CSI : NY8
(CSI:ニューヨーク / シーズン8)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny8/





September 23, 2011
第7話 毒牙 Crushed

脚本/Kim Clements
監督/Duane Clark
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リビー・ドレイク宅でパーティーが開かれる。
携帯を使って次々とリビーの家でイケているパーティーが
開かれているということがSNSで情報が巡り、当初は高校生たち
だけの集まりだったが、気が付くと家の中は大混乱だった。
バルコニーには多数の人が集まり、ハメを外すものたちは、
マットレスを二階から投げたり、大理石のテーブルを持って
来てはみんなでバルコニーで飛び上がって盛り上がる。
しかし重量オーバーにてバルコニーは支えを失い破壊される。

親の旅行の間被害者・リビーの家で行われたパーティーだった。
16才の彼女。ネットでたちまちパーティー情報が広まり、700人
が家に居たと推測される。

リビーは現場で崩れたバルコニーの下敷きになって亡くなって
いたが、他にも重軽傷者が病院に運ばれていた。
シドによるとリビーの遺体は結膜に点状出血の跡が見られること
から窒息死だと語る。重圧によって胸部の拡張が妨げられた
のかも知れないとのこと。現在のところ50人はバルコニーの上
にいたことが確認されており、大理石のテーブルも持ち込まれて
いた。ジョーたちは現場の指紋や証拠を採取していくが、パーティ
ーの跡の部屋は荒れ果てていて特定が難しいものがあった。
リンジーはバルコニーの資材を調べたが、特に故意に傷つけた
跡などはないという。
ホークスは木材がどれだけ耐えられるのか、ストレス解析を
行おうと告げ、荷重の概算を計算するのだという。
60人が乗っていたこと。20才の平均値を取り、男性(35人*77kg) +
女性(25人*59kg) + 家具(150kg) + 大理石のテーブル(365kg)
ということで合計(4685kg) だった。実験では4355kgの過重がかかる
と木材が壊れることが判明する。

ドンは被害者リビーの彼氏・ジェイクから話を聞く。
誰も大理石のテーブルを運んだ人物を話してくれない事を告げ
色々と話を聞こうとするが、パニクっているジェイクはもう
何度も話したのだと語る。

病院にいくダニーは被害者から話を聞こうとしていた。
意識不明の重体なのはスティーヴだという。彼の隣で寝ていた
レイチェルはパーティーに出席し、自分はねんざした事を告げ、来週の
マラソンに出席したいが間に合うのかと呟く。スティーブが当時何処に居た
のか分からないと告げとにかく人が多かったという。

一方署に戻ったドンは傷ついた女性が署内で放心状態である
を知って声を掛ける。
女性を落ち着かせる中、何が有ったのかを尋ねると、レイプ被害
に有ったという。私が馬鹿だったという彼女は安易について
いってしまったと。それが起きたのは何時のことなのかと
問うと昨日の夜に気絶していたみたいだとし、数時間前に目覚めた
のだという。証拠が付着していると思い、体は洗わずに来たとの
こと。56丁目に有るローガンホテルのバーで飲んで居た彼女は
名前はアリー・ランドだと語る。ドンはこれから病院で調べて
もらうことになる事を告げ、どんな男性だったのかと問うと、
相手の名前は知っているとし、ジョン・カーティスだと語る。

マックはジョーをオフィスに呼び出すと、ジョン・カーティスが
またレイプ事件を起こした事を語る。ワシントンD.Cで資料を
取り寄せるというが、事件はニューヨークで起きたことを語る。
署に被害を訴えに来た女性・アリー・ランドがジョン・カーティス
の名前を聞いて覚えて居たのだという。ジョーはいつかこんな
日が来ると思っていたという彼女に対して、リンジーに言って
被害者の証拠の採取をしてもらうと語る。今度こそヤツをぶち込もう
と語る。
ジョーはリンジーの元にいく、犯人はとても用心深いヤツなの
で全てを採取して欲しいという。状況証拠だけでなく証拠が
必要だという。カーティスはデイトレイプドラッグが手口でGHBが
検出されないか血液検査をし、後ろ手に手首を縛るのでその証拠
の採取を頼むという。リンジーはジョーに対して全ては把握して
いる事を告げ、痕跡はちゃんと見つけると約束する。
ワシントンD.C時代に同僚のフランク・ウォーターズがミスを
犯して証拠を破棄することになったのだという。犯人がミス
して残した痕跡のDNAでの扱いを誤ったというもの。これまでに
もずっと頭から離れず、ジョーがFBI捜査官として最後に担当
した事件になってしまったものだった。身内のミスを報告した
結果、証拠が採用されなかったというジョーに対して、
リンジーは「責任を感じるのは分かる・・」と告げると、ジョー
は突然顔色を変えて私のせいじゃないと憤怒し、私は法に従った
だけなのだという。破棄された証拠を公にするしかなかったの
だと語る。
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両親が旅行中の女子高校生・リビーの自宅で開かれたパーティー
に於いて、あまりに沢山の人たちが自宅に押し寄せ700人にも
渡る人物が"イケテル"パーティーにやってきてしまう。
最早誰も止める事の出来ない無法地帯になった現場。
バルコニーには70人の人物が盛り上がり、大理石のテーブルなど
を持ち込んで飛び跳ねていると、その重量に耐えられずバルコニー
は折れて全員が落下する。落下した先にいたのはリビーで、
唯一の死亡者となる。彼女は圧死したのかと思われたが、実際に
は窒息死されたもので、何者かに首を絞められていたことが分かる。

インターネット文化の発達によって、面白そうなものには無分別に
人が群がるような社会性というものを皮肉った感じのもの。

CSIブログさんのページにも書かれているけど、Facebookで
パーティーをすると連絡をした結果、招待客以外の4千人
が集まってしまったという珍事件が実際にあったように、拡散され
た情報が収拾の付かない事態に陥ることの怖さというものを知る
結果となった
FacebookなどSNSでは知らない人とも繋がれる利点が有るモノの
その分だけ無差別的に繋がりが出来てしまうというものも有る。
ネットで一度出回れば情報を削除するのは難しいとされる現在
ネットのあり方なんかを考えさせるところもあるのかな。

今回は二つの事件が混在しており、この事件自体はCSI的には
難しくない案件だったけど、被害者だと思っていたものが生前に
行っていたことを見るといずれ何らかの形でこうなる事は明らかな
ものが有ったな。

女性と寝る事をゲーム感覚で競い合うとするネタ自体は
「ヴェロニカマーズ」でも同様のエピソードが有ったけど、
大抵のアメリカのドラマを見ていると、カースト制度が出来て
しまい、その頂点に君臨するチアリーダーとフットボールの
スター選手が、卑下するものたちを悪さをするというのがありがち
な事件の顛末だったりするのだけど、人気グループであることを
利用し、人の尊厳を踏みにじるような行動を取る男女の姿を見ると
人の残酷さ・残忍さを感じるものがあった。
チェリーボムというサイトとして公開されていたけど、
日本でチェリーというと大抵男性の童貞を意味することが
多いけど、アメリカの場合は女性の未体験者のことを指すもの
なんだね。
リビーの彼氏がオロオロして何度も同じ台詞を語っている姿も
印象的だったね。

ネットで情報が拡散したのであれば、ネットで情報を収拾出来る
のもまた便利な世の中である。
動画撮影したり画像撮影している人物が沢山いることで、
現場の当時の状況が手に取るように分かる。過去の捜査に於いても
ネットで集めた写真を時系列で並べたり、3Dモデリングをして
現場の状況を再現するようなことは何度か有ったけど、そういう
コンピューター技術と言えばアダムだと言わんばかりの活躍ぶり
が有り、今回のアダムはマックを前にしても憶する姿はなく、
寧ろいつも以上に"ドーヨ"長の彼の姿が有った。

それでも現場から必要な情報を拾い上げるのは大変そうだ。
前回大学の学生クラブに行った際にもパーティー後の酷い状態
の部屋を目にしたけど、今回のパーティー後の現場を見て、
ダニーやドンも"まるでジョーのデスク状態だ"と語る程に
汚れていた。ジョーのデスクネタは時々言葉にして現れるけど、
マックが居ない時のシーズン8の初回にもそういうやりとりが
有ったことを思い出させる。

IPアドレスから情報を拡散させた人物を特定。
パーティーの混乱に乗じて窃盗を繰り返し、その盗んだ跡には
"言葉は死んだ"とするハッシュタグを残して行く犯罪者を
見つけ出していく。
ドンとフラックが犯罪者の姿を見て、太っている故にジャンケン
して逃げる相手を逮捕するという辺りがとても笑えるものが
有った。因みにフラックが損な役回りをしていたけど、
基本的に外回りの巡査はフラックなのでこれが普通の形なのかも。
結果としてこの窃盗犯が何をしたかったのか分からないけど、
今の世の中ヘミングウェイさえも干されるとしていることから
一応出版業社の衰退なり、活字離れを売れ居たエセ小説家による
大義名分として描かれたものなのかな。

結果として窃盗事件と殺人には関連はなく、人間の尊厳を
踏みにじった女性に復讐をしたものだった。
性犯罪者とか連続殺人犯が記念品として被害者の持ち物を持ち歩く
ということが有るけど、この案件もある意味ではそういう傾向に
有る気がするね。

さてサブ扱いで、ジョーの過去に迫るエピソードの一旦である
FBI捜査官を辞めた時のエピソードが描かれた。

ジョーが初めてNYPDにやってきたのはシーズン7-1話である。

議員の娘を襲ったレイプ事件に於ける犯罪者が再び活動を始めた
ということで当時の失態を取り戻せるのかどうか。
問題は被害者が売春婦(エスコート嬢)であることと、今回の案件
に於いて検査していたリンジーはDNAが見つからなかったことを
口にしていたのに、取調室に於けるフラックは、DNAが見つかった
ようなことを口にしていたので、どういうことになるのか。

・The WhoのBaba O'Riley
・I'm Still Hot (Radio Version) by Luciana
・Addicted To You by Count & Sinden Feat. Bashy
・Little By Little (Caribou Rmx) by Radiohead


マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち、巡査部長へ
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

アリ・ランド (Beau Garrett) 被害者、カーティスにレイプ被害
ジョン・カーティス (Jason Wiles) レイプ容疑者

エリン・ワトソン (Juliet Brett) ジェイクの被害者
--- (Kerry Burnette) Preacher from Lindale
レイチェル・ウェバー (Shanley Caswell) ケイトの姉
ケイト・ウェバー (Olivia Crocicchia) ジェイクと関係を・・
スティーブン (Michael Ceorgoveanu) 怪我して入院
--- (Joe James Clark) Beer Guy
ミッキー・ナッシュ (Dominic Colon) デパートの警備員・小説
リビー・ドレイク (Valentina de Angelis) パーティー主催者
ジェイク・ベネット (Blaise Embry) リビーの彼
スティーブン (Michael Lawrence)
--- (Jeremy Matthew Smith) Hero Texter
--- (Ian St. Martin) College Student
--- (Joshua McCabe) Theater Patron
--- (Devanny Pinn) Goth Girl

フランク・ウォーターズ () FBI捜査官
マシューズ議員
セリーナ・マシューズ () 議員の娘



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