Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン3)





Nov. 28, 2006
第9話 裏切り者 Finding Judas

脚本/Sara Hess
監督/Deran Sarafian
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ロブ・ハートマンは娘のアリス(6歳)と共に遊園地に来て居た。
彼女は身長も大きくなりアトラクションにも乗れる身長になっ
た為に、一緒に乗り物に乗ると、突然アリスは悲鳴を発する。

病院に駆け付ける元妻・エディは、ロブが無理矢理乗せたので
はないかとして責め、僅か8時間預けただけで問題を起こすと
して非難する。
お腹が痛いと行ったのは今回が初めてとのこと。
家族に何か病気にかかった人は居るかと尋ねると、エディは
クローン病の叔母がいる事を告げる。

カッディは腫瘍科に新しいラボを作る為に資産家に対して
説得していた。目標まで50万ドルであり基金に名前を残すチャ
ンスだと語る。そんなカッディの説明中に彼女の頭や胸に
赤いレーザーポインタの光が照らされるのを知る。
ハウスが呼び出したもので、カッディはもう少しで説得できる
所だったのに邪魔するなという。ハウスに対して処方箋はダメ
だとして、錠剤を直接手渡しする。現在病院中の医師がビク
ついているのだと語ると、トリッターは俺を逮捕したくて
しょうがないのだという。カッディは決められた分量を決めら
れた時間にだけ飲んでとするが、痛みはいつ来るのか分からない
のだと語る。

三人はアリスの病気についてコンサルを行う。
膵炎を発症していた患者のアリスにはかかりつけの主治医が居て
紹介状が回ってきていた。
そこにハウスがやってくるとSLEの本の中に隠していたバイコデ
ィンの薬を手にする。アリスの件は単なる胆石だろうとし、
タチの悪い膵炎になったのだろうという。消えた胆石が有る
ハズで、胆嚢に残っているかも知れない小さな破片を
調べる為に超音波検査をしろと指示する。見つかればその石を分析
すれば良いのだと語る。

ロブやエディにその事実を伝えると、子供に胆石とは不自然では
ないか?という。胆嚢を摘出して調べたい事を告げ、胆嚢は無く
なってもまるで問題が無い事を告げる。ロブははそれを許可するが
エディは他の医師にセカンドオピニオンしてからだという。

トリッターは資料室へとやってきて、ハウスの不正を暴こうと
躍起になっていた。その姿を見てカッディは病院中のスタッフ
が迷惑している事を告げ、怒るのならばハウス本人にしてくれ
という。ウィルソンの口座を凍結する必要が有るのか?とすると、
トリッターは周囲に圧力をかけるのが俺のやり方だとし、次は
カッディの番だと告げる。みんな有罪に荷担しているとすると、
薬は鎮痛剤であり麻薬ではないという。トリッターはハウスは
薬を盗んでいるのだとすると、ここの医師たちはハウスを
野放しにして、庇うことに夢中になっているとし、自分は腐敗
を正すために行動している事を告げる。君たちは医者失格だと
いう。

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■ハウス

冒頭でカッディ先生にレーザーポインターの光を当てていた
ところが一番面白かった。レーザーポインターセクハラ。

手術をすべきかどうか、治療すべきかどうかで、判事の下に
駆け込んで、親権がどちらに有るのか、そして判断はどちら
の判断を優先すべきかで議論するところもまた両親の間で
意識の違いがはっきりと見られて、面白さへと繋がっている。

バイコディンが切れ始めて、徐々に言動が暴力的になっていき、
隠しているバイコディンも尽きている(押収された?)感じで、
イライラして判断が鈍っているところが何とも言えないけど、
決断を迫れとして、子供の手足を切断させようとしたところは
ある意味猟奇的だったかも。

■vs トリッター

今回はトリッター刑事大活躍。
ハウス以外の人物に接触し始めて、揺さぶりをかける。
トリッターの捜査自体かなり違法性が有りそうだけど、一応
口座凍結は、医師達が薬を違法にながして金を流していない
かどうかを調べる為には必要な行動だったのかな。
カッディ先生も次は標的にするみたいな事を語っていたけど、
ホント刑事が好かれない理由はわかるな。

■裏切り者は誰だ

チェイスがやたらと今回、おべっかだとしてフォアマンに
指摘されていたけど、その辺の事情なり性格をトリッターも
見抜いている感じ。
チェイスにだけは口座凍結を後らせるみたいなテクニックを
使ったり、笑顔で談笑する姿を見せて、裏切りものとして
仕立てようとする辺りの小狡さを感じるところだった。

またフォアマンに対しては、偽善を嫌う男だろうとし、
証言すれば同じ家で育ったという義兄弟のマーカスを仮釈放する
と提案。しかしフォアマンは自分は努力したのにアイツは薬物に
溺れたのだとして、ハウス擁護の立場。ハウスに味方にすると
いうよりも自分の努力をそんな無駄な事には使いたくない思い
があるのかも。

またキャメロンに対しては、10年前に採点ミスでA判定を受けた
際に大学教授に自ら申し出たとする高潔さを指摘して、証言する
事を求める。ただキャメロンはその教授と一度は結婚して離婚
している事から、ハウスに対しても似たような経緯で感情を
寄せていると感じられる節がある。

結果的にチェイスが裏切りではなかったけど、ハウスの一撃
パンチがチェイスの自尊心を傷つけ、密告しようとするも、
ウィルソンが自ら悪役を買って出るみたいだね。

■カッディ号泣

いつもは撃たれ強いカッディだけど、母親失格だと言われた事で
相当ダメージが有ったみたいだ。
過去に人工授精三度行っており、二度は着床せず、三度目には
流産してしまったとのこと。今回一時的にアリスの後見人となっ
たけど、彼女が怯えている際に、抱きしめることも出来ず、また
大丈夫だとも言えずに居た現実にカッディ先生も、自分には母親
としての遺伝子に欠陥があると思ってしまったみたい。
ハウスは本心を隠す為に人をからかっていると思ったけど、
その気になったら見事にいたいところをついてくるのだとして、
色んな面でハウスに対する恐怖心を植え付けられてしまった
ところなのかもしれない。


■今回の患者

アリス (6歳)

腹痛の患者で胆石かと思われた案件。
結果的に検査するごとに、その箇所に悪性の反応が出てしまう
というもので、いつものように病変の堂々巡りが始まったのか
と思われたけど、結果的には遺伝性の病気で、赤血球生成性
プロトポルフィリン症である事が分かる。光にアレルギーが
ある病気で、一生部屋には特別な電球が必要で窓にはフィルター
をつける生活をしなければならないという。

膵炎、胆嚢、バクテリア、アレルギー、神経疾患、筋膠着、
ウィルソン病、ライ症候群など色んな疑いをもたれ、その都度、
広域抗生物質の投与を迫ったり、メトロニダゾールの投与に
留めたり、活性炭血液環流をしたり、色んな単語が出て来た。
リケッチア症、ロッキー山紅斑熱とか肉食性のバクテリア、
壊死性筋膜炎など、難しい病名も飛び出していた。

お手柄はチェイス。

■使用された曲

・Michael Pennの"Walter Reed"


■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形
ステイシー・ワーナー (Sela Ward) ハウスの元彼女
ブレンダ・プレヴィン (Stephanie Venditto) 看護師

マイケル・トリッター (David Morse) 警察官

エディ・エクスハートマン (Paula Cale) ロブの元妻
ロブ・ハートマン (Christopher Gartin) アリスの父
アリス・ハートマン (Alyssa Shafer) 6歳、腹痛を訴える
--- (Jodi Long) Judge
--- (Jordana Capra) Wealthy Wife
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

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