CSI : NY6
(CSI:ニューヨーク / シーズン6)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/





3 Feb. 2010
第14話 血族 Sanguine Love

脚本/Carmine Giovinazzo
監督/Norberto Barba
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雪景色の残るセントラルパークの夕方。
ブロンド女性・エステル・クリステンセンは、カメラを手にし
て雪景色の公園の様子を撮影する。カメラが襲いかかってくる
事に驚く中、突然男が彼女を襲い殺害される。
女性の遺体は暫く発見されなかったが、翌日足を踏み入れた
男性によって公園管理局を経由してNYPDに通報が入る。
最悪な事に被害者が発見されるまでの間に新しい雪が積もって
足跡も消えていた。
サイフなど一切奪われていない事から
金銭目的の強盗ではない
とされる。遺体を見るホークスは、被害者は20歳代前半。
遺体から死斑が見られず、また青ざめている事から、相当量
流血したハズだという。一見すると流血は見られなかったが、
雪の下に血だまりが出来ている事が判明する。また被害者の耳
たぶが食いちぎられている事が判明。
喉には凶器が突き刺さった
跡が見つかり、
被害者の手首には不自然な傷跡が有った。
現場には被害者が撮影していたものと思われる
カメラが落ちて
いた。

傷の形状は特殊な物だった。
被害者女性は指紋ではヒットしない事が分かる。
シドはジェーン・ドゥだという。耳たぶが食いちぎられている
が、DNAは血が流されているとのこと。動物ではなく人間による
犯行である事は明らかだという。また
血の粒が付着していて、
被害者以外のDNAだという。

ダニーは被害者が所持していたカメラのフィルムの現像写真
を行う。ステラが様子を見に来ると、ダニーは自虐的に自分
は年を取ったと嘆く。ステラはそんな事もないというが、
マックがアダムにフィルムを現像するよう命じたら、全く
話が通じなかったとし、彼は完全なデジタル世代だという。
ちゃんとぶん殴って置いたでしょうね?とステラ。
最初に写っている2枚は恐らくボーイフレンドのもので、
24枚後には被害者が争っている際に偶然シャッターの押された
時の写真を見つかって居た。二人の写真は朝の光で撮られたで
あろう事が分かる。

写されていた写真を過去にさかのぼって被害者の足取り作業を
行う。ステラとフラックが一つ一つ写真と見比べて現場を
探り出す。現場には関係者のものと思われる
リップクリーム
と足跡が見つかる。犯人が落とした物なのか。
更に別の場所に行くと、目の前にビルが見える事が分かり、
もしかしたら目撃者が居るかも知れないとしてビルの従業員
から話を聞く。するとドアボーイのジミー・ダンカンは、
被害者の女性はこのマンションに住むエステル・クリステンセ
ンである事を話す。写っている男性は確かキース・ボルゲーゼ
というイタリア系の名前の男だという。昨日の夕方に彼女が
出て行くのを見たのが最後で、毎日夕方目の前の公園で彼女
は写真を撮るのが日課だという。しかし
いつもは恋人のキース
が付き添っていたが昨日はその姿がなかった
とのこと。彼女は
イギリス人であり、
たまに年配者の男性が彼女を訪ねて来て
いた
事を語る。しかしその男性の名前までは知らないとの事
だった。

キースから話を聞くと、一年前にセントラルパークで彼女と
出会ったという。写真は2、3日前のもので、エステルに最後に
逢った日の写真だと判明する。しかしその日にケンカした事を
告げるキースに、
ケンカの理由は何か?と尋ねる。キースと
してもよく理由はわからないが最近の彼女の様子が変だった
事を告げ、その理由を尋ねるとケンカになってしまったのだと
いう。エステルが別の男と付き合っていた可能性について
尋ねると知らないと語る。

ホークスから、粒状の血からは複数の男女のDNAが検出された
という。もしかすると凶器から付着したのではないか?と考える。
現場に落ちていたリップクリームはキースのものだと分かる。

そんな中、粒状の血の持ち主の一人はビリー・ジェームズだと
判明。一度暴力事件で捕まっている人物で現在タトゥーの
彫り師をしているという。
ホークスとフラックはビリーの元に行き被害者エステルに
ついて尋ねるが、殺害を否定する。
手首にはエステルと同じ
傷跡
が付いていた。傷について尋ねると、二、三ヶ月前に
タトゥーガンで傷つけた物だという。アリバイを尋ねると、
この店で働いていたと語る。フラックたちは店のタトゥーガン
を全て押収して調べるという。

エステルの両親が
イギリスからやってくる。
とても大人しい性格で穏やかな人物だったという。一年前に
ニューヨークから来ていたとし、二日前に話したのが最後
だという。こっちに母が住んでいたので、エステルと共に
5歳の時に初めて訪れ、彼女は高い高層ビルが有るこの町を
偉く気に入っていたという。マックは話を聞きながらも、
エステルの父親から、エステルに付着する手首の傷に同じ
ものが有る
事を目にする。

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近年のアメリカのヴァンパイア人気に因んだ物語だった。
カルト教団による犯行かと思わせつつ、実際にはカルトに
嫉妬した普通の男性による犯行と言うことで、皮肉な感じに
写るシナリオ。

凄い事に今回の脚本を担当したのがCarmine Giovinazzoだ。
名前だけ出すと分からないが、このドラマでダニー役を演じて
いる彼が提案したもの。
Carmine Giovinazzoが参加しているバンド"CEESAU"の曲、
"Tear to Spare"がタトゥー店で流れているとの事なので、興味
が有る人は耳を澄ませて聞いて見よう。

犯行を示す物は全てカルト教団へと繋がっていたが、マックが
物語の途中で、聖域は暴力的なモノでは無いと言っていた事を
告げ、公平な目で事件を追うと語っていた。

不可解な状況に陥ると、常にステラもダニーもバイパイアの
せいにしたがるという辺りが、また面白かったと思うけど、
日本はアメリカほどヴァンパイアは流行らなかったからね。

最近アイススケートの季節になってきたけど、韓国のキム・
ヨナはその人気に肖っているのか、ドン・シャープ監督の
映画「吸血鬼の接吻」のタイトル曲 kiss of the Vampireを
使用する。この辺の人気の乗っかり方にソツが無い所は
韓国人らしいところだ。

さて事件としては、カメラの映像が役に立った。

凶器の特定には難航したけど、ホークスが一生懸命ブタの遺体
に凶器を刺している辺り不気味な物が有った。

驚くべきは父親までもがこのカルトにハマっていたという事実
だったけど、怪しげな視線を送っていたカルトのメンバーが
容疑者だとしながらも、実際にはメンバーではない手首に
傷のない男の仕業だとして、恋人の存在が抽出された。

それにしてもアダムは、フィルムカメラの存在を知らないのか?
まぁ現像の仕方を知らないというのならば分かるけど、デジタル
世代でもフィルムの存在くらいは分かるだろうに。
ステラとダニーはカチーンと来ただろうね。

■検索用ワード

・ルーマニアにルーツ? ヴラド・ツェペシュの血を引く。
・カッティング儀式 カルト教団
・サングイン・ヴァンパイア リアル・ヴァンパイア
・アンク エジプト十字 バランス 男と女、生と死
・ヒエログリフ 永遠の命のシンボル
・聖域

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から、S5で殉職
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女
ヘイレン・ビコール (Sarah Carter) 現場の清掃係、CSI入りたい

エステル・クリステンセン (Melinda Dahl) 被害者、イギリス人
--- (Emma Fitzpatrick) Young Woman
ジミー・ダンカン (Ken Garito) ホテルのドアマン
キース・ボルゲーゼ (Michael Graziadei) エステルの恋人
--- (Andrew Hoagland) Concierge
Mrs.クリステンセン (Finola Hughes) 母
ジョーゼフ・ヴァンス (Carlo Rota) カルト教団のNY支部長
Mr.クリステンセン (Charles Shaughnessy) エステルの父
ビリー・ジェームズ (Ivan Shaw) タトゥーの彫り師
--- (Elena Caruso) Vampire

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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