CSI : NY7 (CSI:ニューヨーク / シーズン7) 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.watch-csi.jp/csi_ny/ http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny6/

May 6, 2011
第21話 17年目の真実 Life Sentence

脚本／Mathew Levine
監督／Christopher Silber、Adam Targum
--------------------------------------------------------
ビル・ハントはマックが最初に組んだパートナーで退職間際の
巡回刑事だった。レイモンド・ハリスは過去にマックとハント
が銃と麻薬の不法所持で逮捕しており、その恨みで我々に付け
狙っているのではないかと疑う。
ビルはハリスが夜道を付け狙っていたので脅したことをマック
に告げる。

翌日、ビルはマックのオフィスにやってくる。
マックは何の用か?とするが、寧ろビルはマックによって携帯
メールで呼び出されたのだという。至急オフィスに来て欲しい
と確かにマックのアドレスからメールされていた。
そんな中、突然どこからともなくラボに激しい銃弾が浴びせら
れる。ラボ全体が銃弾に包まれ、身動きもままならない中、
倒れて居るリンジーをマックは急いで安全な場所に待避させる。
マックは俺たちを狙った事は明らかだとしてビルに告げる。
向かいのビル"コンロイビル"の屋上から撃ったものなのか。
マックは弾道は水平軌道だった事を告げ、向かいの空きフロア
から撃ったものだろうとのこと。

すぐに半径5kmに警官を配備、地下鉄や公共機関にも捜査線上が
敷かれて調査を行う。フラックとESUは現在捜査を行っており、
マックも一緒に襲撃地点に確認に行く。
現場には銃器と共に薬莢が落ちていた。また地下鉄マップが
落ちていた事からも、ハリスによる犯行を臭わせた。
サイフを盗んだヤツが今度は命を狙ったというものなのか。

フラックは出所後のハリスの滞在場所にも働き場所にも彼は
訪れていない事を告げる。マックはフラックに、テレビ局、
マスコミ各社にハリスの顔写真を配り、手配する様要求する。

ラボではあれだけの銃撃にかかわらず死亡者が出なかったのは
奇跡だった。メールは恐らくクローン携帯を使った物だろう
という。マックはビルから、ハリスに何をしたのか?と問うと、
オレ流に説得しただけだという。アイツが脅そうとしてきたので
逆に"調整"しただけだという。ビルが小突いた事でこのラボが
標的になった事を非難するが、遅かれ早かれ俺たちを狙って
いるのならばこうなったハズだという。

現場に落ちていた銃を調べる。
17年前にドラッグと銃の不法所持で捕まり、三週間前に出所。
36時間前からハリスと連絡が取れなくなっているという。
午前6時にビルの監視カメラに何者かが侵入しているが、
防犯カメラをスプレーで消していて、警備の交代の隙をついて
ビルの空き部屋に入っている事を知る。

銃の検査の結果、使われたAK47がIBISでヒットする。
1994年の強盗事件で使用された銃で40丁目の路上で発砲された
時の銃だという。当時ヤツの家を調べたが出て来たのは拳銃だけ
だったという。17年間何処かに隠していたのか。
ホークスはアスベスト、石膏プラスター、古い銅管から、現在
の建築ではなく、恐らく壁の中に入っていたのではないかと推察
する。以前のアパートの中に隠して有ったのならば取りに行った
ハズだという。

ハリスのアパートに家宅捜索に行く。
ドア越しにNYPDの捜査だと名乗ると、室内から突然発砲が有る。
マックとダニーは一斉に室内に向けて射撃する。ドアを開けて
中に入るとハリスではなく、トレバー・アネットという犯罪者
が倒れて死んでいた。

その頃ハリスはNYPDのフラックの元に、暴行を受けたとして苦情
の申し立てに来たという。

刑事が民間人を射殺したこともあり、内部調査のセイヤーは
マックやダニーから事情を聞く。正当な手順で捜査したことを
告げるが、セイヤーも手順通り、マックたちから銃を取り上げる
のだった。
--------------------------------------------------------

マックのラボにビルが来たのと同時に突然ラボが激しく乱射
される。向かいのビルから発射されていたことが分かり、
現場に落ちていた地図から、先日ダイナーでサイフをスリ盗っ
たハリスによるものだと考えて、すぐに指名手配にする。
しかし肝心のハリスは、捜査中にもかかわらずNYPDにやってきて
暴行の被害を受けたとして捜査を求める。

17年目の真実ということで、如何にもきな臭い男・ビルが
当時の不正に関わっており、金だけならばまだしも、ハリスの
恋人までも殺していたのだから最早救いようのない人物だった。
途中でマックとの会話の中で、自首しようと思ったことを
口にしていたけど、正直そんな素振りを見せたところは皆無
だし、17年前に既に退職直前の身だった事を考えると、ビル
も十分人生を楽しんだ後だったのではないかという感じ。

対する犯人の男・ハリスも恋人を殺され、更には盗んでも居ない
金を巡ってマフィアに狙われるも、この男も結局17年前には
犯罪に荷担しており、何だか自分勝手なヤツな感じしか
見えなかった。恋人が亡くなったのは、ビルという悪者だけでなく
ハリスと出会ったこともまたその一因だと思われる。

ドラマの性質上、ラボが襲われる事は度々あるけど、
「CSI:マイアミ」でのシーズン8のラストからシーズン9の時の
エピソードを思い出す。
マックもあの銃弾の中で、水平方向から撃たれたとする冷静な
感じは凄かったな。

冒頭でマックのサイフなどが盗まれた際に、携帯のメールアド
レスなどを抜き取るが為にすったのかなと思ったけど、
クローン携帯とは、流通のどの時点でクローン化されるものな
のだろうか。

内部調査部の女性が今回介入してきたけど、以前ほど内部調査
の厳しさは無い気がする。前回はホークスが微量のコカインが
検出されたけど音沙汰無しだし、「CSI:マイアミ」に比べると、まだ
まだ査察の目は緩いのかな。

ハリスの肝の据わったところが凄かった。
17年目刑務所に居たら、セキュリティの問題など大変だと思うんだよね。
よく現代社会に順応して、CSIを出し抜くだけの力を身につけたなという
気がする。