Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン3)




 

Apr. 10, 2007
第18話 機内感染 Airborne

脚本/David Hoselton
監督/Elodie Keene
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フランは女性のエスコートサービスのロビンを呼び出す。
ウチのサービスは始めてなのか?と問うと、千ドル出せば
世界一周デラックスもさせるという。フランは独居老人で
ハリントンという猫を飼っていた。ロビンと女性との絡みを
体験しようとしていたが、下着姿で迫るロビンに対してフラン
は突然倒れてしまう。ロビンは金を拾うと
ノースシスモア
人が倒れたとして救急車を呼ぶ。
ウィルソンがフランの診察をするが特に問題は見られなかった。
問診では
乗り物酔いのパッチをしていた為に、スコポラミン
副作用で目眩が起きることが有ると説明する。
ロビンが帰宅しようとするのを見て、倒れた人を一人にする
のは危険だとして呼び止める。フランはもう大丈夫だとするが
目の前で再び発作を引き起こして倒れてしまう。

一方ハウスとカッディは
伝染病シンポジウムの帰りの飛行機に
搭乗しようとしていた。
マレーシアのパシフィックエアライン
ちゃんと言われた通りにスピーチしただろうというハウスに
対してカッディは
病院がWHOの認可を受けることは大切だという。
フライトアテンダントのケオは、ハウスたちを座席に案内する。
カッディは病院の経費で色々とホテルで高価な食べ物を注文
したことに対して頭を抱える中、食事はともかく個人的に楽し
んだ500ドル分の出費に関しては自分で支払いなさいという。
その対策は出来ているとして、ハウスはファーストクラスを
取得していたが、カッディにはエコノミー席のチケットを
手渡すのだった。

ウィルソンは改めてフランに対して酔い止めのパッチをして
いるが何処に行ったのかと尋ねる。
ダルースに妹を訪ねて
行く予定だったという。フランが足に
"ホットなお尻"という
タトゥーを入れて居るのを目にすると、酔った勢いで入れた
ものとのこと。
3月で58歳になるのだとし、母親が亡くなった年故に、当然空港
でカラカスに行きたくなって行ったのだという。メスカル酒を飲み
ゲイの男からコカインを吸って大男と寝たという女性は、妹の元に
行こうとしていたが突然弾けたくなって遊びに行った事を認める。

ハウスはランチでステーキを食べる中、隣に座っていたペン
という韓国人が体調を悪そうにしているのを目にする。
ケオがペンに声を掛けると、ハウスは酔って居るだけだろう
という。案の定突然嘔吐し始める。ケオは客席に対してこの
中に医者は居ないか?と問うと、俺が医者を知っているので
連れて来るという。
ハウスはエコノミー席に行くとカッディに対して、俺には
ステーキとワインが有れば良いので席を替わると告げる。
カッディは隣の男がイビキを掻いて寝ていたので、ハウスの
提案を快く受ける。しかし実際には患者の対応をさせられた
事を知る。

ウィルソンはキャメロン、チェイス、フォアマンを呼んで
患者のコンサルを行う。
チェイスは患者がスコポラミンのパッチをして症状が和らぐ
ならば貼っておくべきではないかという。フォアマンは
根本的な病気の解明にはならないというが、キャメロンは
それも一理あるとしてチェイスの意見を支持する。
同意見の理由が医学的理由じゃないとして、ウィルソンたち
にクレームを言うフォアマン。神経系の病気の可能性がある
ので脳腫瘍を疑いCTを撮るべきだという。ウィルソンはそれ
ならば、毒物検査・血液検査・性病検査、そして血液培養を
するよう告げ、フォアマンにはCT、チェイスには患者の家で
問題物質がないか調べてくるよう指示する。

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■ハウス&カッディ

カッディ先生と共に今回は空港の中での患者の対応を求め
られる。ドラマとして上手く出来ているのは、居残り組の
エピソードの患者と機内での患者の病状は違うモノの同じよう
な段取りで患者の扱いが平行して描かれている点だった。

体調としてはカッディ先生が言うように、髄膜炎ではないか
という疑いが限りなく現実に近づき、ハウスの判断に誤りが
有ったのではないかとする緊迫感が有った。

なんと言っても今回はハウス先生のマイクパフォーマンスと
コンサルをする際に、キャメロン、フォアマン、チェイス
に変わる、頷くだけの子供、言葉が通じないアジア系、反論する
女性をコンサルに加えてチームハウスを結成した事かな。

集団心理とは恐ろしいもので、その殆どが転換性障害(集団ヒ
ステリー)から来る症例だったこと。

もう機内はゲロまみれで壮絶すぎる。
元々は一人の韓国人が悪いのだけど、医者であるカッディ先生
までもが体調を悪くしたり、抗生物質をなんとか手にするために
乗客に手持ちの薬を提出させるところなど相当ヤバイ状況かと
思わせた。

ジョイという女性に関して、妊娠だと言い切る先に、確率的
統計学的流れで乗客が200人も居れば、10人はゲイで2人は妊娠、
1人は染色体異常だろうと語っていた。

カッディ先生がグロッキー状態になった際には、顔を近づけて
色々と臭いを嗅いだり(緑膿症の場合発酵性の臭い、ブドウ球菌
はかび臭く、肝臓疾患はアンモニア臭)、症状を見ようとして
どさくさ紛れにカッディ先生のズボンを下ろそうとしていた。
想像だけにしておいてとのことだったけど、どうするつもり
だったんでしょうか。


■ウィルソン

今回ハウスが居ない中で、チームウィルソンとして三人を
率いた。ウィルソンは付き添いで来た女性・ロビンに興味を
持っていたようで、最後に電話した際には、なんだか誘いたが
っている感じだった。
パッチのせいで気がつかなかったが、腫瘍随伴性症候群であり
乳がんではないかと疑っていた。

■フォアマン、チェイス、キャメロン

三人が意見を出すと必ずキャメロンはチェイスを支持して
チェイスはキャメロンを支持する。医学的理由のない支持だ
として不平等性を訴えていた。

チェイスが家宅捜索しろと言われた際には絶対にキャメロン
とHするだろうなと持ったら案の定Hモード突入。
後々になって臭化メチルによる中毒だと判明するけど、
二人が病気にならなくて良かったね。

そしてHだけの関係に満足行かなくなったチェイス。
キャメロンはあくまでH友であり、それが認められないので
有れば関係は終わりだとして訴えていた。

■今回の患者

ペン

結果的にスキューバを行ったことによる減圧症だった。
先週見たハートオブディキシー」#9の少年も同様に減圧症で
倒れてゾーイが探し出したエピソードを思い出した。

コンドームの中に麻薬を積めて密輸しようとしていたのでは
ないか?との疑いをもたれてしまった。

機内で脊髄液の採取は相当痛さを通り越していたのではないか。

嘘をついて被害を食い止めようとしたりする姿が有った。

フラン

この患者、自分が母親の亡くなった年になったということで
急に弾けてしまったらしい。
年甲斐もなくタトゥーを入れたり、コカイン、アルコール
セックス旅行、そしてレズ体験。大学生になったら一度は
横道に逸れた人たちが体験しそうな事を60歳を間近に控えて
やろうとするのだから凄い。ネコの死を見て、外に飛び出すべき
事を示唆していた。

乳がんを疑われてマンモグラフィなどの検査をしたり、仕舞い
には脳内の出血で減圧すべきだとして、ドリルで穴を開けられ
る寸前までいった。この流れは、見事機内で麻薬中毒を疑われた
ペンの流れとタイアップしていた。

■使用された曲

・Alison Sudolの"Hope for the Hopeless"

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

フラン (Jenny O'Hara) 58歳、患者
ロビン (Meta Golding) 売春婦
ジョイ (Krista Kalmus) 飛行機の乗客
ケオ (Tess Lina) the Flight Attendant
ペン (Jamison Yang) 飛行機の乗客、減圧症
--- (Melissa Kite) Sour Faced Woman
ハミッド (Pej Vahdat) 飛行機の乗客
--- (Connor Webb) 12-Year-Old Boy
--- (Ben Carroll) Businessman
--- (Gayla Goehl) Businesswoman
--- (Karla Droege) Mother
--- (Savannah Paige Rae) Crying Child
--- (Victor Buno) Passenger
--- (Donna Silverberg) Passenger
--- (Kal Parekh) Passenger
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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