Dr.HOUSE ドクター・ハウス House M.D. (シーズン3)

Sep. 26, 2006
第4話 カーペット闘争 Lines in the Sand

脚本／David Hoselton
監督／Newton Thomas Sigel
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父・ドミニクは、自閉症の息子・アダムに対して、色々と意思
表示の為の訓練をする。しかしアダムはドミニクが示すボード
に興味を示さずに、ホワイトボードに波線ばかりを書いていた。
妻のサラもこれ以上は無理だとして、夕食を食べようとするが、
マカロニチーズを食べて居たアダムは突然苦しんだように叫び
だす。

患者は10歳の重度の自閉症患者だった。
ハウスたちは患者についてみんなで話し合う。
叫ぶことが唯一の意思表示なのだろうとし、脳が情報を処理で
きずにストレスを感じているのではないかという。異常感覚に
よって叫んだのではないか?と疑うが、両親によると普段と息子
の様子は違うと言っているという。両親は共にエリートビジネス
マンとして成功を収めているが、息子の病気の為に仕事を辞め
ているのだという。喉に異物が詰まっていることはないとする
が、両親の話だと胸を押さえていたのだというチェイス。
しかし心臓に異常は無いとの事だった。ハウスは検便で寄生虫
が無いか調べ、血液検査で感染症やSLEをチェックしろと告げる。
可能性としてアレルギーはないのか?と問う。埃、小麦、花粉
毒、そして食べ物など・・・ハウスはフォアマンに対して、
アダムの自宅を調べる様告げ、肺換気スキャンをするよう告げる。
俺の彼女も叫ぶが、10万ドルの検査はしないとハウスは呟く。
しかし自閉症の子をスキャン検査するのは大変なことだと告げる。

一方ハウスはカッディの元に行くと、俺のオフィスの絨毯を
返せと訴える。血だらけの絨毯だとして、新たに敷いた絨毯は
これまでと同じメーカーのものだという。しかしハウスは
血の付いた絨毯も俺の一部だとし、あの場所で日々働き、思考
を巡らせて人助けしているのだと訴える。そのお陰で金持ちの
寄付金も集まり、MRIを買ったり派手な服を買うことが出来るの
だという。一本でも前の絨毯と違えば、俺はオフィスには戻らない
と告げると、カッディはそれならばクリニックで外来患者の診察
をしろと告げる。嫌ならば嫌に帰れば良いとし給料は払わないと
いうと、ハウスは"独裁反対だ!"と叫ぶ。

フォアマンはアダムの検査をしようとするが、PSPのゲームで
レベルアップをしないと息子は決して辞めようとしないのだとい
う。一分一秒を争う病気も有るのだとして、リスクを訴える。

一方ハウスはメタムシルを飲み続けた結果便通があったものの
異物が出て来たとして便を持ってくるローラや、鎮痛剤や運動
をしたのに今まで一切腰痛が治らなかったのにある朝突然
腰の痛みが取れたとして心配してやってくる患者・トーマスの
話を聞く。

チェイスとキャメロンはアダムの自宅から病気に関係しそうな
ものを調べる。自閉症の子は規則正しい行動を取るために、
冷蔵庫に貼られている分刻みのスケジュール帳を見て両親は
大変だと語る。障害のある子の親ほど金がかかるのに、仕事を
辞めなければいけないのだという。

ハウスの外来にアリがやってくる。
どうやら私も鼻風邪を引いたようだという彼女。胸の診察を
して欲しいというと、アリは服を脱ぎ出す。ハウスも対応に
困りつつも聴診器で調べようとすると、突然フォアマンが検査
報告をしにやってくる。ハウスは取り込み中だと告げる。
スキャンは異常なしだという。ハウスはライノウィルスの保菌者
の検査をしているとするが、単なる風邪じゃないかというフォア
マン。

オフィスが使えない事でハウスは色々な場所をオフィスとして
使いカンファレンスをする。肺が原因ではなかったこと。
自宅を調べてきたチェイスたちは殺虫剤は家に有ったが、毒物
検査は陰性だったという。便の検査はどうか?とすると、アダム
は便秘なのでサンプルが取れない状況だという。指を突っ込んで
でも取り出せとハウスは指示する。
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■患者・アダム

今回は重度の自閉症患者のアダムを担当する。

ハウス先生が妙に今回患者の両親の言う事に対して理解を示して
いたのは果たして何なのか。

理想の両親像だけど理想の子とはほど遠かったとする辺りが
ちょっぴり寂しいモノが有ったね。

■ハウス先生のオフィスのカーペット

ハウス先生はアスペルガー症候群なのかと思わせる行動を取る。
アスペルガー症候群とは軽度の自閉症で、特徴としては人間関係
を築くことが難しいことや周囲の環境が変わることを嫌うという
もの。まさにそれに該当しているところがあるね。

ウィルソンがその事をカッディに告げ、今回の患者をハウスが
容易に受け止めて診たことは、患者の子供の中に自分を見たから
だということを訴え、カッディにハウスとの争いから折れる様
告げる。

■アリ再び

個人的にはLeighton Meesterが出てくるのは嬉しい事だけど、
彼女を使って何をしたいのか。彼女が登場する意図がイマイチ分
からないものが有った。結果的には彼女は地震の多いカリフォルニア
に住んでいて、地震によって菌が舞い散り、脳に胞子が入り
込んだ病気だと判明する。コクシジオイデス病で、進行すると
理性を失って判断力を失うものが有るのだという。

アリがアイスランドの性的同士は14歳からだとして、ハウスに
関係を迫る所が凄かった。それにしても何故ハウスなのか。
ハウス先生もアリとの関係を拒みつつ、病名が分かったと同時に
惜しいことをしたと語っていた。まぁそれでも胸はきっちり
見ていたし。カッディ先生が彼女の右胸にホクロが・・・と語り、
ハウスから誘導尋問のような形で駆け引きしたところが笑えたか
な。
心音が"グレッグハウス・・・グレックハウス"だったという辺り
がまた楽しい。

■アダムの病変

アダムが叫んだ原因は、肺なのか心臓なのか肝臓なのか。
途中で肺に液体が溜まることになり、ICUで心肺蘇生に陥るシーン
もあった。

癌・腫瘍を疑ったりして、生検をするシーンもあったけど、
そこで脇の下のリンパ腫の生検をすることで、何故か幹細胞が
採取される。全くどのような状況になっているのか分からなかっ
たけど、ガン細胞と幹細胞の違いを引き合いに出したり、肝硬変を
疑ったり、大変なものが有った。
病変が体内の中を移っていくというのは、これまでのDr.ハウス
の中でも有った事だね。

結果的に便の検査で、鉄と亜鉛と炭酸カルシウムが検出。
その炭酸カルシウムが何なのかという事になり、アトロピンを
含む朝鮮朝顔を食べたのではないか?としてフィゾスチギミンを
処方したりする。

目の筋肉が異常を起こして目がひっくり返る姿はある意味凄かった。

フォアマンも必要ならば目を切り取るとしていた事からも、
ハウス的なところが出て来たのかも。

■オフィスの場所が次々と移り変わる

ハウスが今回カーペットを取り替えられたことで、カッディに
対する無言の抗議なのだろうけど、今回の患者の病変も同様に
体中を攻撃して回るというものだった。ハウスは名付けてジェー
ムズボンド方式だと名付けていた。

カッディのオフィスだったりウィルソンのオフィスを占領して
いる姿が笑えた。ウィルソンはハウスのやることだからと諦めて
いた感じだけど、ウィルソンのオフィスを占領することで、
ウィルソンがカッディに進言してくれるのではないかとして
工作している辺りが笑える。

■カッディの妊娠ネタ終了?

ハウス先生はここ三話、ずっとカッディ先生が妊娠していると
想定したようなやりとりで話題をすり替えていた。
しかし今回ハウスはカッディとの争いの中で、妊娠していない
カッディの脅しなど怖くはないとして、対抗する姿勢を見せた。
カッディも3秒以内にオフィスから出ないと首にすると言いながら
もそれが出来ない事を知ってハウスも意地悪をしていた感じ。

■使用された曲

・Johann Sebastian Bachの"Cello Suite No. 1"
・Mazzy Starの"Into Dust"

■検索用キーワード

・グレイの解剖学
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