CSI : NY6
(CSI:ニューヨーク / シーズン6)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.watch-csi.jp/csi_ny/
http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/






7 Apr. 2010
第18話 マリーナよ安らかに眠れ Rest in Peace, Marina Garito

脚本/Pam Veasey
監督/Allison Liddi-Brown
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雷鳴が轟く中、ステラは殺害現場へと足を運ぶ。
現場の一室に足を踏み入れると
黄色い風船が有った。少年が
キャビネットの中に隠れていて、ステラは安心させる様に声を
かけるが、その時突然男性の容疑者が出て来て部屋から逃げて
いく。車に乗って逃走する犯人を追いかけるステラ。容疑者は
小型ピックアップトラックに乗っているとして、無線で応援を
求める中、ステラは交差点で横から走ってきたトラックが衝突
され車は横転してしまう。車が逆さまになっている状況の中、
マリーナが現れ、手をさしのべてくれる。一緒に戦わないと
ダメだと・・。

夜勤明けにステラが見た夢だった。マックはステラの様子が
気になり声を掛けるが、ステラは現在検視待ちの状態だという。
モルグにいたがシドに追い出されたという彼女は、マックに
ある話を相談する。捜査する際に、何か有れば相談に乗ると
して、これまでに
関係者に数々の名刺を配ってきたが、その中の一人
にマリーナという女性が居るという。
ステラの元に毎週月曜日
の8時に決まって電話をかけてくる女性
で、マリーナの双子の
ルークの事件が進展したかの確認の電話をしてくる人物だと
いう。
ルークは15年前の8歳の頃に行方不明になっていて
現在は死亡扱いにされている案件だが、マリーナは失踪してい
る原因について答えを求めていたという。そして先日今度こそ
真相に近づけそうだという電話をもらった後、夕べ銃で撃たれて
死亡したのだと語る。

シドは司法解剖した結果が出たのでマックとステラに事実を
伝える。これは
自殺であり、右手の微量な発射残渣と現場に
落ちて彼女の指紋付きの銃からみて自殺したものだ
という。
犯罪を匂わす物証は体内からは見つかっていないとの事だっ
た。そして何よりも遺書が見つかっていること。
ステラは一度自殺だと認定されてしまうとなおざりになると
して、自殺を否定する。彼女には生きる理由が有ったのに、
それを放棄して自殺するなど絶対にあり得ない事だと告げる。

マリーナは三年前に失踪人登録をした事を聞くと、15年前の
事件故に、見切りをつけた可能性も有るという。ルークと
マリーナは双子であり、彼らの力になりたかったとステラは
ショックを受ける。

マリーナは度重ねる事情徴収の場で、毎朝目覚める度に帰って
来てくれるハズだと思っていたという。帰宅も近いと実感したり
現実的には亡くなっているだろう事も頭に有ったが、ルークが
一人で寂しく待っているであろう不安な彼の事を思うと、
想像してしまうところが大きいという。私の中で想像している
ルークは8歳のままであること。

それを聞いた捜査官達は殺しであるならば動機が何かを突き止め
ないといけないという。リンジーは女性は自殺で銃を使わず
薬を使う事が多いことから、判事を説得できるのではないか?
と告げる。しかし家族や友達に当てた遺書が有る事を告げると
ステラはその文章はメールで書かれているので、本人以外の人物
でもかけるものだと語る。しかし
メールの文面は、全てを終わ
らせ自由になりたいこと、旅立つことが唯一の答え
だと書かれて
いたこと。
彼女は預金口座を全て閉じて全額をチャリティに
寄付している事からも自殺を覆すのは難しい
と語る。そして
何よりも現場で見つかった
凶器の銃にはマリーナの指紋と、
右手には発射残渣が有ったことで自殺の線を覆すのは難しかった。
リンジーは寧ろステラがそこまで確信して自殺ではないとして
いる理由が何なのかと尋ねると、彼女にはやるべき事が有った
からだという。今でも初めて署に来た彼女の目を覚えている
という。三年前にステラの前に現れた彼女は12年前に居なくな
ったとする弟の失踪の捜査を改めて頼みに来たという。毎週の
ように電話してくる彼女の声からは強い意志と希望が感じられた
との事だった。

CSIのラボにはオーブリーがやってくる。
アダムは彼女の姿を見て声を掛けるが、マックの来客だとしり
そそくさとオフィスに戻る。オーブリーはERで働く医師をして
いたが、夕べ緊急で運ばれて来たマリーナという女性が身につ
けていた衣服を持って来たとの事だった。マックは自殺だと
された事件なので捜査官も衣服を取りに行かなかったことを告
げる。しかしオーブリーは何か言いだけな様子だった。
オーブリーは
電撃性死体硬直が有る事が不自然だという。
自分は過去空軍の予備隊に同行して
アフガニスタンで医療活動
をしていたが、現地で何かを握りしめようとしながら死後硬直
する例を多数目にしているとの事。最後の力で何かを手にして
いたのではないかと告げる。

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被害者の一人一人に気を配るステラだからこそのエピソード
という感じ。ステラが居なければ完全に自殺案件で処理され
真実は明らかにされないままだったけど、彼女の執念によって
見事真相にたどり着いた。

ただ今回のマリーナにしても、どの段階で思い出したのかは
分からないけど、自宅に戻った際には全ての事実が明らかに
なっているので、面倒なことをせず、ステラに話していれば
良かったのだろうね。

マリーナは自由になりたがっていたようで、トニーもまた同様
だったのだろう。ただ文面を見ると、それでも何だか自殺
したがっているのではないかと思う所も有るし、トニーが
殺害しなくても、マリーナは死んでしまった様にも感じる。

ドラマを見ていると完全に、日本のドラマ悪魔ちゃん
ストーリー。
日本のドラマの様にマンガチックさは皆無だけど、夢に見た
光景がその先の事実を示唆しているし、夢は夢で現実は変えら
れるとする辺りの展開は大いに感じる所だった。

ただ殺したのは明らかだったのに、それでもCSIが他殺の痕跡
を最後まで見つけられなかったという辺りは違和感が有る。
クッションを使ったにせよ、銃弾にはそのクッションの繊維
痕が見つかっても良さそう。辺りには繊維痕が飛び散っていて
もおかしくはないだろうしね。

自分の心の中に有った真実。
自分の顔を見る度に罪悪感によって苛まれていたとする双子
のマリーナの事を考えるとちょっぴり悲しい物語だった。

オーブリーが今回マックの元を尋ね、アダムがナンパしよう
として声を掛けている辺りが笑えた。マックの客人だと知って
立ち去るのがまた早い。

自殺する前の最後の食事をハンバーガーとポテトで済ます者か?
という問いかけに、シェイクシャックは人気店だとする辺り
のフラックとのやりとりも興味深い。ピザシャックといえば
「跳べ!ロックガールズ〜メダルへの誓い」のピザ屋を思いだし
てしまうけどね。

また警察官としての苦悩をステラとフラックで語り合うシーン
も辛いものが有ったな。
ダレもがステラとマリーナの関係のような事件被害者との
関わりがあるという。フラックの場合も、妻を殺害されたジョ
ン・ブレナン事件の遺族から電話があるようで、何も出来ない
自分に落ち込むことこそあれ、目の前の事件を取り扱っていか
ねばならない現実を解いていた。

それにしてもオーブリーとマックは共通点が多いな。
オーブリーは出会ったときには相当ニューヨークに失望して
いたけど、アフガニスタンでの医療従事の経験が彼女の中の
心の闇を照らし出しているのか。



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マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局検死官
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ステラ・ボナセーラ (Melina Kanakaredes) CSI
リンジー・モンロー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

ジェシカ・エンジェル (Emmanuelle Vaugier) S3#1から、S5で殉職
ペイトン・ドリスコル (Claire Forlani) 女性検視官、S3#1から
スタントン・ジェラード (Carmen Argenziano) 警視
ブリッガム・シンクレア (Mykelti Williamson) 刑事部長
ケンダール・ノバック (Bess Wohl) CSI、アダムの彼女
ヘイレン・ビコール (Sarah Carter) 現場の清掃係、CSI入りたい

オーブリー・ハンター (Madchen Amick) マックと出会う

マリーナ・ガリート (Moran Atias) 双子の姉、繊維会社デザイナー
トニー・ダリーサ (Brian Goodman) マリーナの義父
--- (Kacey Taylor Hulse) Lab Tech
レイ・ジャクソン (Kevin Navayne) 捜査官
ルーク・ガリート (Joshua Rush) マリーナと双子の弟、8歳で失踪

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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