CSI : NY6 (CSI:ニューヨーク / シーズン6) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

4 Nov. 2009
第6話 つまずき It Happened to Me

脚本／Wendy Battles、Pam Veasey
監督／Alex Zakrzewski
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横断歩道を歩いている最中に男性が突然体中から血を吹き出し
て亡くなる。サイフの中に入っているIDから亡くなったのは、
マーティン・スタフォードで、アッパーイーストサイドのベ
ンチャー企業、ケンジトロン・ソフトウェアのCEOをしている
人物だという。
しかし襲われたとする形跡が無い事から、死因は病死かそれ
とも毒なのかと推定する。ホークスは遺体を見て見覚えのある
人物だと分かる。"救えたはずだ"と被害者の姿が幻覚として
ホークスの目の前に現れる。。

ラボに戻るとホークスはマックにミスを犯したことを告白する。
解決策を探ろうというマック。ホークスは救急医療班のボラン
ティアをしていて、この患者も昨日の4時頃セントラルパーク
から通報を受けて診察した男性だという。被害者は目眩や吐き気
を訴えていたが、酒を飲んでいた事も有り、ぞんざいに扱って
しまったとの事。あの時病院に連れて行けば助けられたかも
知れない事を告げる。ホークスは現場でマックに報告すべき
だった事を語り、それをしなかった事を反省する。
しかしマーティンに寄り添う若い女性の姿が有った事を告げ、
その人物が何かを知っているかも知れないが、女性が誰なのか
全く分からなかった。通報したのはマーティンの携帯からだと
判明し女性に繋がる情報は何も無かった。
亡くなっていたのは自宅とは反対側だった。

シドはモルグで遺体を調べる。
肩口にはひっかき傷と共に粒状の付着物が見つかる。毒物検査で
は陰性。そして医療記録によると健康体だったという。毒を摂取
したとしても生化学的には検出しづらいものだろうとして、シド
は何の毒が使われていたのか調べていた。鼻腔に炎症がなく、
また注射痕も無いので、口から毒が摂取されたのではないかと
推察する。
また被害者の太ももからはリングイネが付着しており、胃の内
容物はほぼカラの状態だった。麺類だけに綿密に調べろと
シドに語る。

リングイネには二人分の部分指紋と毛髪が検出される。

一方ホークスは当時一緒に公園に診察に言ったフランシスに
女性の事を尋ねるが覚えていないという。ただし二人の会話
から女性の住所を聞いていたので、初のデートかもしれない事
を語る。

リンジーはシドから回収した粉末の物質を見ていた。
ステラがリンジーのラボにやってくると、リンジーはサンプル
の量が少ないので検査には一度しか出来ない可能性が有る
という。GCMSだと被害者の血と混ざっているので何も検出
出来ない可能性が有るという。ステラはサンプルライブラリー
が有るとし、EDNAの力を借りれば良いと語る。

ダニーはパスタのリングイネを調べていた。
指紋はAFISでヒットせず。マーティンは23歳で起業したものの
不況により3ヶ月前に破産申告しているのだという。マックは
ダニーに被害者の自宅を調べるよう語る。

前科も無く携帯の登録には目一杯入っているのに、近しい
家族もおらず、またその死を気にしている人物が居ない事に
寂しさを感じる。リングイネに付着していた指紋の2つは
どちらとも女性のもので、毛髪は男性のものだという。
アダムは被害者はフードフェチだったのだとし、スプロッシングだと
語る。話を聞いていたフラックとステラはそれが何のことだか
分からなかった。アダムは食べ物を体感するイベントが有り、
それも食材に触れる事で性的に感じるパーティーの事だと
いう。ウェブサイトに案内状が出ているとし、調べると運営
しているのはポルティアという女性だと判明。
早速ポルティアから話を聞きに行くと、昨日の食材のテーマ
はイタリアンだった事が判明する。マーティンの写真を見せる
が参加者の中にそんな人物は居ないことが分かる。
そんな中、宣伝用のYOUTUBEに登録する撮影をしている事が
判明し、先週にはアクセス数が18000も有ったのだという。
VTRを押収して手がかりを調べる事にする。

そんな中、被害者のマーティンの自宅がこのパーティーが
行われているマンションの向かい側にある事が判明。
ダニーが室内を調べているのを見たフラックはダニーに電話
し、自分たちも向かいのビルで調査している事を語る。
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突然亡くなった男性マーティンの死亡原因は何なのか。
毒殺が疑われる中で、なかなか毒が判明せず、全ては新システム
であるEDNAに托される。ENDAによると、物質はデルタメトリン、
シペルメトリンが含有されている中国製の蟻チョークと呼ばれる
もので。アメリカでは禁止物である事が判明する。
被害者と付き添っていた女性も亡くなっている事で、恐らく
ターゲットはマーティンを狙って自宅の冷蔵庫の中のオレンジ
ジュースの中に毒物を混入したものによる仕業だろうと推察して
いく。

今回は何といってもホークスの私情がメインだった。
ホークスが突然救急医療ボランティアを積極的にし始めた辺り
の理由の中には、ホークスの正義感とか良心が含まれている
のかなと思っていたけど、実際には彼に起きている事情は
かなり複雑なものが有った。

ホークスはもっとも手堅い人物だと思っていたけど、投資に
失敗して全財産を失っていたようだ。
マックたちにも自尊心故に話すことが出来ず、犯人が同じ境遇に
ある事を知ってそこで初めて告白するという辺りがなんとも
憎い演出。ただホークスと犯人の違いは、職を持っているか
どうかの現状にあるし、スキルの違いもあるのだろう。
そして最後に改めて感じるけど、人間関係に於ける人脈の広さ
なんかもあるのだろうね。

アメリカの場合、サブプライムの問題も過去に有ったけど、年金基金
を担保にしてまで資金の流通・投資が行われているという辺りが
相当恐い物が有るね。

現代のパーティー事情も反映したのか。
スプロッシングなるパーティーがあるということ。
ステラは私がデリバリでサンドイッチを買っている間に
こんな事が起きたなんてと呟いていた。

アダムはスプロッシングに精通していたし、ヘイレンが職場
を乗っ取ることに不満を表明していたけどね。

ドラマでは明らかに犯行はマーティンの会社の社員やその会社に
投資していた人物だろうなという事は想定出来るものが有った。
ただ今回毒を混入した時間帯を調べる為に、沈殿物を調べる辺り
はちょっぴり強引な感じがした。まぁ理論的には可能なんだろうけどね。

ジュースの中にはデルタメトリンとシペルメトリンというアメリカでは
禁止薬物が検出。EDNAなるシステムが役に立った。今後はGSMSと
共に分析には大いに力になってくれそうだ。
因みにその毒は中国製の蟻チョークに入っていたもの。

トレイシーも同じものを飲んで無くなってしまったけど、トレイシーの
自宅に捜査に行く際に、マックはオゾンの臭いがする!と言って感電の
危険性から上手く回避させていたけど、そんな臭いをかぎ分けられる
マックは頼もしいね。

最後はマックがホークスに部屋の合い鍵を渡していた。
マックの部屋で棲むのもある意味ストレス溜まりそうな気がするのは
気のせいだろうか?
それにしてもホークスの友人が何かをやらかすエピソードって結構多いな。