CSI : NY5
(CSI:ニューヨーク / シーズン5)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny5/





第23話 大いなる善 Greater Good

脚本/Pam Veasey
監督/Alex Zakrzewski
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殺し屋・ロニーは依頼人から前金として一万ドルを受け取る。
成功したら白いバラを送るという。二度と会うつもりはないが
どうしてもという場合には午後3時に中央郵便局の前に居ろと
いう。金を払った後に心変わりすると高くつくからなと忠告
する。

マックはこの日休みを取ると、
ライカーズ刑務所にいく。
今日出所するタルマッジ・ネヴィルに逢いに行く。
マックは何度も服役しているタルマッジに電話するも、全く
取り次いでもらえなかったとして、自分から会いに来た事を語
る。貴方は18ヶ月刑務所に服役していたが、無実ではないかと
考えていると告げる。

その頃リンジーはアダムの姿を見ると、ダニーを捜す。
現在ホークスと共にアッパーイーストの現場に居るという。
ステラとマックは何処に居るのか?と尋ねると、ステラは法廷
でマックは休暇を取っているとのこと。リンジーはアダムに
車を持って来てくれと頼むと、破水したみたいだと語る。自分を
病院に連れて行ってくれと。

マックとタルマッジはseth's dinerでコーヒーを飲みながら話
をする。2年前に16歳のマリス・ドノヴァンを車を轢いた件で
タルマッジは自分が運転をしていたと自供したが、ドライバー
は別に居る事が法医学的状況証拠の中では語っている
という。
どうして罪を被っているのか?とし、本人が自供しない限り、
警察は動けないという。しかしタルマッジは車内には他に居な
かったと語る。
タルマッジは店を出てしまう。マックはすぐに追いかけるが
彼の姿はなかった。

マックは事件当時の事を思い出す。
現場を捜査したCSIは、急に被害者の女性が道に飛び出して来た
為に運転手も急ハンドルを切って街頭にぶつかっていること。
タルマッジからはアルコールは検出されず、目撃者もなかった。
ESUが来る前に何者かが蘇生した様な跡が見つかる。
助手席の下に携帯電話が落ちており、メールしていた跡が見つ
かっていた。運転中にメールをしていた事が事故に繋がってし
まったものなのか。

ダニーはホークスに病院まで送ってもらう。
リンジーが産気付いた事を聞いてダニーは慌てていた。何とし
てでも立ち会いたいというダニー。

マックはドンの元に行くと、ダルマッジの保護監査官がジェロ
ーム・アディソン
だと知る。仮釈放の際には4時間後に逢わなけ
ればならない決まりになっている事。
ドンはマックが休日にもかかわらず捜査している事に呆れるが、
マックは三ヶ月前に車を運転していたときに急ブレーキを踏んで
事故が起こりそうになった事があり、その時シートベルトに
強く押しつけられ左肩を痛めたという。しかし当時タルマッジ
が肩を押さえていたのは右肩だったと告げ、彼は助手席に座って
いたのだと告げる。今でもマックはマリスの
母・キャサリン
悲しむ姿が忘れられないと語る。加害者として自供したタルマ
ッジには誠意が感じられたが、犯人は別に居るはずだという。

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■マックの休日の過ごし方

わざわざ休日にまで未解決事件を調べたり、「細かいことが
気になってしまうのが、僕の悪い癖」の右京さんばりの
過去の解決した事件を調べていく。
ただマックが調べなければ、この事件ではまた新たに犯罪者
を生んでいたことを考えると、マック様々だったね。

■親と娘の関係

ドラマとして切ないのは何と言っても被害者の娘を見守る母の
視線も、加害者の娘を見守る父の視線もどちらもある程度
人間の親ならば考えてしまうものである点だという事。
犯罪を犯してでも助けたいと感じるのが人の親だろうし、厳格
な人ならば真実の追求を無くして前に進むことが出来ないとする
人は相当出来た人なんだと思う。

咄嗟に娘を逃がす父親の判断力を見る限りでは、冷静な人だった。

■アメリカに有るゴーストライダーズのオブジェ

追悼の意味を込めて自転車事故で亡くなった人の為に、白い
ペンキで塗った自転車を街頭に置いておくというもの。
これをやり始めたら町中が自転車だらけになってしまいそうな
気もするけど、アメリカでは良くある追悼の仕方なのだろうか?

■リンジーがラボに来た

出産はモンタナの実家で行うと思っていただけに、わざわざN.Y
に出て来ていたというのは意外かも。
アダムに頼んで病院に行く彼女。
その病院に導かれるようにして来たマックが、タルマッジの娘
カリータと出会ってしまうのだから、人生を導いている何かが
存在していそうだ。

■亡くなる人も居れば生まれる子も居る

出産の際には対照的な姿を描くことが多いけど、今回の件は
有る意味では、誰もが人生に区切りをつけられた事件だったの
ではなかろうか。もちろんなかなか癒される物ではないと思う
けど、キャサリンにしても、真実が分かった事で、人生が動き
出したと思うしね。

■驚くべき殺し屋の密告

わざわざ殺し屋のロニーが警察に密告に来るとは思わなかった。
そんな事を話していったら不味いんじゃないか?って気がするんだ
けど、この人、良い人なのか悪い人なのかよく分からない。
ただ変な所で信条を持って居るみたいだね。

■マックの思いやり

殺人を依頼したキャサリンを捕まえる事も出来たが、マック
は思いやりによってそれを踏みとどまる。
今回カリータが名乗り出たけれど、正直、真実を隠蔽していた
という時点で、父親のタルマッジよりも厳しい刑が待っていそ
うな気がするのは気のせいか?

■マックはゴッドファーザーに・・・

ダニーとリンジーの娘の名付け親になるそうだ。
二人はリディアだルーシーだと言っていたけど、何という名前
が付くのだろうか。
出産が何時間かかるのか、賭けをしている不届きなアダムの姿
が有ったけど、結局誰が勝ったのだ?600ドル賭けているとか言
っていたよね。ドンがダニーに電話しているときに、お前も
もしかして賭けに絡んでいて出産の時間を気にしているんじゃ
ないか?とか思わず突っ込みたくなった。

■病室に勢揃い

シドが居ないのがちょっと残念だったけどね。
ニューヨークはチームワークがなかなか良いね。
普段が辛い仕事をしているだけに結束感が強い。
家族を大切にして、家族といる時間の長い土地柄と違って
仕事している時の仲間こそ一番長い時間を共有しているので
家族的意識も上手く芽生えているのかな。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女

キャサリン・ドノヴァン (Mare Winningham) マリスの母
カリータ・ネヴィル (Cynthia Addai-Robinson) 外科医、娘
ニック・ドンリー (Brendan Kelly) 路上屋台組合
ロニー・デソート (Geoff Meed) 殺し屋、女子供は殺さない
タルマッジ・ネヴィル (Charles S. Dutton) 父親、16ヶ月服役
マリス・ドノヴァン (Mandi Kreisher) 16歳、自転車で事故死

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