デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン7)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh7/index.html





第13話 子どもの存在 I'm Still Here

脚本/Josann McGibbon、Sara Parriott 監督/Lonny Price
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キースとブリーは同棲を始め、スーザンは現実を受け入れ透析
を始める。ギャビーは喪失感を埋めるために人形を購入する。


ポールはベスフェリシア・ティルマンの娘だという事を二人
の刑事から聞かされ事実を知ってしまう。妻がとんだくせ者で
今までの笑顔、愛撫、そしてキスは偽りで、結婚そのものも
偽りだったこと。
ポールは妻をどう罰しようか考える。

ポールが退院することになり、ベスは彼を迎えに行く。
ベスは先日ブリーが自分を友達の寄り合いに誘ってくれたとき
に変な事が起きたとポールに話す。ブリーの家のソファーに
座ったら、その下から
38口径の銃が出てきたのだという。誰か
が私を犯人にしようとしてハメようとしていたのだと。それを
聞いたポールだが、他人は関係ないとし、真相は分かっている
と呟く。そしてベスに対して二人で旅行に行こうと語る。

レネはボブとリーの家から、インテリアデザイナーのバーバラ
フェアチャイルド
が出てきたのを知って激怒する。二人の前で
私が会社を始めたのを知っているのに別人に頼むなんて酷いと
告げる。ボブとリーは養子を授かることになったので子供部屋
を改装してもらおうとしたのだと告げ、
レネから母性は感じ
られず、イメージとしてはメタルとガラスと牙しか浮かび上が
らない
と告げる。あの女はボッタクリで、私ならば2日早く
仕上げて20%経費を抑えられると告げる。

カルロスはクレジットカードの支出明細を見てギャビーに尋ね
る。
ミスシャーロットのお人形学園で840ドルが支払われている
事。ホワニータたちには高価すぎるおもちゃだという。ギャビー
はボブとリーに養子が来ることになったのでプレゼント用だと
し、今月の支出くらいで驚いていたら、次回の請求にはもっと
驚くわよと脅す。

ブリーの自宅にキースを尋ねて女性・アンバーがやってくる。
直接話したいとするが、キースは今外出中だと語る。
古い友達で現在
フェアビューモーターインに宿泊しているので
来てくれるよう話してくれないか?と言う。ブリーは私はお節介
な大家ではなく、恋人だと告げ同棲している事を語ると、
アンバーは伝言のことは忘れて欲しいと告げ去っていく。

スーザンはいよいよ移植臓器が見つかるまで、透析が始まる。
一日6時間の透析。隣にはディックという同様の透析患者が
居たのでスーザンは話しかけるが、自分には友達など要らない
として一人で携帯で単語ゲームをしているので話しかけるなと
断られてしまう。感じの悪い人だとスーザン。

リネットが古いろうそく立てを出しているのを見たペニー
何をしているのか尋ねると、お婆ちゃんのステラが今から
ここに来る事になっているという。逃げるならば今のうちよと
いうリネット。ステラはポーターが連れてくるが、なんと
足を折って車椅子での登場だった。一ヶ月前に骨折したとする
が、リネットは初耳だった。全く連絡をくれないからだと皮肉
られてしまう。ペニーがステラにハグすると、大きくなったね
と胸を引き合いに出されセクハラを受ける。
ステラは単刀直入
に結婚する
ことを語る。相手はフランクという男性で、
シルバー
タウン
で知り合った男性だという。結婚式は土曜日だと告げる
とリネットは一度逢わせるよう要求する。

ブリーは横で寝ているキースにパンチを入れて起こす。
キースは何事か?と思うが、ブリーは寝言で
"アンバー"と話して
いたという。女性に心当たりがあるのではないか?と問い詰める
と7年前に同棲していた彼女の名前だという。三年付き合って
捨てられたのだという。未練は無いと語る。

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■スーザンの場合

透析が開始される。同じ透析患者として、ディックとイーサン
という対照的な人物との出会いが有る。
ディックは全く心を開こうとせず、4年もドナー待ち状態で
有る現実に対して相当落ち込んでいる事への裏返しで、人に対
して厳しく当たっている感じ。
病室に鳴り響く電話の音に対して、誰の臓器と適合する電話
なのかとする辺りのやりとりが何とも切ない感じ。

ディックを演じていたGregory Itzinは、コバート・アフェ
アーズ
のヘンリー役、24のシーズン8でチャールズ大統領
を演じていたよね。ここでも癖のある人物を演じていた。

■リネットの場合

母親が突然結婚すると言い出す。
相手の男性・フランクと一緒に食事しに行くと、スタッフに
対して酷い扱いをするばかりか人種差別主義者だと分かる。
リネットは結婚するのを辞めさせようとするが、母は彼が大金
持ちで心臓を悪くしているので、死ねば金持ちになれるとして
結婚を考えている事を知る。しかし実際には、彼が自分の事を
必要としていることに引かれている様子。リネットがまた一人
で勝手につっ走っていたけど、自分は母親の相手はしないのに、
そういう所にばかり口を挟みたがるというのは身勝手な感じ
にも写るし、仕方ないと取れる部分も有るし難しい所だね。
トムは結婚に大賛成。義母の事だし、まぁ当然金と聞けば
賛成するかな。でもホントに金を持っているか怪しいなぁ。

■ブリーの場合

キースの元に尋ねてきた女性。
なんとキースとの間に6歳になる子供が居て、当時は別れて
しまったけど、あわよくば元鞘に戻りたいと考えている女性
だった。ブリーは得意の正義感でその意志をキースに告げよう
とするも、それが出来ず、結局嘘をついて二人を合わせない
様にしてしまう。
気持ちは分からないでも無いけど、隠していた事がバレた時の
反動は、大変な事になりそう。特に子供絡みですよ。
最後にバラの花を剪定していくブリーの姿がなんとも凄い
執念を感じる物が有った。

■ギャビーの場合

カルロスに人形店で使った大金の事を問い詰められるも、なんと
かそれを交わした彼女。しかしマクラスキーさんの家で
ギャビーは自分が人形(ヴァレリー)に固執している事を知ら
れてしまい、マクラスキーさん経由でカルロスに人形のことが
伝わってしまう。
カルロスがナビをつけずにチャイニーズレストランに行こう
としていた時には、密かにカウンセラーの元に向かっている
のかと思ったけど、まさか強盗によって車を盗まれるとは
思わなかった。

■気になる要素

●ベスのピンチ

またしてもポールは一人の命を殺害してしまうのかと思いきや
寸前の所でそれを踏みとどまった。ポールの息子が残して
行った銃は妻が自殺した時に使われた38口径だったという所
なのかな。

●ポールの苦悩

自分としても憎しみの連鎖を辞めたいであろう事が今回の
エピソードの中からも見て取れる。
ポールは近隣住民の裏切りだとしているけど、自分が元凶だと
いう事が分かっていない限り、誰も近づいては来ないよね。

●リーとボブの粋な計らい

レネが子供を欲しがっていた時期が有るという事を知って、
養子の子・ジェニーの母親としての相談役になって欲しい
事を告げる。だんだんとレネも町の住民に馴染んできたなと
いう感じ。

●アンバーとキースの行方は?

実はこのエピソードこのままでは終わらない。
アンバー役のRochelle Aytesがクレジットされているのは、
13話から15話の3話だ。
2010年に始まったアメリカABCの新作刑事ドラマ「Detroit 1-8-7」
にアリス役で出演している彼女。
子供絡みの事なので、大人の事情で子供に会えないというのは
スッキリしないオチだ。ブリーとは恋人関係は続けるけど、
父親としても逢いに行くというのがベストな選択なのかな。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社

トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士

レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
マキシン・ローゼン (Lainie Kazan) スーザンのアパートの大家
フェリシア・ティルマン (Harriet Sansom Harris) 姉をポールに
マーサ・フーバー (Christine Estabrook) 元、近隣住民、殺害される。
キース・ワトソン (Brian Austin Green) 内装業者
ベス・ヤング (Emily Bergl) ポールの妻
カルメン・サンチェス (Natalie Lopez) 妻
ヘクター・サンチェス (Rolando Molina) 夫
グレース・サンチェス (Cecilia Balagot) 娘、ギャビーの血を引く

リチャード・ワトソン (John Schneider) キースの父、元軍人
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人
ミッツィ・キンスキー (Mindy Sterling) 近隣住民・メガネ
ミス・シャーロット (Stephanie Faracy) 人形店

ザック・ヤング (Cody Kasch) 花を届ける
ディック・バロウズ (Gregory Itzin) 透析患者
アンバー・ジェームズ (Rochelle Aytes) キースの元彼女
ハリソン (Derek Webster) 刑事
フォスター (Matthew Glave) 刑事
ステラ・ウィングフィールド (Polly Bergen) リネットの母
フランク・カミンスキー (Larry Hagman) ステラの再婚相手
ジェニー・ハンター・マクダーモット (Isabella Acres)
チャーリー・ジェームズ (Sayeed Shahidi) アンバーの息子・6歳
イーサン (Joe Gillette) 透析患者
--- (Monica Garcia) 看護師
--- (Bill Zasadil) Man
--- (Ava Rose Williams) Scooter Girl
--- (Moe Friday) Waiter

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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