デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン8)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh8/




 

May 13, 2012
第22話 劇的な証言 Give Me the Blame

脚本/Bob Daily 監督/Larry Shaw
--------------------------------------------------------
ガンが悪化したカレン。召喚状が届いたベン。弁護士との関係
を注意されたブリー。トムの上司・グレッグと別れを告げた
リネット。

カレン・マクラスキー
隣人にどう思われているのかずっと
あやふやだった。ただのベビーシッターという位置づけなのか。
面白いゴシップの情報源なのか。近所に住んでいる意地悪な
おばあさんなのか。でもここに来てハッキリとさせたい自分に
気がつく。もう人生の残り時間はあまり無いからだった。

カレンの自宅の前に朝から大きな車が止まる。
スーザン、ブリー、リネット、ギャビーは何事かとしてロイ
とカレンに話しかけると、
腫瘍内科の先生がホスピスに入る
ことを勧められた
のだという。ロイが世話する事を告げるが
ロイも血圧が高く狭心症だから無理させたら道連れにさせて
しまうとしてあきらめるカレン。ロイは夫婦水入らずで
過ごしたかった事を告げ、カレンも自宅で最後の時を迎える
ことを希望していた。カレンは家で過ごしたいのね?と確認
すると、
4人はみんなで代わりばんこにお世話をするという。
カレンはみんな個々の件でゴタゴタしているだろうとし、
ブリーは裁判中だし、リネットは夫と問題を抱えていて、
ギャビーの二人の子は連続殺人鬼への道をまっしぐらだと
いう。ギャビーは病人なので聞き流してあげる事を告げ、
私も面倒を見ることを告げる。相当面倒をかけるわよという
カレンに私たちが付いているという。何でそこまでしてくれる
のか?と問うと、友達・ご近所さんだという。
カレンは長い年月
を経て友達の一人になれた事に感動
する。

フェアビューの街はスキャンダルに揺れていた。
主婦が殺人の罪を問われ、その裁判は日増しにセンセーショナル
になる一方だった。しかしそれは別の主婦も死ぬほどヤキモキ
させていた。
ギャビーは朝からポーチで裁判の状況を新聞で見ていたが、
カルロスがくるととっさに新聞を隠す。あらかじめ用意していた
スポーツ紙に目を通すと、私もカルロスの趣味であるスポーツ
に興味を持ったのだという。しかしすぐに新聞を読んでいた
事がバレ、カルロスはその新聞に目を通すと、ブリーの裁判の
戦況が悪いことを知る。順調だと言ったのにどういうことだ
というカルロスは、俺の身代わりにブリーが有罪になるなど
無理なことだとして、朝一番で本当のことを話しに行くという。
しかしギャビーはトリップががんばってくれているのでもう少し
戦況を見守ろうと告げる。カルロスはもっと行き詰まったら
告白するからなと告げる。

不動産業のリーは、スーザンの家の前に売り家の立て札を
差す。しかし今看板を立てるのはだめだとつげ、友達には誰
にも話していないのだという。リーは手数料は既におしりの
リフトアップに使ったのだとして、早く知らせる様告げる。
ブリーの裁判の真っ最中なのでなかなか話すタイミングが
無いのだという。
リーはブリーが有罪ならば家を売りに出すかもしれないとし、
リネットも離婚が決まれば売れに出すかもしれないと期待する。

トムの元で過ごしていたペニーはリネットに電話する。
ジェーンの荷物が全て無くなっている事を告げ、絶対に父と
ジェーンは別れているのだという。そんな中リネットの元に
トムから電話が鳴り、今夜話があるとして8時にリネットの家
に行くことを告げられる。リネットは期待するが・・・

--------------------------------------------------------

いよいよ残り2話。
テーマとしては言える時に気持ちを伝える事の必要性を
訴えたものだった。
やはりドラマとしてのメインはアレハンドロ殺害に関する
裁判だけど、カレンの存在も忘れてはいけないって感じで
最後に来て御大の存在感健在という感じですね。

■スーザンの場合

娘のジュリーが赤ちゃんを養子に出す事を止めたために、
ジュリーは大学の卒業を諦めざるを得なくなるところを、
なんとか卒業させる為にスーザンが大学近くに引っ越しして
一緒に赤ちゃんの面倒を見ると言い出したのが前回のところ。
今回は、引っ越しするということをなかなか仲間に言う
タイミングを失うという展開だった。

殆どリーとの絡みだけだったけど、スーザンがこの町から
居なくなるというのはかなり寂しいね。

リーは逆に商売っ気ばかりが先立ちちょっと嫌な感じの
ゲイって役所だった。

■リネットの場合

トムと復縁するために、リネットはトムの上司のグレッグを
利用したことで、何の罪もないトムを巻き込んでしまい、
クビになる様仕向けられてしまった。リネットにとって唯一
の救いは、グレッグが全てを暴露せず、ただクビにしたということ。
ペニーからの連絡によって、トムの家にジェーンは既に居ない
として改めて復縁のために動き出したリネットは、予定通り
の道筋を描いているかに思われたが、先日リーと一緒にドレス
を脱ぐシーンにトムは出くわしてしまい、リネットが
新たな相手を見つけたのだとして、身を引く覚悟。

あくまで視聴者への心証だけどこの二人が十分に苦しんできた
と見るのか、結局リネットの思惑通りに動いたと見るのか、トム
にはリネットのように尻をたたいてくれる人と一緒に居るべき
と取るのか、その辺の見方によって大きくこの流れの感じ方は
変わってくる。
トムが居ないとやっぱりウィステリア通りは寂しいとは
思うのは確かだけど、この流れに巻き込まれてしまったジェーン
がちょっとかわいそうだった。ずいぶん子供にも好かれようとして
努力していたしね。

結局トムは離婚届を出したみたいだけど、すぐに取り消せる
ものなのか。

■ブリーの場合

今回はなんと言ってもブリーをメインとした裁判の流れが
ドラマ上もっとも気になるものだった。
アメリカ人ならばおなじみの「34丁目の奇跡」という映画
に於いて、サンタは実在するのかどうかの茶番劇に近い裁判
が行われ、いつの間にか世論を巻き込み、いつの間にか視聴者も
感動してしまうというシナリオが有ったけど、このドラマに於ける
裁判もまさにちょっぴり茶番劇に近い田舎町の裁判って感じがどうしても
否めない。収まり所としてはとても良い感じなんだけどね。

友達を取るか恋する相手を取るかに於いて、ブリーとレネは
正反対の決断を見せた。まぁブリーとその他三人のつながりの
長さを考えると当然こういう決断になるのも仕方がない。
ただ正直ブリーもトリップのことを許して上げても良い
んじゃないかって感じにもさせられたけど、まぁ男性が入る
と面倒な事になるのは致し方ない。
それにしても誰が遺体を運んだとか、その過程でチャックが
死んだということは一切不問になってしまうのか。


■ギャビーの場合

前回になってようやく自分ばかりがアレハンドロの死に対する
責任を感じていない事を知ったギャビー。ギャビーにして見れば
虐待していた相手が死んだのでなんとも思わないところが有る
のかも知れないし、彼の死は逆に一番晴れやかになっているで
あろう事は伺える。

今回持ち回りでカレンの面倒を見ることになり、ちょうど
ギャビーの家でカレンを世話する際に、アドレナリンと恐怖
のなせる技ということをうっすら聞いていて、カレンが
そのフレーズを使って法廷で偽証した。

それにしても裁判官のコンチ役のAlyson Reedさん。
バーン・ノーティスのマデリン役のSharon Glessさん
に見えて仕方が無かった。


■気になる要素


スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女
ジュリー・メイヤー (Andrea Bowen) スーザンとカールの娘

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士
レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人

チャック・バンス (Jonathan Cake) フェアバンク署警察官
アレハンドロ・ペレス (Tony Plana) ギャビーのママ父
ベン・フォークナー (Charles Mesure) 新しく引っ越して来た男
ジェーン・カールソン (Andrea Parker) 医師、トムの新しい彼女

エレディア (Jose Zuniga) 刑事
マーフィー (Michael Dempsey) 刑事
トリップ・ウェストン (Scott Bakula) 刑事事件専門弁護士
グレッグ・リモン (Reed Diamond) トムの会社のCEO
ストーン (Christina Chang) 地方検事補
コンチ (Alyson Reed) 判事

フレッド・ニューマン (Gibby Brand) スーザンの家を見る
ジーン・ニューマン (Jill Basey) スーザンの家を見る
--- (Aaron Norvell) Security Guard
--- (Stephen Ramsey) Sheriff
--- (Ewan Chung) Clerk
--- (Seth Bailey) Juror
--- (Barrett Perlman) Pierced Juror


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system