CSI : NY6 (CSI:ニューヨーク / シーズン6) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

13 Jan. 2010
第12話 捏造 Criminal Justice

脚本／Bill Haynes
監督／Christine Moore
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法廷では女性殺害の為の罪状認否が行われていた。
被害者はクリスティーン・レイノルズ(18歳)、被告はオレンジ
色のツナギを着て登場するアントニオ・レイエス。被告は無罪
を主張する中、検察のクレイグ・ハンセンは、第二級殺人事件
として訴えると共に、刑事訴訟法71031Aの適用を求め、目撃証言
の非開示を求めるという。裁判官が言葉を発しようとしたタイ
ミングで法廷にはステラが現れ、採集した証拠が使えないとし
てレイエスが釈放される事を示唆する。
裁判官は休廷してステラから話を聞く。もしもレイエスを自由
の身にしたら悪事は繰り返されるとする裁判官は、その責任を
負えるのか?とステラに問いかける。

24時間前。
フラックはクリスティーン殺害現場で目撃者のカレン・ウィン
ストンから話を聞いていた。クリスティーンの叫び声が聞こえ
室内に男が居るのが見えたという。そして出て行くところも
またというカレン。ダークカラーのジャケットを着て、髪は
肩まで有るブラウンヘアーの男性だったとの事。
現場には検事のクレイグも来ていた。
ステラやマックはクレイグとは15年以上の付き合いという事も
有って、未だにクレイグが昇進して偉い立場になっているにも
関わらず安物のスーツを着ている事を指摘。しかしクレイグは
ドネリー事件に於いて自白を得る事が出来たラッキースーツ
なのだという。高級住宅街で起きた事件故に検察としても慎重
にならざるを得ない案件との事だった。

フラックによると現場に押し入った形跡はないという。
被害者が倒れているのを今朝8時に帰宅した母親が発見。
昨夜はフィラデルフィアの親戚の家に居たという。父親とは
別居しているとの事。被害者の交際相手は"デーモン"と呼ばれ
る人物だというが、それが誰なのか該当者はまだ見つかって
いなかった。とりあえず目撃者のカレンから似顔絵を作ると
いう。
ホークスは犯人が室内に入った痕跡を調べる為に、床の足跡を
調べていく。床にロイコマラカイトグリーンを吹きつけて
足跡が無いか調べるも現場はカーペットなのでなかなか足跡が
見つからなかった。しかし大理石のバスルームから被害者の
血液を踏んだ足跡が検出されると、マックは喉を掻ききった際
に飛んだ血しぶきを洗うために洗面所に行ったのだろうという。
被害者には指や手に防御創が見つかり、死の直前に付いたと
思われる顔面のアザが生々しく残っていた。
死亡推定時刻は夕べの22時との事だった。

現場を調べていたダニーは腰痛に悩まされていた。
リンジーは被害者の部屋のベッドの下からライターが有るのを
発見する。指紋を調べるとライターに付着していた指紋は、
ロブ・マイヤーズのものだと判明する。ロブから話を聞くと
当初は夕べは一人でいたとするが、女性・サラ・ハンセンと
居た事を告げる。検事は自白するのを見ていたが、殺害犯では
無いと感じる。

マックはサラと会いに行く。
顔なじみで、息子のボビーの事も知っていた。サラはなんと
言っても今回担当している検察のクレイグの妻でも有った。
マックは詳細は語らなくても良いとしながらも、ロブのアリバイ
が本当かどうかを尋ねると、確かに夕べは一緒にいたと語るの
だった。

カレンの似顔が出来上がる。
更にバスルームで見つけた靴跡が、三ヶ月前に押し込み強盗
で見つかった現場の物と一致。レイエスの犯行だった事も有り
これで証拠が見つかったという。またフラックは被害者の彼
がトレント・ジェイコブズだと判明するが、アリバイは確認
されたとしてシロだという。しかしトレントから1万5千ドル
の借金をしているとの事だった。

マックはステラにサラがロブと浮気して居た事実を話すと、
何故ロブの指紋のついたライターが現場に有ったのか調べない
といけない事を告げる。

ライターを調べていたアダムから話を聞くと、ライターに
付着しているDNAの痕跡が女性一人分見つかるが、劣化している
という。検出するとロイコマラカイトグリーンによって劣化し
ている事が分かる。ホークスが現場でスプレーをしていたので
当然だとするが、指紋が付着していたライターの側面をカーペ
ット側に有った為に、普通ならば劣化は免れるハズだった。
マックは恐らくホークスがロイコマラカイトグリーンを床に
吹きかけた後にライターを現場に置いたのだとし、この現場に
入れた人物は検事のクレイグだけだと語る。

現在。
新たな証拠が見つかったとして、裁判所では裁判官から
50万ドルで容疑者の保釈申請を認めると通達。更にステラは
クレイグを逮捕すると告げるのだった。
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裁判中にステラが乱入。
何事なのかと思うと共に、時間は24時間前に引き戻されると
いう内容だった。

何といっても今回は、裁判の公判での殺人事件とは別にまた
新たな事件が起きてしまうというもの。
しかし殺人事件を犯したのが被告ではなく、追求するハズの
検事だったという事が驚きだ。

冒頭の展開を見ると、裁判所で被告が殺害されるのではないか
と思わせるものが有ったけど、そうはならなかった。

よく分からない心理として、ライターをわざわざCSIに調べ
させなくても良かったのではないかとする違和感が有った事。
私立探偵に捜査させなくても、指紋くらいは検出して調べる
組織があるのではないかという感じがする。

自白を引き出すラッキースーツが、自分の自白を引き出される
為のアンラッキースーツに転落していく所など、皮肉な感じ。

ドラマではやたらは検事が、ドネリー事件とかローゼン事件、
スチュワート事件を引き合いに出していたので、CSIで過去に
担当した案件かと思ったけど、検事のクレイグもサラも今回
が初登場。15、6年の関係の有る検事の男性を問い詰めなければ
ならない辛さというものを感じる。
サラに関しても随分仲よさそうにしていたけど、クレジット
を見る限り初登場なのよね。

個人的に気になった俳優は、判事役のJeff Perryだった。
「グレイズ・アナトミー」の主人公の父親・ザッチャー役、
古くは「刑事ナッシュブリッジス」でナッシュらの同僚
ハーベイ役を演じていた。「プリズン・ブレイク」では、
テレンス役というちょっと癖の有る役所を演じていたね。

またドラマでは、ダニーがバッヂを盗まれてしまうハプニング
が有った。すぐにマックに話すべきなのに、なんで言わない
のだろうか。

で結局保釈手続きに金を出していたのは、クリスティーンの
彼氏のトレントだったのだろうか?彼、レイエスから多額の借金
が有ると言っていたよな。
リンジーがカレンに成りすませて目撃証言者を消しにくる
レイエスと対峙することになるけど、ステラが被害者遺族に
捕まえるとしていたので、ステラが担当するのかと思った。

検事故に証拠の隠し方はハンパではない。
ただ嫉妬の感情は検事とはいえ、抑えきれない者が有るのね。

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