事や、逃げるのを見た目撃者が居ない事も有り、
襲われたのではなく殺人の可能性も否定出来なかった。

しかし落下した地点には血痕が飛び散っており、遺体は地下鉄
の排気口の上に落下した様子。脳の一部が飛び散って残されて
いることからも、死んだ事は明らかだった。

ダニーはオフィスに入るための生体認証ロックの指紋を調べる。
コナーによると最新式の認証システムで侵入される事などあり
得ないという。マックはロバートに対して犯人に心当たりは
無いのかと尋ねると、18の出版社、4つのテレビ局、不動産を
築く過程で当然恨みを持つ人物も居ただろうと告げる。犯人の
男は何か話していたのか?と問うが無言だったと語る。

入り口のセキュリティにはロバート以外の指紋が検出されず。
しかしダニーによるとイチゴの臭いがするという。
ドンは認証システムに登録されているリストを見せて欲しいと
するが、教えられないとの事。マックは何故911に電話するより
も前に息子に電話したのか?と問うと、状況証拠から犯人は
ロバートと一緒にオフィスに入った可能性が有ると語る。

落下現場から歯が二本見つかる。
一部血の飛び散り方に違和感が有る為、恐らく下に駐めて有っ
た車で遺体を持ち去った人物が居るのだろうという。靴底の跡
も検出される。しかし何故遺体を持ち去ったのか。身元を知ら
れると困る事でも有るのか?。
そんな中、排気口は地下鉄が通ると、その風のながれでビニー
ルで作られていた動物アートが膨らむ事になっていた。そこから
血の指紋が検出される。唯一の証人は、動物アートのシロクマ
だと。

一方オフィスに有ったカッターナイフから、ロバートのスーツ
を切り刻んだと思われる繊維痕と、柄からは砂糖が検出される。
またイチゴの臭いも見つかる。

そんな中、オフィスに入ったであろう痕跡が発見される。
指紋認証を通ったのは女性・アン・スティール(35歳)だと判明
する。7ヶ月前に殺害された女性の指紋が何故認証を通っている
のか。

湾岸警察から40番埠頭で遺体が発見されたとの連絡が入る。
遺体の傷跡から、落下して亡くなったであろう人物だと分かる
が、IDはなく、指紋も切り取られていた。
しかし胃の内容物を調べると、胃の中からイチゴの臭いが
検出され、胃の中から隆線状の物体が発見される。なんと
それはゼラチンで作られたアン・スティールの指紋である事が
分かる。アンはロバートに雇われていた事が分かる。
それと同時にシンクレア局長からマックに電話が鳴る。
ロバートが市長を通してマックに捜査から外れるよう指示した
のである。
シンクレアとロバートと面会に行くマックは、2千万ドルで
警察が買えると思っているのかとし、アンとの関係を黙って
いたロバートを不審に感じていく。
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■アン・スティール事件再び

s5 #4「セックスと嘘とその彼女 」で殺された女性。
金持ちや政治家などのスキャンダルのもみ消し、恐喝などを
通してフィクサー的役割を果たしていた彼女が亡くなった事で
彼女が所持していたUSBメモリーが流出してしまう。
そんなアンの指紋が、現場から検出された。

■メディア王・ロバート再び

s5 #15「パーティーの裏側で」で登場したメディア王。
市の財政が赤字な為に緊縮財政のあおりを食らってNYPDの
職員たちの給料の未払い事件の際に、ロバートが寄付という
形で2千万ドルを支払った事で、事態は一件落着。
一時はNYPDがストライキ"ブルーインフル"を起こした為にニュ
ーヨークの町は大混乱に陥った。

■謎のFBIの影

s5 #10「マンハッタン・トライアングル」の捜査中にマック
に接触してきた二人の捜査官、ジョンソンとウォルシュが
再び登場する。そしてロバートを襲ったのが彼らだと判明。
二人は半年前にスティーブルテクノロジーのインサイダー
取引を調べていた際に、改ざんした疑いで首になっていた。
その影でアンの存在が見つかる。

■ゼラチンで作った指紋

あっさり胃に入ればゼラチン自体が消えて無くなってしまい
そうな気がするけど、意外と簡単に見つかるものだね。
元FBI捜査官なので、DNAとか登録されていなかったのだろうか?

■ロバートは記者会見中に発砲を受ける

今回のポイントになったのはSmith & Wessonの38口径の銃
だった。ロバートを襲った銃弾もこの銃から発せられたもの。
そしてかつて証拠保管室からメモリを盗んだケビン・クロス
巡査を撃ち殺したのも、この銃と同じ口径のものだと判明する。

■シンクレア局長の決断

流石に局長もロバートが不当な圧力を掛けてきたので怒りを
覚えたのかも知れない。政治的駆け引きと現場刑事の両面の
バランスを取っていかねばならないシンクレア局長にして
みれば英断だったのではないか。
メモリは見つからなかったが、38口径の銃がロバートのオフィ
スから発見される。

■何でジョンソンは逃げた?

遺体を発見されるとそんなに困るものだろうか?
それよりも脳みそぐちゃぐちゃの状態の相棒の遺体を運ぶ
というのが凄い様な気がする。

■犯人はロバートの息子

例え市長でも大金でも犯罪者の息子を救うことは出来ないと
するマックのセリフがしたり顔。
明日のヘッドラインは勝ち取れたじゃないかみたいな皮肉が
なかなか面白かった。

それよりもシロクマアートを見たホークスが、地球温暖化の
影響でシロクマがニューヨークまで来たと語っている辺りが
笑えたぞ。