デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン8)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh8/




Apr. 1, 2012
第20話 頼れる味方 Lost My Power

脚本/Marco Pennette 監督/Tara Nicole Weyr
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夫婦仲を修復したいリネット。仕事を変えることにしたカルロ
ス。レネは婚約して幸福感を得るが、警察に邪魔されたという。

ブリーは殺人の容疑で連行され、トリップを雇うことになる


リネットは離婚までの道のりを円滑に乗り切ろうと心に決めた。
トムが子供達のお迎えに遅れてもイライラせず、トムの郵便物
が届いたら保管し、大事なものを忘れたら届けに行く。何年
も喧嘩腰で過ごしてきた反省から大人の対応をすることにした
のだ。
リネットはこの日、
トムの書類を届けにトムの勤める会社に
まで足を運ぶ
と、トムの上司であり会社のCEOのグレッグ
ばったり遭遇する。既にリネットとは顔見知りの間からで、
グレッグはリネットが新社屋見学に来たのか?と問う。
リネットはトムの忘れ物を届けに来ただけだとすると、グレッグ
は自ら離婚した元妻ならば、時限爆弾を送ってくることはある
だろうとして自虐ネタを語る。別居してそれからどうか?と
問われ、グレッグは離婚して2年経った現在でも引きずっている
事を語る。グレッグはトムという男は君という素晴らしい
女性と別れるなんて大馬鹿だと語る。
何か話をしたくなったら
いつでも連絡してくれ
と告げ、世間の男性は君みたいな女性
が独り身になる事を歓迎しているという。

その頃、トムのオフィスにはジェーンが来ていた。
トムのお気に入りの写真を持って来たとして、それを名目に
週末にロッジに行く話をする。最近二人の関係がギクシャク
しているので、週末一日中ロッジの中で過ごして埋め逢おう
というジェーンに賛同しキスする。そんな
二人の姿をリネット
は目にする
と、リネットの中の大人げなさが顔を覗かせ
始める。リネットはグレッグに後で飲みに行かないかと誘う。

カルロスはずっと権力を握ってきた。
馬力のある車を乗り回して、ビジネスランチを仕切り、意気の
良い会社で指揮を執ってきた。でも転職を気につましい環境
に身を置くことになった。
地味なオフィスで
NPO法人として、依存症患者の為に社会復帰
のサポートの仕事を始めた
のである。
そんなカルロスのオフィスにやってきたソリス家の面々。
あまりの地味さにギャビーはウチのショーウィンドーの担当者
に話して改装しようか?という。クスリにはまるのは、こういう
貧乏くさい環境にあるのだという。しかし僅かな経費でサポー
トしている事を告げ、そんなオフィスの改装の経費なんて必要
ないという。ギャビーはカルロスに対してホワニータたちの
送り迎えをしてくれという。やり甲斐だけで住宅ローンが
返済できるならば応援するわというギャビー。

MJは帰宅するとスーザンは、お弁当に持たせたターキーサンド
を残してて居るのを知る。美味しくなかったのか?と問うと、
ジョン・ガリーにミミズの本と交換して欲しいと頼んだが
断られたとし、マヨネーズの量が多いのだという。
スーザンはMJのバックの中から
ホックスカートレースの知らせ
のチラシを見かける。パパと出るレースなので意味は無いと
するMJだが、チラシにはママでは参加してはダメとは書いて
いないと語る。3日後に開催されると知って、スーザンは急いで
一緒にカートを作ろうとするが、ターキーサンドも作れない
のだから無理だと語る。

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■スーザンの場合

最近MJがまたメインの流れの中でスーザンと絡み始めた。
MJは見る度に大きくなっている感じがするけど、今回は
逆に年相応に感じた。

ボックスカーレースなる学校イベントに於いて、父親と
参加すべきイベントに於いて、父親が居ないMJとしては、
スーザンが積極的に参加してくれることに嬉しいのだろうけど
学校では父親が居ないことで、特別な目で見られるという
事で、そんなスーザンの過度の愛情が空回りするというもの。
MJがボックスカートをトラックに投げつける時には、まだ
心の病みが残っているのかと思って心配した。
父親の死のことをMJはどれだけ受け止められているのか。

スーザンとしても男親の必要性を感じつつ、自分がその役割
を果たしていかねばならないこと。
スーザンはリネットに対してトムが居なくなったことで
如何に男性親が居なくなった事への不便さを唱えて、その現実を
受け入れるべき必要性に共感を求めていたけど、助けが
欲しい時は話すべき事を唱えていた。

周り近所の男性陣(一部ゲイ)が助けに来てくれるところなど
嬉しい限り。その中にカルロスが居なかったのは意外だけどね。
マイクとカルロスって仲が良かったらしいから、今回はギャビー
との絡みで忙しかったということなのかな。


■リネットの場合

リネットがまたジェーンとトムが結婚してくれる事を阻止して
自分との関係によりを戻そうとして、いつものリネットが
始動する。家族を守る為、自分を守る為の行動だという事は
理解出来るのだけど、そういう所がリネットの嫌なところで、
その事でトムから愛想を尽かされたという事が分かっていなが
らもなかなか止められないという事なのだろうか。

ブリーがチャックを利用して相手を憤怒化させたように、
リネットはグレッグという男性を利用してトムとジェーンを
引き離そうとするも、グレッグのことを完全に勘違いさせて
いるし、背後でリネットが一連の転勤に関して関わっていた事が
分かれば、決別に拍車がかかる事は明らか。ただ正直トム
とジェーンの関係も末期的な状況なので、これがリネットの
仕業だと終わっても、多分ジェーンは戻ってこないという所
なのだろうな。

リネットの行動を見て、ペニーは完全にリネットの子として
色々と取引の駆け引きを学んでいそうだ。子供はやっぱり
親を見て育つんだろうね。
やっぱりリネットって苦手だな。

■ブリーの場合

アレハンドロの死に関して殺害容疑にかけられてしまった
ブリー。ただ思った様な殺害の動機ではなかったところが
有るかも。
検察側としてもブリーとアレハンドロの繋がりがどうしても
見つからない為に、ブリーの素性が場末のバーで男性を引っか
けている娼婦のよう女性像を作り、一夜限りの関係を求めた
アレハンドロとの関係を指摘してその際に殺害したと結びつける
様だ。
問題なのは、ブリーが一時期言葉通りの行動を起こしていた
ということと、アルコール中毒者だった辺りの事実を突かれる
とかなり辛いことになる。陪審員制度の問題は心証だからね。
ただ街の人たちであれば、ブリーが敬虔なクリスチャンだった
頃のイメージも大きく残っているハズなので、ブリーと懇親
にしている牧師辺りを証人として立たせればマジメである
事は証明してくれるのかも。

しかしトリップを好きになってしまうというのは、ちょっと
強引かも。っていうかブリーって見境がない。
ブリーって自分が思っている程の淑女って感じもしないんだ
よな。
私は前立腺が肥大だとか、初体験の時の失敗談を語ったトリップ
の姿。未だにクリスマスのカードにまだ爆笑中と語る元恋人
の姿を見ると、トリップも悪い人では無さそう。

トリップの姿を見ていると、スーザンの元夫で悪徳だった
カール・メイヤーとの関係を思い出すな。基本的に彼女、
弁護士に興味をひかれるのかな。


■ギャビーの場合

相変わらず性悪度が高かったギャビーのエピソード。
今期はまたリネットと同様に相当この人の暴走が止まらない。
ドリスという老女がやってくると、ウェストゴム族だと語り
排除しようとするも、金持ちだと知った瞬間に金づるだと
思い態度を変える。
ただギャビーの言い分も全く分からないでも無い。
せめてカルロスも家のローンを払い終わった後ならばギャビー
の暴走に対して全面的に非難できるのだろうけどね。

ただギャビーはカルロスの事を理解していないようだ。
違うハゲタカになるだけだとする辺りは、相当ギャビーの嫌悪
感を引き出すような流れ。

■気になる要素

・レネとベン

レネはベンの郵便物の中に召喚状が含まれている事を知る。
ベンがブリーのアレハンドロ殺人容疑の件に関して何ら
事情を知っていると思った様だ。まぁ当然ベンの建築現場から
遺体が出ている訳で今更それに気がついたのかって感じだけど。
ベンが彼女に話したいのだけど話せないとする事情はよく分かる
のでどう処理していくのか。まぁ話しても問題はないと思う。
配偶者の特権を盾にする辺りはアメリカ人っぽいところかも。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主


カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女
ジュリー・メイヤー (Andrea Bowen) スーザンとカールの娘

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士
レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人

チャック・バンス (Jonathan Cake) フェアバンク署警察官
アレハンドロ・ペレス (Tony Plana) ギャビーのママ父
ベン・フォークナー (Charles Mesure) 新しく引っ越して来た男
ジェーン・カールソン (Andrea Parker) 医師、トムの新しい彼女

エレディア (Jose Zuniga) 刑事
マーフィー (Michael Dempsey) 刑事
ラザロ (Matt Winston) 洋服店
トリップ・ウェストン (Scott Bakula) 刑事事件専門弁護士
グレッグ・リモン (Reed Diamond) トムの会社のCEO
ストーン (Christina Chang) 地方検事補
コンチ (Alyson Reed) 判事
ドリス・ハモンド (Doris Roberts) ウィリアムハモンドの妻
--- (Josh Latzer) Garbage Truck Driver
--- (Seth Bailey) Juror


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