Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン3)





Oct. 31, 2006
第5話 最愛の人 Fools for Love

脚本/Peter Blake
監督/David Platt
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L.Kボビーはダイナーで食事をする中、タイミングを見計らっ
て突然銃を取り出し、強盗に入る。客や店から金品を巻き上げ
ようとする中で、黒人のトレイシーはL.Kから人質として連れて
いくと言われる。恋人で白人のジェレミーはそれを止めよう
とするが、トレイシーは彼に言う事を聞くよう告げ落ち着かせ
る。しかしタイミングを見計らうとL.Kの頭を殴り飛ばし、
そして咳き込んでいるボビーの倒すと床に頭を打ち付ける。
そんな中助かったハズの
トレイシーは突然アナフィラキシー
ショックで呼吸困難
に陥る。

20歳・黒人女性トレイシー。
突然喉が腫れて息が出来なくなったと、キャメロンはコンサル
の前で報告する。トレイシーとジェレミーが恋人関係に有る
事を知って結婚には早い年であり、その年ならば誰にだって
恋をする年だという。焦って結婚すれば30歳で奈落の底に落ちる
ぞというハウス。
キャメロンは
アレルギーではなく皮膚検査は陰性だったという。
ハウスは
抗ヒスタミンとステロイドを投与する様告げる。

そんなハウスの視線の先にウィルソンと話す金髪の女性が居る
事が分かる。あの看護師は誰だ?というハウスに小児科の新しい
看護師・ウェンディだという。ハウスはすぐにウィルソンたち
の前に現れるとウィルソンはウェンディにハウスを紹介する。
噂通りの人だというウェンディ。ハウスはウィルソンに対して
結婚と離婚を三度も繰り返した上、癌患者と火遊びした挙げ句
今度はふしだらなナースと関係を持とうとしているのか?と告げ
毎回相談される俺の身にもなれというハウス。自分をもっと
大事にしろと。ウィルソンは彼女とは何でもない事を告げると
嘘を付くのか?と疑う。

コンサルの場に戻って来たハウスにフォアマンは友達が沢山
いると大変ですねと皮肉る。ハウスはあの女性の目当ては何
か?とすると、キャメロンは私だとし、猛アタックしたのだ
という。

ハウスにトレイシーの容体を語る。
喉の腫れが治るのに4日かかり、今は腹部の居たい身を訴えてい
る事。試験開腹をやったが、
肝臓、腸、胆嚢などに異常は無い
という。犯人の男は咳き込んでいて感染を想像されたが、犯人
は健康そのものだという。
マリファナからサルモネラ菌
もらったのではないか?というチェイスの意見を聞くと、ハウス
フルオロキノンの投与をするよう告げる。

ハウスの元に外来の患者・トリッターが診察にくる。
下半身に違和感があるとしてやってきた彼に対してハウスは
ぞんざいな対応を見せると、感染症ではないとし、
ニコチンガム
の噛みすぎで脱水症を起こしてあそこがただれた
だけだという。
トリッターは迫力の声で失敬なヤツだと告げ、頭が切れ、笑いも
取るが、辛辣で孤独なヤツだという。だから周りの人を馬鹿に
していい気になるのだとし、それは足のせいなのか?と問われる。
トリッターは人を馬鹿にするヤツはその報いを受けるとし、
綿棒で検査をしろと要求する。ハウスは無視して出て以降とする
と彼の杖を蹴り飛ばす。ハウスは綿棒を使ってアソコから
サンプルを取る中で、感染症ならば熱が出るハズであり、ニコチン
ガムを噛んでいるせいで口では性格に熱が測れないので
直腸で図るという。直腸に体温計をぶちこむフリをして、
棒をツッコミ折るハウスだった。採取した綿棒は捨ててしまう。

フォアマンはサルモネラ症はマリファナを吸引すると起こると
告げ
バクテリア感染で腹痛に陥っているのではないかという。
マリファナを吸いすぎると炎症を起こすのだとして患者にも
その事を説明するが、そんなには吸っていないという。
ジェレミーが妙に医師達に突っかかってくる事を見てトレイシー
は彼を宥めると共に、根は悪い人ではないと医師たちに告げる。
トレイシーは
体中が痒い事を告げると発疹が出ていることを知って
アレルギー反応が出ているとし、薬を変えるかという。
ハウスはサルモレラは飛躍している考えだというと、冒頭で
フォアマンが話した為に、どっかで聞いたセリフだと皮肉る。
ハウスは発疹が出たなら過敏性アレルギー反応の患者であり食物
アレルギーだという。原因はピーナッツだとし、
同じモノを
喰わせてトレッドミルで走らせろ
と命令する。フォアマンは
無駄な事だとして避難すると、ハウスは100ドル賭けるか?として
無理矢理賭けの対象になる。

トレイシーを走らせる。苦しそうにしているトレイシーを見て
ジェレミーは辞めさせようとするが、
今度は彼の方が腹痛を
訴えて倒れてしまう
。ハウスは無駄な事ではなかっただろうとし
てフォアマンから100ドルをせしめる。ジェレミーの方は心筋梗塞
でも動脈乖離でもないとし、胸の痛みと腹痛は心臓とは無縁
だとフォアマンは語る。ハウスはそれならば心身症かパニック発症
か?と問う。モルヒネでも痛みが引いていないという。

そんな中、ハウスはスタッフを連れて
女子ロッカー更衣室へ
やってくる。ハウスはウェンディ看護師のロッカーを開けようと
すると、ウィルソンの彼女が俺のロッカーを占領しているのだ
という。ウィルソンを虐めるのは良いが、ウェンディまで手を
伸ばすのは不味いのではないか?という。
ジャズフェスティバルのパンフレットが出てくると、ウィルソン
はジェズ好きで有名だという。小説6冊が出てくるが、CDが一枚
も無い事から、相手の趣味に合わせているだけだろうとハウス
は語る。

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■患者・トレイシー&ジェレミー

アナフィラキシーに陥った20歳の黒人女性トレイシー。
その夫であるジェレミーもまた関わっていくウチに同じように
病気に冒されてしまうというもの。

冒頭から強盗に入った男が咳き込んでいたので怪しいと思って
いたけど、完全にミスリードの流れだった。

食物アレルギーによるものなのか、それとも他に原因が有るのか。

■看護師・ウェンディ

今回やたらと黒人と白人のカップルに対して示唆するものが
大きいなと思っていたけど、まさかそういうオチとは思わなかった。

ウェンディがウィルソンと仲良くしているのを見た瞬間、患者
よりも彼女とウィルソンの関係が気になり、ハウスが執拗に
調べていくという辺りが笑える。

こんな友達が居たらマジで嫌すぎる。
ウィルソンが言っていたけど、彼に彼女が出来るのをハウスは
嫉妬しているのか。

精神分析医の様にウェンディの趣味や性格を探っていく所が
有ったね。

■カッディの妊娠ネタ再び

ハウス先生はカッディ先生の妊娠の件でもうツッコミはないのか
と思ったけど、今回も相変わらず妊娠を疑っていた。
忘れていたけどカッディ先生ってシーズン2で子供を欲しがって
体外受精を行っていたのだっけか。

朝食を残して居るのはつわりのせいか?とか妊娠3ヶ月でケツが
ここまででかくなるのかとか凄い指摘をしていた。

残念ながら最後に妊娠検査薬での結果は陰性と出ていた。


■患者・トリッター

ハウス先生も相手を見て診察すれば良いのだろうけど、誰にでも
例外なく悪態をつくからね。
トリッターがただならぬ雰囲気を出して居たのは明らか。
それ以上に特異な行動を取っているのがハウスというのも明らか
なんだけど、彼はなんと警察官だった。

演じている警察官はなんとDavid Morse。
昨年日本のNHKのドラマにGHQのマッカーサー役で出演していた
けど、元々は映画俳優で脇役が似合う人だった。
久しぶりに見たけど凄く貫禄が付いていて驚いた。

6エピソードに出演しているということで、どういう関わりを
見せていくのか。案外カッディが頼んでハウスに渇を入れている
為に来てもらったのではないのか?と思う所もあるけど、どうなる
のかな。

■トレイシー・ジェレミーの病気の進行、コンサル

夫婦が同じ病気ならば、生活環境に原因があるのではないかと
疑い、自宅を調べると上着からコンドームが出てくる。夫が浮気
して居たのではないか?と思いそこから性感染症が疑われていく。

そもそも夫と妻は同じ病気なのかどうか。

妻の腹痛は肝周囲炎で、夫の胸の痛みは肋軟骨炎で腹痛は膀胱炎
なのではないかというもの。
共に性感染症が発するものなので綿棒でアソコを調べたけど
結果的には違っていた。

■トレイシーが急性譫妄

PTSDにもかかっているという事なのか。
父親によってジェレミーが彼女との交際を禁じられていた様子。

元々彼の父親はアルコール中毒で人種差別主義者だとしていた
けど、実際には黒人と付き合い、そして子供を産んでいたという
オチ。気になるのは、息子と異母の娘が付き合っていたことで
アルコール中毒になってしまったのだろうか?

脳が病魔によって冒され始め、サルコイドーシスも疑われる
中で、生検も必要になるが、脳の生検はかなり危険なようだ。

冒頭から二人の関係を疑っていたハウスだったけど、結果的に
愛は存在していたし、自己犠牲も厭わないジェレミーの姿が有った
けど、異母兄妹だと知った瞬間に離れてしまうところはなんとも
言えないものが有った。

ナロキソン(麻薬拮抗剤)を投与して判断を鈍らせ、生検を受けさせ
ようとするハウスの暴走っぷりを見ていると、カッディたちが
心配するのもよく分かるな。

■結果として・・

DNAの血管から重要なタンパク室に異常が出たのだとし、
遺伝性血管浮腫だとする結果を出した。
髪の毛の色と目の色から同じ血が流れている事を指摘していた
けど、こういう特徴で兄妹を選り分けられるのは多種多様な民族
の居るアメリカらしいところなのかな。

最後フォアマンがその事実を伝えるシーンが印象的で、特に
白人と黒人の付き合いの辛さを知っているからこそ、患者に
入れ込むところも有ったのかも知れないね。

■100ドル奪われ、200ドルを取り返す

フォアマンが冒頭では診断に於いて100ドル奪われた。
しかしウェンディと付き合っている人物がフォアマンだったと
いう事で200ドルを取り返す形になった。

"ハラハスケはワザモンか?"という訳のわからないスラングを
使ってフォアマンを口撃していたハウス先生も最後は色んな面
でしっぺ返しを受けていたね。


■使用された曲

・Michael Pennの"Walter Reed"


■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形
ステイシー・ワーナー (Sela Ward) ハウスの元彼女
ブレンダ・プレヴィン (Stephanie Venditto) 看護師

マイケル・トリッター (David Morse) 警察官
ジェレミー (Raviv Ullman) トレイシーの夫
トレイシー (Jurnee Smollett-Bell) トレイシーの妻
ウェンディ (Kimberly Quinn) 看護師、フォアマンと付き合う
ボビー (Scott Rinker) ダイナー強盗・咳
L.K. (Brett Wagner) ダイナー強盗
--- (Rod Damer) Counterman
--- (Carissa Kosta) Waitress
--- (Sam Ayers) Large Man
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse
--- (Jade Puga) Secretary

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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