デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン7)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh7/index.html





第15話 別れの時 Farewell Letter

脚本/Marco Pennette 監督/David Grossman
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ポールはベスの母親がフェリシアである事を知っても言わずに
隠していた。ギャビーはセラピーを受け、義父に虐待を受けて

いた過去を告白。ブリーはキースにチャーリーという息子の
存在が居る事を語る。


リネットは睡眠不足だった。
赤ちゃんのために午前3時から授乳。39度の発熱の子供の心配、
夜中に子供達の枕合戦の騒音で起こされることが度々あった。
しかしリネットは一言も文句を言わず、24時間体制で母親とし
て活動していた。
そんな中、夜中寝ているリネットの元に突然ポーターから卵
は有るか?と言われ起こされる。冷蔵庫の中にあるというリネッ
トに対して、オムレツの作り方はどうやるのか?という。
リネットは説明するよりも自分で作った方が早いと思い起きて
いくと、そこにはプレストンと共にキンバリーティファニー
という女性が居た。
デンバーオムレツが食べたいとの事で
みんな連れてきたという。リネットは援助交際娘なんて連れ込
むなとするが、健全なナンパで連れてきたのだという。
リネットは学生寮ではないと告げ、そろそろ
彼女の中でも我慢
の限界
が近づいていた。

去り際は人それぞれ。
握手するもの、手を振るもの、ハグするもの・・・

リネットとトムは、双子の子供たちに新聞を手渡すと、
7日以内
に家を出て住むところを見つけろ
という。もう二人は大人なの
だから自立しなければならないという。家賃は働けば良いだけ
の事だと告げる。
しかしリネットたちも二人が自立出来るか不安だった。親が
巣から追い出さないとダメだと心を鬼にする。

スーザンは保険会社に電話しながら運転していた。
透析の保険は一部しか適用されないとの事を聞いて、払える
ハズがないと文句を言うが・・・運悪くリスが通りかかり、
ブレーキを踏むと持って居たコーヒーをこぼしてしまう。
更に警察はスーザンの車を止めると、
ファンデール通りで一時
停止を怠ったとして、違反切符を切ろうとする。スーザンは
これから透析に行くところで、大変な事を切実に訴えると、
警察官は今回は警告だけに止めておくとして、同情してもらう。
初めて透析に感謝した瞬間だった。

ギャビーはセラピストに言われ、自分の故郷に行き、義父の
墓の前で心情を吐露する手紙を読みにいくよう迫られていた。
カルロスはギャビーを連れて行こうとするが、あんな心の狭い
偏屈ものばかりの町に帰りたくないという。町で有名なこと
と言えば、
世界で2番目に長い古いタイヤの火災が有った事だけ
だという。しかしカルロスはそれでも楽になるためには必要な
事だとすると、ギャビーは24時間で戻ってくると告げる。

ザックはマイクとポールと共にリハビリ施設に無理矢理
連れて行かれようとしていた。ザックはそんなものは必要ないと
訴え、自分をこうしたのはポールだと言う。寧ろ病気なのは
ポールで自分はまともだという。自分の父親を銃で撃って、
何処がまともなのか?と問うと、ドラッグが抜けたら話を聞く
と約束。行かないのであれば、銃で撃たれた事を話して刑務所
で更生する事になると告げる。

キースチャーリーとキャッチボールして遊ぶ。
アンバーたちは、明日
フロリダに帰ろうとしていた。
アンバーがチャーリーを迎えに来る。その様子を寂しそうに
見ていたブリー。キースはブリーに、正直に話してくれていたら
一週間は息子と一緒に居られたのだと語る。内緒にしようと
したのはブリーのエゴだとし、関係を続けるならば互いに正直
で居なければならないとブリーに語る。しかしキースはブリー
に怒りをぶつけることなく、すぐに仲直り出来ると告げる。

レジで並ぶスーザン。
MJは早く帰って
「トムとジェリー」がみたいという。
レジ前に並んでいる女性2人に、自分は透析患者で時間がない
事を訴えると、同情して前に入れてくれる。しかしMJが
トムとジェリーの事を口にしたので、スーザンは、トムは
担当医でジェリーは看護師の事だと誤魔化す。

カルロスとギャビーは彼女の故郷である
ラスコリーナス
降り立つ。ギャビーは何も無い町にウンザリするが、町を行き
交う女性から、雑誌で見ているとしてギャビーをスター扱い。
近くの喫茶店でも、地元のスーパーモデルとして、ギャビー
の写真が一面に貼られており、大歓迎される。ギャビーは気が
つくと、帰郷も悪くないと考えていた。

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■スーザンの場合

透析でウンザリするスーザン。
マイクがザックに関わることで、スーザンたちの家計の問題が
どうなってしまったのかが完全にうやむやになってしまって
居る所がご愛敬って感じだけど、スーザンの透析で益々家計は
厳しいハズ。
そんな中で、スーザンは魔法の言葉を手にしたとばかりに
"透析"という言葉を使えば、特別な人間になれるという事を知
る。

レネからは腎臓病みのスーザンは健康体スーザンよりも楽しい
と不謹慎にも褒められ、MJとの絡みではトムとジェリーネタを
使ってスーザンの苦しい言い訳が笑える物が有った。
レストラン"ジラール"でも魔法の言葉を言うも、それに対して
不満を述べる黒人男性に、私を超えるにはエボラ熱くらいの
感染がないとダメだと言ってのける辺りが笑えた。
最近スーザンネタは痛々しい感じで素直に笑えなかったので
久しぶりにスーザンっぽくて良かった。

■リネットの場合

子供達の思い出は、リネットの作るデンバーオムレツなのかな。
サンドイッチとピザばかり食べている印象しかないアメリカ人
の食生活にしては珍しい物が有るな。
一番気になったのは、ポーターが来ていた"ドラゴン"と下手な
文字で書かれたTシャツ。如何にもバカっぽさが出ていた。
卵の有る場所を知らない息子達。
ただプレストンってシーズン6で結婚までしているのに、
どうしてしまったんだ?って感じだね。

双子が引っ越しする事になり記念写真を撮るリネット。
車で走り出すも向かいのマクラスキー家に車が停まった時には
思いっきり笑わせてもらった。
リネットがマクラスキー家から追い出す際に、ビール樽を
渡す所はリネットらしい所だけど、結局子供の成長を妨げて
いたのが自分の責任だったとする辺りは、何とも言えないもの
が有ったな。

■ブリーの場合

キースとの関係がどうなるかと思ったけど、キース自身は
ブリーとは別れたくない様子。
ただ息子との関係もつなぎ止めておきたいと感じているのも
事実。ブリーにフロリダへの引っ越しを提案するもNG。
結局ブリーが身を引く形となった。
恋愛と違い、息子との関係は決して冷めないものだとする
辺りは、とても立派な決断だと思う。

■ギャビーの場合

ギャビーの過去に向き合うために故郷に戻る。
故郷ではギャビーの帰郷に大盛り上がり。
それだけで確かにギャビーの嫌な幼少期の出来事が払拭出来る
かと思ったけど、流石にドラマを用意しているね。

今の日本でも大津の虐めによる自殺事件が取り上げられている
けど、ギャビーもシスターに助けを求めたのに、妄想だとして
取り合ってもらえなかったという事実が発覚。
まぁギャビーは相当ヤンチャしていた事も有るのだろうけど、
信じてあげられなかった事が問題だね。

■気になる要素

●追い出されたベス

ザックとの件では収まりそうな感じの流れなのに、ベスが追い
出される事で、失望からベスがポールを追い込む役目を果たし
そうな感じもする。
いきなり追い出されてしまった彼女は何処にたどり着くのか。

●スカーボ家の遺産の問題は?

遺言状の関係で前回、死亡の報告をずらして通報し、
母親が金を手にしたことで妙に態度が大きくなってしまったけど、
その後のフォローのエピソードは無いのか?

●達観しているマクラスキー

スカーボ家の双子を下宿させる事で、二人が連れ込む若い女性を
通して、ロイが元気になる。高齢者問題に於ける一つの解決策が
ここに有る!って感じのネタだったけど、ロイが元気になれば自分に
還元されるとして、マクラスキーさんも容認する構えだった。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士

レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
マキシン・ローゼン (Lainie Kazan) スーザンのアパートの大家
フェリシア・ティルマン (Harriet Sansom Harris) 姉をポールに
マーサ・フーバー (Christine Estabrook) 元、近隣住民、殺害される。
キース・ワトソン (Brian Austin Green) 内装業者
ベス・ヤング (Emily Bergl) ポールの妻
カルメン・サンチェス (Natalie Lopez) 妻
ヘクター・サンチェス (Rolando Molina) 夫
グレース・サンチェス (Cecilia Balagot) 娘、ギャビーの血を引く

リチャード・ワトソン (John Schneider) キースの父、元軍人
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人
ミッツィ・キンスキー (Mindy Sterling) 近隣住民・メガネ
ミス・シャーロット (Stephanie Faracy) 人形店

ザック・ヤング (Cody Kasch) 花を届ける
アンバー・ジェームズ (Rochelle Aytes) キースの元彼女
ハリソン (Derek Webster) 刑事
フォスター (Matthew Glave) 刑事
ステラ・ウィングフィールド (Polly Bergen) リネットの母
フランク・カミンスキー (Larry Hagman) ステラの再婚相手
ジェニー・ハンター・マクダーモット (Isabella Acres) 養子
チャーリー・ジェームズ (Sayeed Shahidi) アンバーの息子・6歳

シスター・マルタ (Jill Larson) ギャビーの故郷
ゴメス (Marco Rodriguez) 校長、ギャビーの母校
--- (Missy Doty) Waitress
--- (Frantz Turner) Man
ティファニー (Jacqui Holland) プレストンたちとデート
キンバリー (Brie Mattson) プレストンたちとデート
--- (Amy Crofoot) Lady
--- (Geno Monteiro) Police Officer
--- (Anastasia Ganias) Hostess
--- (Catherine Grace) Patron
--- (Tamara Zook) Shopper
--- (Tuffet Schmelzle) Shopper
--- (Joey Naber) Townsperson

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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