デスパレートな妻たち (Desperate Housewives・シーズン7) 原案・製作総指揮／マーク・チェリー 制作／チェリー・プロダクションズ／タッチストーン・テレビジョ ン 出演／テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・ フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh7/index.html

第16話 人生の意味 Searching

脚本／Jeff Greenstein 監督／Larry Shaw
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スーザンはレストランで倒れ病状が悪化。ブリーはキースとの
ほろ苦い別れ。裏切りで破綻したベスとポールの関係。

子育て法は人それぞれ。厳格派、溺愛派、交換条件派。
共通しているのは、隣人の子育てにケチをつけたがること。

ギャビーはリーが養子のジェニーに、厳しくバイオリンのレッ
スンをしているのを目撃する。一日二時間の練習をしていると
いうリーに対してギャビーは、子供に無理をさせる事は禁物だ
という。しかしリーはジェニーがバイオリンをやりたいと言っ
たのでその環境を整えているのだとし、中国語も習得させて
いた。ジェニーの子育てを始めてから二週間半のリーに対して
空回りしている事を告げるが、リーは逆にギャビーに対して
ホワニータには何をさせているのか?という。学芸会には何を
見せてくれるのか?と言われると、その場でどちらの教育方針が
正しいか証明されると火花を散らす二人。

ギャビーは帰宅するとホワニータに対して、学芸会では何を
するのか?と問うと彼女は準備はバッチリだという。脇の下に
手を入れて鳴らすという妙技を見せられ、ギャビーは子育ては
これで良かったのかと感じる。

喜びを与える方法もまた人それぞれ。
友人のためにお菓子作りをするもの。ゲラゲラと笑うもの。
慈善事業を行うもの。日々の喜びだけでは人生の意味は見いだ
せない事は確かで愛する人は必ず必要だった。

ベスはポールの元に戻る。
夫婦なのだからケンカすることは良くある事だというベスに
対して、ポールはケンカではなく追い出したのだと告げる。
もうこれ以上やり直す気になるハズはないとし、イカレた母親
が裏で手を引いている女性と過ごせる訳が無いという。
ベスは怒るのならば母親にすべきだとし、私は母親から貴方が
マーサ叔母さんを殺したと言われて育ってきたのだと告げる。
しかし結婚生活を通して、貴方がそんな事は出来ない事が
分かったという。しかしポールは嘘ではなく、オレが殺したの
だと告げると、ベスは失望する。

ギャビーはホワニータを呼び出すと、クローゼットに入って
いる数々の品を指さし、いつも貴方が欲しいというものを
購入してあげているのに、何一つ長続きしない事を告げる。
クローゼットにタップシューズを見つけると、ギャビーは貴方
が一番長く続いた趣味なので、これを学芸会で見せるべきだと
して、一日二時間のレッスンに通う様告げる。ホワニータは
小咄でもすると言うが・・・

ブリーはお菓子を作ってサイクス牧師を招く。
サイクスはブリーの作るお菓子が大好きだが、それ故に、お菓
子によってブリーの悩みの深さのバロメーターになっている事
を指摘する。今回の手の込んだお菓子を見ると人を殺したのか?
と問うと、ブリーは恋人と別れた事を告げ、まるで私は
旧約聖書のヨブ記のヨブである事を告げる。神様は私から全て
を奪ったとし、会社や子供、そして恋人さえも奪ったという。
サイクスは自分もかつてエール神学校に入れなかった時に父は
同情せずコネチカットの自宅から追い出して、ブロンクスで
ホームレスに食事や毛布を配る作業をさせた事を告げる。
奪われたものを恨むよりも人に何を与えられるかを考えるのが
良いのだと告げる。

リネットはレネに手伝ってもらい、パーカーとプレストンの
部屋の掃除をする。臭い臭いにレネはうんざりするが、
リネットはこの臭いに愛着があることを告げ、子供の居ない人
には分からないという。人生で一番意味のあるものだったとし、
本来ならば独り立ちすることへ喜びを感じなければならないが
と涙する。

スーザンとマイクはリップマン医師の元に行く。
クレアチュンのレベル値が上がっている事を告げ、良くない
兆候だという。移植者が出てくるのをひたすら待つしかないが、
それまでの間、充実した日々を送るべきだとし、したい事が有
るのならばやっておいてと言われる。スーザンは結婚記念日に
は、結婚式を挙げた森にピクニックに行きたいと告げるが・・
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■スーザンの場合

スーザンは病状が悪化したために今のうちにしたいことをしよ
うとして、一番幸せだった時であるマイクとの結婚式を挙げた
森でキャンプを試みる。しかしマイクは乗り気ではなく
散々な不幸が降りかかってしまい、より現在のマイクの心境を
寂しく照らし出した格好だった。

ただスーザン自身は諦めていない事を告げていたので、
マイクも元気になってくれると良いけどね。

■リネットの場合

レネが子供を持ちたい事を告げ、養子斡旋所に登録したと聞き
練習としてペイジの面倒を見てくれないかと依頼する。
その間にリネットは久しぶりにトムとディナーに行きたいと
いう。リネットもレネが母親として面倒を見られるとは思って
いなかった事も有り、ディナーの席でもいつ電話が来るかを
待っていた感じ。しかしレネが男性とデートしながらペイジ
を連れ回している事を知り、リネットは意地悪して、ペイジを
隠して母親の大変さを実感させるというモノ。
確かにレネは子供を持つべきではないなと思うけど、ギャビー
も子供を育てているくらいだから、子供は逞しく育つのかも。

■ブリーの場合

キースと別れて生き甲斐を失った彼女。
牧師に相談して、スーザンの腎臓のドナー探しを手伝う事に
する。サイクス牧師もブリーの性格を読んでいて、良い感じの
関係になっているね。
ブランチパーティーを開いたかと思えば、手回し良く移植コー
ディネーを読んだり、その場で移植の適合性を調べる事の
出来る看護師を引き連れていたりして、有無を言わさない所
が凄かった。結果としてブリーとベスがスーザンに適合する
事が判明。1000人に1人の確率だとしていたので、こんなに
身近に2人も居るというのは有る意味奇跡以上の物が有るね。

■ギャビーの場合

子育てについて、リーと競争になる。
ホワニータとジェニーのどちらが芸達者に育っているか。
学芸会で比べることになるけど、完璧な母親が全てでは無い
事が上手く伝わり、寧ろ成功も失敗も受け入れる事が大切だ
とする辺りが上手く伝わって来た。

ホワニータのタップダンスのレベルが低すぎる辺りが笑えた
けど、それを人前で披露させまいとしてダンスシューズを
隠す辺りがまたずる賢いというか・・・

リーも娘のヴァイオリンをItzhak Perlmanだと称する親ばか
ブリを発揮。歩く騒音だとするギャビーの口も悪いなぁ。

■気になる要素

●ベスの居場所がない

「ウサギは寂しいと死んじゃうだよ」とは、ドラマ「ひとつ
屋根の下」の酒井法子さんのセリフ。誰にも必要とされていな
いと感じたベスが、まさか銃で自殺するとは思わなかった。
ただ全く想定出来なかった展開では無く、寧ろベスがポール
を殺害しようとして、反撃されて殺されて、その臓器が
スーザンに渡るのかなと考えていた。

●娘を勘当したフェリシア

ベスが自殺したと知ったらどう感じるのだろうか。
悲しむと言うよりも、ポールに対して益々敵意を燃やすという
感じかな。ブリーのエピソードでは、奪われたモノを恨むより
も他人に与える事を考えろとしていたけど、流石にそんな達観
した考えになるには難しいものが有るかな。