CSI : NY6
(CSI:ニューヨーク / シーズン6)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/




 

9 Dec. 2009
第10話 デスハウス Death House

脚本/J.P. Donahue、Kevin Polay
監督/Norberto Barba
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911への通報には様々なものが毎日鳴り響く。
その中でも
セントラルウエストのイーストペントハウスの25階
からの電話で緊急を要する電話が鳴る。
"殺される"として男性の
声で通報してきたもの。急いでフラックたちは現場を調査する
と、ペントハウスには
電気も開通して居らず、電話も何十年も
前から繋がっていない
事が判明する。フラックたちはその部屋
の中でミイラ化した遺体を発見。微生物による腐敗の跡が
見られないというホークス。部屋の所有者はサム・ハーディン
グだが、彼は80年前に部屋を引き払って以来この部屋が借りら
れた形跡は無いのだという。しかしその部屋から通報して来た
のは誰なのか。

暫く捜査をすると、突然天窓のある部屋が発見され、ガラスが
割られている事から、そこから人が侵入した跡が見つかる。
最初に調べたときにはこの部屋の存在が分からなかったという
フラック。侵入者は部屋に盗みに入って
死体を見て善意の通報
でもしたというのか?
と言う。

シドはミイラ化した遺体を調べる。
一方アダムは割れた天窓のガラスを調べていた。
するとラボに見慣れない女性が研究所の作業を見ている姿を
見てアダムは声を掛ける。彼女はFBI捜査官の人事担当・デボラ
マーティン
で、作業手順や環境を調べさせてもらっていた
という。テイラーからは許可済みだという彼女は、スタッフの
一人をウチのスタッフとして引き抜きたいとのことだった。
アダムは同期のジェイクが引き抜かれるのか?と問うが、デボラ
によるとヘイレン・ビコールである事を聞く。

シドがモルグで検視している中、ステラとマックもやってくる。
多数の刺し傷があり、合計11カ所刺されているとのこと。
入れ歯から1917年兵士用に作られたものだが、アルミニウムが
骨の形成を妨げるとして一年後には製造は中止になったものだ
という。恐らく入れ歯を入れた5、6年後に殺害されたもので、
殺しは1923年頃殺されたものだろという。
フラックが遺体の件で被害者の情報を求めにやってくる。
遺体が誰なのか。シドは部屋の契約者のサム・ハーディングなの
ではないか?とするが、サムは30年前に肺炎で死亡し、
トリニテ
ィ教会
の墓地で眠っている事を告げる。

ダニーは骨格から復元した遺体を認証システムで検索した
結果被害者はウォルター・ジョーンズだろうと告げる。実業家
で投資家の走りのような事をしていたが、
19件の訴訟を
受けている
という。その中の一件は発明家のサム・ハーディング
も含まれるとし、発明家であるサムの作品に対して、出資ビジ
ネスを手がけていたが、ウォルターが利益をむさぼり、二人は
決別していたのだという。
1923年にウォルターの事を特許侵害
で訴えるも、却下された結果、恐らくサムがウォルターを
殺害した事で間違いない
のではないかという。86年前の事件
が僅か半日で解決したというが、通報して来た人物は一体
誰なのか?という事になる。

そんな中、天窓のガラスの指紋から、侵入者はリチャード・
ローソン
だと判明。
不動産ブローカーをしていて不法侵入で
二度捕まっていること。
サムは自分の死後、このペントハウスを空き屋にしておくよう
信託財産の中で依頼していたという。全ては遺体を隠蔽させる
為の者なのか。しかしステラによると、永久件の禁止の原則が
適用され、今度州のオークションにこの物件は出される予定
だったという。彼は二年前のハンプトンズの差し押さえ物件に
も不法侵入しており、先に物件を品定めして儲けている人物
だと判明する。

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ようやくコンパス・キラーが解決した後のエピソードだという
事で毛色の違うストーリー・事件を持ち込んだ感じ。
ある意味ではCSIならではの遊び心の有るものが有ったのかも
知れない。

忍者屋敷のようなトリック性の有るデスルームでの殺人事件。

正直、トリックは面白いものがあるのだけど、この部屋で
亡くなっていたリチャードとか、ポーラがどうやって今の状況
に至ったのかに於いては全く説得力のない設定だった。

ヘイレンが最近活躍が見られなくなったと思っていたけど、
FBIに引き抜かれたという事で、これ以降登場は無い様だ。
アダムの精神・平静を乱していた彼女だったけど、アダムと
しては恋愛感情なども芽生えていたのだろうか。
シーズンのはじまりの頃にはステラと一晩だけの関係を持って
いたアダムだけど、動揺している姿が分かりやすい人で、
マックの前で常にくだらないジョークを言ったりしている
のもナイーブなハートの裏返しって感じだよね。

アダムは検視官のシドと仲良くなれそうな感じがするけど
どうなんだろうか。ミイラが出て来た事で、ムンミヤに対する
知識を披露した。マックはシドに対して仕事で遺体を扱っている
のに趣味の中でも遺体に視線を向けている彼にジェッツの試合
でも一緒に見に行こうと誘うが、寧ろアダムとシドが会話する
と上手く合致しそうだ。

さてトリックルーム。
扉がいつ閉まるとも分からないのに、よくそんなにみんな
単独で行動したり、扉が閉まらないような準備をせずに
移動できるなと思って見ていた。
ドラマとしてはテレビゲーム感覚の視点をドラマのシナリオ
に盛り込んだ感じ。

ステラが振り落とされる刃で殺されかけ、ホークスも迫り来る
壁で挟まれて亡くなりそうなる。

また今回隠し部屋が多かったために、フラックが見落とすのも
仕方が無いのだけど、証拠を見逃しているとした際には、
フラックがまだ精神的回復を果たしていないかと思って心配
してしまった。

80年前の事件が今更解決するっていうのも凄いね。
まるで都会のピラミッドを再現したようなエピソードで
宝を盗みに来る墓堀人を寄せ付けないようなものが有ったね。
それよりペントハウスが80年前から綺麗な形で残っているという
辺りが違和感有ったかも。

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から、S5で殉職
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女
ヘイレン・ビコール (Sarah Carter) 現場の清掃係、CSI入りたい

デボラ・ミード (Ella Thomas) FBI捜査官・人事担当
ウォルター・ジョーンズ (Andy Gill) ミイラ化した遺体
ポーラ・デービス (Tarah Paige) リチャードの彼女
リチャード・ローソン (Josh Wood) 不動産ブローカー、不法侵入

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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