Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン3)




 

May 1, 2007
第21話 ドナー Family

脚本/Liz Friedman
監督/David Straiton
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クラウディアスコットは、次男のマッティを長男のいる
無菌室へと連れて行く。今のニックを見ても怖がらないでね
という母・クラウディア。マッティはもう放射線治療による
副作用は見慣れているとして大丈夫だと語る。
マッティは兄のニックの為に
骨髄移植をしようとしていたの
である。しかしニックと面会後にマッティはウィルソンと
会話している際に突然クシャミをし始める。骨髄移植には
健康状態が深く影響してくるのである。

ハウスは寝ていると、犬の
ヘクターがハウスのベッドにやって
きて起こされる。ウィルソンの住むマンションでは飼えない為に
変わりにハウスが預かっていた。ハウスは室内が犬によって
荒らされて、杖にも激しくかじりついた跡があるのを見て
頭を抱える。

骨髄移植する予定のマッティは症状が悪化していた。
チェイスはクシャミが出たのであればアレルギーを疑うべきで
はないか?と告げる。しかしウィルソンは
脾臓が腫れて熱が
ある
事を告げる。ニックの症状からすると4日以内に移植しな
ければ容体は悪化するとして、それまでに症状を特定して
完治した後でないと骨髄移植は出来ないという。キャメロン
感染症の特定するには時間が足りないのではないかという。
アフリカ系アメリカ人の骨髄ドナー登録は少ない為にまず
一致する骨髄を捜すのは不可能だろうとのこと。ハウスは
コンサルの場に下部のフォアマンが居ない事を告げると、
教会にいるハズだという。患者を殺してしまったことに対し
て、責任を感じているのだろうとすると、少年聖歌隊にでも
戻るつもりなのかと問う。ハウスはフォアマンに話しかける
と、ウィルソンだって人を殺しているのだとし、もう神との
対話は終わったのかと問うと仕事に戻れと告げる。
マッティの件に関しては
広域抗生物質を投与すれば
良いのでは無いかとするが、効果が現れるまで一週間はかかる
のだとし、もっと絞り込まないとダメだという。
自宅で感染症の特定をする為に、糞便、寄生虫、抗体検査を
すべきではないかとするが、ハウスは干し草の山から針を捜す
ようなものだという。ハウスは血液培養をするくらいならば
針をデカクしようとし、ドナーのマッティの容体を悪化させる
為にも
免疫システムを一時的に壊すのだと告げる。

ウィルソンたちはクラウディアやニックにマッティの件で
話をする。これから血液成分分離を行う事。装置でマッティ
の血液から
白血球を除去するというのである。診断が済み次第
また元通りに戻す事を告げるがリスクもある事を語り同意を
求める。ホントに正しい方法論なのか?とするが、決断は
家族に委ねようとウィルソンは語る。
ハウスはウィルソンの患者家族への対応を非難するが、僕は
長い間患者と接するので
信頼関係を築かなければならないのだ
という。

一方家を調べていたフォアマンとチェイス。
キッチンやトイレは清潔だった。ブランコが怪しいとするが、
10歳の子がブランコなどするかと告げる。チェイスはフォアマン
に対して自分だって患者を死なせて苦しんだことはあると
告げると、フォアマンは自分の件は見込み違いだったのだとし
チォイスの件とはまるで違うと語る。俺はまるでハウスになっ
ているのだという。
二人はマウンドや井戸水を調べる。

病院に戻るとマッティに対して古い井戸の水を飲んだかと尋ねる。
確かに飲んだが一年以上前の事で凄く不味かったのだという。
マイコバクテリアとレプトスピラ症の検査をしようという。
マッティは肩が痛いを訴えるが、ピッチングの練習のし過ぎ
だろうと。時々うずくような痛みがあるという。その痛みは
男性器だった。急性陰のう症だとし、精巣が腫れているのだ
と知る。すぐに尿検査だとし、大腸菌、クレグシエラ、
結核、ブルセラ菌を調べろという。またエンテロウィルスと
アディノウィルスのチェックも忘れるなと語る。
フォアマンは検査をチェイスに任せたい事を告げ、自分はドナー
が居ないか照会するという。

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■ハウス&ウィルソン&カッディ

ハウスの今回のメインは邪魔なるウィルソンの犬と戯れるエピ
ソード。不可抗力だとばかりに、邪魔な犬を死に追い込もうと
しているところが凄い。
バイコディンの蓋をわざと開けて置いて飲ませようとしたり、
扉を開けて置いて、勝手に逃げて車に轢かれろとばかりの
態度を取ったり・・・
お前の馬鹿犬のせいでエルビスの貴重なレコードを失ったと
したり、杖をかじられたせいで折れてしまったとして、
ウィルソンをショップに呼んで弁償させようとする姿が有った。
ニューハウスの杖は、炎柄のもの。
最近放送しているCSI:科学捜査班シーズン11で、レイモンド
教授がアル検視医に杖をプレゼントされたのを思い出すな。
オニューの杖をお披露目とばかりに、スローモーションで病院
に乗り込むハウスの姿が印象的。"Highway to Hell"の曲が
流れたけど、Donna Summerの"Hot Stuff"でも良かったな。


ウィルソンとハウスの絡みに於いては、ウィルソンが予防線
を張って患者の死の責任を回避しようとしている流れが有り、
全ては患者の家族任せで後手に回るという姿が有った。
またハウスはウィルソンに言い過ぎたと感じて、杖を買う際に
謝罪する姿が有った。その時のウィルソンの嬉しそうな顔。

ハウスとカッディの絡みは殆どなく、僧帽弁の腫瘍を発見した
後に、抗生物質だけで対応するには4日で根治するのは難しい
為に、骨髄治療だけに専念させようと考え、弁の切除を試みよ
うとする。その際にカッディに指示を仰ぎに行った。
カッディはハウスの意見を最も重要視しようとしている姿が
有ったり、ハウスはカッディに対してお前の服は職場向きじゃ
ないぞと指摘する姿が有った。

今回は患者の兄弟二人の両親たちは辛い決断を何度も迫られて、
そのたびに肝を冷やすというちょっぴり気の毒な感じだった。
兄が辛い時には弟が助ける。弟が辛い時には兄が助けるという
兄弟としての不思議な関係が描かれて、最後に弟を助ける為に
兄に弟の病原菌を投与して、原因の特定をし、兄を犠牲にしよう
とする姿が有った。そんな決断を両親に迫るというのだから
酷な話だったね。最終的にはフォアマンの活躍によってなんと
かそれを阻止出来たけど、フォアマンが負った心の負担は
より大きなものとなったようだ。


■フォアマン、チェイス、キャメロン

前回に引き続いてフォアマンの治療方針のミスによって
患者を死なせてしまったことへの引きずりがある中でのエピソ
ード。チェイスはフォアマンを立ち直らせようとして
いる姿が有ったし、ハウスもハウス流に自信喪失に陥り、守り
の医療をするフォアマンにオレ流をたたき込もうとして荒療治
をするという感じのエピソード。

今回の白血病患者と平行して、フォアマンが4日で立ち直らない
場合首にすると語っていたけど、結果としてフォアマンは
自分がハウス化していることに懸念を示して自ら辞表を出す
事を決意する。
ハウスによると元々フォアマンはハウスと同じ性格を持って
いたという。フォアマンによると、ハウス先生の方が私よりも
多くの人を助けるが、自分はハウス先生よりも患者を死なせる
事はないということで、決別宣言を行っていく。

チェイスとキャメロンはあんまり目立たなかった。
今日が火曜日だという事で、二人が知り合った時だとして
チェイスからキャメロンに静かなアプローチが有った。
ウィルソンとハウスの絡みの中で、ハウスがフォアマンが
今回の患者に上手く対応したことに対して、きちんと誉めて
やれと告げ、部下たちは家族の様なものだろうとした際に、
ハウスがチェイスとキャメロンの関係を引き合いに出して
近親相姦していると指摘されていた。


■今回の患者

ニック

長男で白血病患者。刻一刻と病状が悪化する中で、ドナーで
ある弟が感染症だかなんだかの病気を患ってしまい、骨髄ドナー
に慣れず、死の直前まで至ってしまった。
フォアマンが安全策とばかりに4/6結合のドナーの骨髄を
移植したことも有って、それもまた一癖もある状態に陥らせた。
移植片対宿主病にかかり苦しそうにする姿を見てフォアマン
としてはマッティに対してある決断をしていくことになる。

マッティ

次男であり兄のドナーになるべく病院にやってくる。
移植前に無菌室に入ったが為に、病気に対する抵抗力が落ちた
のか次々と病状を悪化させて、精巣がおかしくなったり、痒み
を訴えた後に耳から血が出たり・・・
結果的には野球のマウンドに使われている土が鶏小屋にあった
もので真菌感染だった。
フォアマンはマッティが回復したのを知って、麻酔無しで
骨髄液を採取する姿。泣き叫ぶ子供から強引に奪い取る姿は
猟奇そのもの。助かったから良かったものの、一つ間違えば
医師法に接触する行動だろうね。


■使用された曲

・AC/DCの"Highway to Hell"
・Brett Dennenの"Ain't No Reason"


■検索用キーワード

・マウンド 毛カビ 糞線虫
・自己免疫疾患 SLE ベーチェット病 抗核抗体とパテルギー検査
・分裂赤血球
・メチルプレトニゾロン
・ペトリ皿と違いすぐに反応が出る
・君は死ぬ、それが運命だ。14年生きてろくな事が無かっただろう?
やり残した事ばかり。お前の人生は無意味じゃない。弟を救える
のだと。
・ヒストプラズマ症
・ボニーが住宅組合に入って反対運動をした

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クラウディア (Adina Porter) 母親
スコット (Thomas Mikal Ford) 父親
ニック (Jascha Washington) 長男・白血病
マッティ (Dabier) 次男
--- (Greg Cipes) Salesman
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

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