CSI : NY6 (CSI:ニューヨーク / シーズン6) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

21 Oct. 2009
第5話 傷 Battle Scars

脚本／Bill Haynes
監督／Jeff T. Thomas
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ホテルのロビーに一人の女性・ブルック・ホルワース(21歳)
が助けを求めてくる。
ホテルの宿泊客ではない彼女は頭部を鈍器で殴られ意識不明の
重体でトリニティ病院に運ばれる。
ステラとフラックは血痕を辿りエレベーターに乗ると、どの階
が犯行現場なのか調べていく。14階フロアーで血痕が見つかり
更には点状出血を辿っていくと、スイートルームのドアが開い
ている事が分かる。
室内を調べると更に腹部を撃たれて死亡する男性の遺体が
発見され、ベッドの上には大金が置かれていた。強盗目的の
犯行ではないのかと推察する。
室内にはシャンパン、金、犯人のものだと思われるスキー用の
マスクが落ちていた。薬莢は見つからず、被害者男性の手には
防御創に似た傷が付着し、首元には擦過傷が付いていた。
しかし首元に傷には、押しつけられた様な跡が見つかる。
ドアチェーンを見つめるマックは金具が変形している事から、
力尽くで押し入ったであろう事を告げる。しかし強盗が目的
ではないとしても、金を目の前にすれば盗んでいくのが心理
ではないか?と告げる。
被害者の男性は宿泊していたジェシー・ルイスだと判明する。

モルグでジェシーの遺体を調べていたホークスとステラ。
ホークスはこの手の傷の付いた症状を何度も見た事が有り、
恐らくジェシーはストリートダンサーであろう事を告げる。
腕の骨折はエアーフレアを繰り返す事で置きた疲労骨折で、
ヘルニアの跡からもダンサーであろうという。
問題なのは被害者の体内から銃弾は検出されず、金属の粉だけ
が見つかって居たのである。射出口はなく弾が無いというのは
どういう事なのか。

一方新聞ではコンパスキラーの捜査が難航していると書かれて
いる事にマックは気にしていたが、それを知ったステラは、
まずはホテルの事件を解決しようと語る。

ストリートダンサーとして活動してた動画がインターネットに
掲載されており、ジェシーが亡くなる直前にもバトルステップ
のコンテストが行われていたという。その際ジェシーはシングル
部門で優勝して一万ドルを獲得しており、ベッドに有った金は
その時の賞金だろうという。動画サイトではドットコムと決勝戦
を戦っている為に話を聞きに行こうという事になる。
ドットコムを見ると、リストガードが被害者の首に付いていた
網目状の傷跡と符合することが分かる。話を聞くとドットコム
は試合の後に少しジェシーとやり合った事を認める。彼が試合
で披露した技の一つ、エルボーエアフレールは自分が開発した
技なのに、ジェシーが先に演じてしまった事で、パクったパクっ
てないの争いが起きたとのこと。
ただし自分は蹴りをつけるならばリング場で行うとして、殺し
を否定する。

ブルックの意識が戻ったという事で、ステラは病院にいく。
ブルックの傍には友人だというニック・エマーソンが付いて
いた。ニックはまだ意識を取り戻したばかりなのに話を聞くの
か?とクレームをつけるが、ステラは寧ろ目覚めた後の方が
記憶がハッキリしているのだという。当時部屋に居た容疑者
との面通しをして欲しいと言われドットコムと引き合わせるが
ブルックは記憶がなかった。医師によるとグレード5の脳震盪
で有り、記憶を取り戻すには待つしかないとの事だった。
ただし容体は安定しているので24時間以内に退院は可能だと
いう。

ホークスは被害者の体内から見つかった金属粉をXRF検査で
調べると銅と亜鉛の成分だという。
アダムは自らをアダム・ロス・ドットEDUだと語りながらマック
たちの元にやってくると、スキーマスクを分析した結果、
付着していた毛髪は毛根が無いのでDNA検査は出来ず、ドット
コムの毛髪と色素は似ているという。マックはミトコンドリア
DNAで検査するよう命令する。またホテル室内に落ちていた花瓶
の指紋はジェシー、ブルック、ドットコムとも符合しない事
を聞かされ、AFISでも一致しなかったとの事だった。
そんな中で、被害者のジェシーは三ヶ月前にも強盗被害に有って
いる事を知る。容疑者はアル・サンティアゴ(アリス・エイドリ
アン・サンティエゴ(ドイツ系))だと判明するも、面通しの際
には見逃していた事が判明する。
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コンパスキラーの事件を匂わせつつ、今回の事件はホテルの
スイートルームで起きた不思議な事件を扱ったものだった。

強盗事件かと思わせるもベッドの上に置かれた金が盗まれてい
ない事と、被害者の体内には銃弾のような跡が見つかるが
銃弾ではなく金属粉であること。

被害者の一人が目撃しているという状況が意味するものは
何なのかという感じで、当初はニックを庇っているのかにも
思ったけど、ホントに記憶が無かった様だ。
殴られたショックも有るのだろうけど、ニックが犯人だった
という心因性のショックも記憶喪失に一役買っているのではな
いかと思わせるものも有った。

使用された銃弾は戦術訓練などに使用されるセイフファイア
弾であり、銃弾が砕けるフランジブル弾だった。
その流れからジェシー自らが銃弾訓練を受けていたことは
何を意味するのかって感じだね。

スタッフネタでは、
ダニーが立ったこと。アダムがえーい競争だとばかりに、
ダニーがゆっくり歩いている姿を見てからかっている所が
印象的。自分の事をアダム・ロス.eduとか言ってアピール
している辺りも、ヘイレンに奪われつつある地位を取り戻そう
とする意図が有るのかも。

一番印象的なのは、フラックだった。
最後にアルが逮捕された際のフラックの笑顔は最高だったぞ。
アルが逮捕される事が、最高の仕返し・ジェシー弔いになった
かな。

男性のプライドの問題で、銃の暴発の問題を取り上げた格好
だった。やはり銃の扱いは怖いね。