デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン8)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh8/




 

 

May 6, 2012
第21話 罪と罰 The People Will Hear

脚本/Brian Tanen 監督/David Warren
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リネットはトムの上司・グレッグとデートして恩恵を被る。
ジュリーは育てることを決意し、育てることに責任を感じ始め
たポーター。カルロスはブリーが殺人罪で起訴されたことで
彼女に罪を着せることなどあり得ないとするが、ギャビーから
は何もしない事が一番役に立つのだと説得される。肝心の
ブリーはトリップという弁護士と出会い楽観していた


ブリーは逮捕されてから沢山の感情を味わっていた。
ある時は恐怖を感じ、次の瞬間には怒りを覚える。常に有るの
が恥じる気持ちだった。裁判が迫る今、新たな感情として
緊張感を味わうことになる


4人が集まるとトリップから証言のリハを行う。
ギャビーのリハがあまりに長すぎることに不安になるブリー。
トリップはラモン・サンチェス(アレハンドロ)が失踪した夜
の事を詳細に聞かれるので一つのミスも法廷では許されない
と語る。口裏合わせをするようにして、当日食事会には14名
が来てどんな服を着ていたか、どんな料理が出たのかなど
を話し合っていた。ソースはバーベキューだったというギャ
ビーに対して、ブリーは私がバーベキュー味のソースなど
使うはずはないとして、
どんな濡れ衣よりもショックだという。
ギャビーはあなたにとってアレハンドロ殺しの方がマシだと
いう事なのかという。トリップはこの言葉を見逃さなかった。
アレハンドロについて尋ねると、ギャビーはメキシコ人の
庭師の事だと告げる。
ブリーはトリップの手を握り、心強い味方がいるので大丈夫
だとすると、他三人はブリーがトリップに恋心を抱いている
ことに気がつく。三人はブリーに恋愛モードは危険だといって
いるでしょと告げるが、彼は知的で優しく魅力的なので
仕方がないとし、こんな人にあったのは久しぶりなのだという。
連れなくしたら全身全霊で弁護してくれなくなるかもしれない
事を告げるが、その心配はないみたいだと語る。
なんとトリップに会いに来るセクシーな女性・リンジーの姿
を目にする。
ブリーは嫉妬心が芽生え始める。

フェアビューマタニティ教室に通うジュリーとスーザン。
リラックス体操をする中でスーザンはジュリーに対して、
ブリーの事を話題にし、彼女が殺人の罪で裁かれようとして
いるなんて信じられないと語る。エプロンをした女性が人を
殺せるのかという。ジュリーはリラックスする為にやって
いるのにそんな殺人の話題なんか話さないでという。
スーザンは今のうちに呼吸法について練習しておこうとし
"ヒッヒッフー"と言ってジュリーを落ち着かせる。これは
本当にいざというときにリラックス出来るのだと説明する。
そんな中クラスでは、出産用DVDの鑑賞になる。
ポーターがバイトの為に遅れてやってくる。彼が働いている
ビッグトップバーガーの制服のまま駆けつけてくる。
また約束の時間から遅れたとしてジュリーは彼を非難する。
今まで確かに心構えが出来ていなかったが謝罪しただろうと
して口論になる中、スーザンはジュリーに"ヒッヒッフー"よ
として落ち着かせようとする。

ブリーはトリップのオフィスに電話すると、トリップはランチ
で出ているという。先日コンバーチブルで彼を乗せていった
ブロンド女性とランチしていることを聞く。

キャビーはブリーを自分の職場へと連れて行くと、裁判で
陪審員相手に心証をよくする服選びをする。
私は行きずりの男を殺したと思われているので、赤い服は
まずい事を告げる。ギャビーはブリーが元気なくしている
のを知り理由を尋ねると、トリップは心ここにあらずという
態度を見せていて、裁判が不安だという。ギャビーは絶対に
うまくいくと告げるが・・・

スカーボ家ではトムがインドに一年間の転勤になることを
報告し話し合っていた。ペニーは私が中学を卒業する際に
いないのかとして不満。ポーターもまた孫が生まれるという
時にいないなんてと失望する。トムは上司に頼んでも聞いて
もらえなかったのだと告げる。ペニーはいかないでとトム
にすがりつく。それを見て
リネットは複雑な心境になる。
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■スーザンの場合

前回はMJ、今回はジュリーとの関係に於いて奮闘する母親
スーザンの姿を描いたもの。
ジュリーはポーターとの子を産む決心をしてマタニティ教室
に通う。
その過程でやはりスーザンの脳裏に浮かんでくるのはマイクと
の関係だった。ポーターが出産DVDを見て気絶する姿を見て
失望感を覚えるジュリーに対して、マイクも最初は同様だった
がMJが生まれて、最初に歩いた際の流血エピソードを語り、
男性はいざとなれば冷静さをもって対処してくれることを
話していた。最初からこういういい話をしてあげれば良いのに
マタリティ教室に通うジュリーに対して、不安にさせる様な
ブリーの殺人の裁判のことを語っていた。

ポーターが子育てに興味を失ったのではないかとする失望感
を抱えていたジュリーに対して、スーザンが直接ポーターに
話を聞きにいくと、実際にはポーターなりに今の自分に出来る
事を精一杯やっているような印象だった。

最終的にはスーザンは引っ越しして、ジュリーの子育てを
サポートするみたいだ。この地にいるとマイクの面影を
見てしまい、いつまで経っても前向きになれないでいることに
気がついたようだ。

■リネットの場合

リネットがトムとジェーンを別れさせる為だけに、トムの上司
をその気にさせてトムをインドのムンバイへと転勤させる。
しかしいざ目的が達成すると、用済みとばかりにグレッグに
対して邪険に扱う。
予想通りの展開で、折角就職した会社を退職に追い込むのだから
リネットの罪は大きい。アメリカらしく腹いせに首には出来ない
ので、意図的に挑発してトムに手を出させるという姑息さ加減
を見せられたけど、演出的には、トムのリネットに対する
気持ちの一端がこのシーンによって見られて、ある意味トムに
とってもリネットに再度向き合う契機になったのかも。
トムはリネットとの間にまだ愛がある事を告げ、結果的に
トムがジェーンにした事はリネットがグレッグにしたことと
似たような形になってしまった。
しかし人の心なんてなかなか思うようには行かないものだし
この辺は難しいところなのかも。

レネの結婚式の介添人用の紫のドレスを、リーに脱がせて
もらう際にトムにそれを見られてしまい、またまた展開は有らぬ
方向へと回避されていきそう。
まぁどうせトムとリネットは別れない報告でまとまるのだろう
し、いつまで立ってもこの二人はこのまんまなんだと思う。

変わりにインドのムンバイに飛ばされる同僚・マクギネスに
「インドで限界節約ライフ」の本をあげるよと喜んでいたトム
は最悪の展開に・・。
スカーボ家の馬鹿な双子がムンバイとインドを別の国だと認識
したやりとりをしているところがまた何ともいえない味が有った。

■ブリーの場合

殺人罪の評決が下るかもしれないという時に、弁護士に恋を
してしまうという相変わらずなブリーの姿。
自分が殺していない絶対の自信が有るためのものだろうけど、
何処から出てきたのか、あのモーテルでの自殺事件の遺書が
発見されたのは相当不利な方向に物語が傾き始めた感じ。

トリップに近づいていた女性、リンジーは私立探偵だという
事だけど、誤解するのも当然なくらい私立探偵にしても
色んな意味で目立ちすぎるだろうってキャラクターだった。

裁判の前日、眠れない時を過ごしているであろうブリーの為に
トリップがドーナツと映画「カサブランカ」を持ってきて
くれるところなど、トリップって気が利いているね。リンジー
は彼のことを仕事だけの人だと言っていたけど、こういう依頼人
をリラックスさせる為の方法は心得ているようだ。
俺はどちらかというと映画「ボールズボールズ」派だと
言っていた。「星の数ほど店があるのに家に来てくれてよかった」
とする映画「カサブランカ」のワンシーンを引用して、
お礼を述べるところなどなかなか洒落いていてよかったけど、

暗黒の2ヶ月間に15人の男性と寝ていた事実や遺書の中で
「とことん疲れ果てました、自責の念と罪悪感で。本当の私
を誰も知らない、どこまでも孤独。こんな秘密を私は抱えきれな
い、もう限界です」という遺書をどう受け取られてしまうのか。

■ギャビーの場合

相変わらずお気楽極楽な姿を振りまくギャビー。
当事者の一人として、みんなを巻き込んでいることにまるで
関心もなく、ブリーが殺人罪になるなんてこともまるで
感じていないのだろう。

スーザンとリネットが法廷の前日眠れないでいる状況の中で
ギャビーだけはよく眠れたという事で、リネットたちは
憤りに感じる。

しかしギャビーも少しずつゴシップ誌を見てブリーの事を
噂している主婦たちの意見を聞いたり、ホワニータと
セリアがリモコンの主導権争いをする過程で子供たちが
花瓶を壊した際に、母として娘に責任逃れしようとした
ホワニータを叱る際に、実際には自分も同様の責任の逃れを
している事を知って、ようやく責任に目覚め始めたようだ。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女
ジュリー・メイヤー (Andrea Bowen) スーザンとカールの娘

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士
レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人

チャック・バンス (Jonathan Cake) フェアバンク署警察官
アレハンドロ・ペレス (Tony Plana) ギャビーのママ父
ベン・フォークナー (Charles Mesure) 新しく引っ越して来た男
ジェーン・カールソン (Andrea Parker) 医師、トムの新しい彼女

エレディア (Jose Zuniga) 刑事
マーフィー (Michael Dempsey) 刑事
ラザロ (Matt Winston) 洋服店
トリップ・ウェストン (Scott Bakula) 刑事事件専門弁護士
グレッグ・リモン (Reed Diamond) トムの会社のCEO
ストーン (Christina Chang) 地方検事補
コンチ (Alyson Reed) 判事

リンジー (Brit Morgan) 私立探偵
--- (Robin McDonald) Teacher
--- (Myrna Velasco) Girl
--- (Bernard Addison) Coroner
--- (Victoria Garcia-Kelleher) Housewife
--- (Casey Williams) Housewife
--- (Carmella Riley) Pregnant Woman
--- (Yeniffer Behrens) Pregnant Woman
--- (Adrianne Richards) Pregnant Woman
--- (Seth Bailey) Juror
--- (Barrett Perlman) Pierced Juror


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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