Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン3)




 

May 15, 2007
第23話 悪ガキ The Jerk

脚本/Leonard Dick
監督/Daniel Sackheim
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大人も子供も集まる早打ちチェス大会に於いて16歳のネイト
は参加し、年上の男性を負かす。試合中、ネイトは年上に
敬うことなく悪口を浴びせると、試合が終わった後に礼儀と
して握手を求める男性に時計で殴り飛ばして重症を負わせる。
しかし殴った方のネイトもまた頭が割れそうだとして、突然
倒れ込んでしまう。

チェイスが担当医となりネイトの瞳孔を検査する。
しかしネイトはチェイスの往診の仕方にケチを付けて激しく
こき下ろす。母親のイニットはネイトを黙らせようとする。
学校で集中力を失うときは有るのか?と尋ねるが、妄想をして
いる時だけだというネイトにウンザリする。
発作的な怒りと頭痛を訴える患者の原因は何なのか。
寄生虫のせいかも知れないというチェイスは、母親に食生活
の事を尋ねると、数ヶ月前まではベジタリアンだったことを語
る。しかし
10代を境にしてからずっとこんな調子なんだという。

チェイスはみんなの元に行き今回の患者ネイトについて話す。
あまりに腐りきった餓鬼だと言うとハウスは、俺は好きだと
し、お前が嫌いならば好きなんだという。しかもチェスで
負けた相手に切れるならばともかく負かせた相手に切れること
なんてなかなか出来る事ではないという。半年で17回も喧嘩
しているという事で、キャメロンは脳震盪が原因なのかと問う
が、MRIは正常であり前頭葉の腫瘍、毒物検査、ドラッグの
痕跡はないという。フォアマンは発言しようとするとハウスが
突然言葉を遮り、フォアマンは副腎腫瘍だと発言する的外れな
判断の最後の瞬間だという。しかしフォアマンはアドレナリン
が過剰に分泌されているので頭痛と怒りを引き起こすと言いた
かっただけだという。しかしハウスはアドレナリンならば
パー
ソナリティ障害
にはならないだろうと告げる。10代ならば
群発頭痛だという。問題はその原因が何かということだと。
"人格障害"とホワイトボードに書き出す中、群発頭痛ならば
目の周りに腫れが出てくるハズではないか?という。
ERでイブプロフェンを投与されているので、頭痛は治まって
いないが、腫れは引いたのだろうとし、血管がいかれている
のかも知れないと語る。しかし群発頭痛に効く薬も投与されて
いる事を告げると、抗血液凝固剤と経頭蓋磁器刺激法を
試してみようという。ハウスはチェイスらに決して毒舌の
餌食にはなるなよと忠告する。

チェイスは誰は俺の変わりにネイトを担当して欲しいと頼む
とフォアマンが変わりにやるとし、その後に
面接があるんだと
語る。キャメロンは推薦状に署名する事を告げるがチェイス
は一人居れば充分だろうとして断る。

フォアマンはイニッドらに治療の説明を行う。
磁気パルスが神経細胞を活発にして上手く行けば頭痛が和らぐ
ということ。しかしネイトは頭痛だけでなく、顔、肩、腹も
痛いのだとし、指も痛くて曲がらないのだと語る。
ネイトはフォアマンが黒人だと知って差別的発言をするばかり
か、彼をゲイ呼ばわりする。

チェイスはイニッドに
治療すればあの攻撃的な性格も変わる
かも知れない
ことを語ると、イニッドは安心した表情を見せ
実は甘やかしたせいでああなってしまったのかもしれないこと
を心配していたのだという。息子を疎む自分が嫌だったという
イニッド。

翌朝、治療にはまるで効果がないという。
キャメロンはヘモクロマトーシスではないか?とするが、
それだとパーソナリティ障害にはならないという。チェイス
は甲状腺機能低下症ではないか?とするが、それならば眠気
が有るハズだとハウス。類皮嚢腫から髄膜炎になったので
はないかというキャメロン。ハウスはいつもならばここで
フォアマンの発言の番だろうとすると、俺はキャメロンと
同じ意見だという。他に何かないのか?と問うと脳質に脂肪
がないので群発頭痛治療をしようという。治療は利かなくても
症状は嘘は付かないという。それがダメならば脳手術をする
他無いと。
ハウスはフォアマンが心ここにあらずだと知ってその理由を
尋ねる。すると昨日
ニューヨークマーシー病院の面接の予約
を入れて居たのに誰かが勝手にキャンセルをしたのだという。
ハウスは俺はやっていないとするとフォアマンは、意地の悪い
もう一人の貴方が腹いせにやったんだという。アシュトン・
カッチャー
の仕業なんじゃないのか?というハウス。

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■ハウス&ウィルソン&カッディ

今回はなんと言ってもシーズン3終了ラス前のエピソードだ。
ハウスがフォアマンに行って欲しくない気持ちは有るのだけど
それを止めようとしているのかまではよく分からない。

今回ハウスはフォアマンが他の病院に移動させるのを阻止した
感じで、妨害工作した流れを冒頭ではカッディになすりつけ
て、カッディはウィルソンへ、ウィルソンはキャメロンを疑
い、キャメロンはチェイスを疑う様に仕向けていく。そして
巡り巡ってチェイスはハウスの事を疑っていた。そういう事を
計算で仕組むのがハウスだということで、チェイスも随分
鋭くなってきたな。

少年患者との絡みでハッタリがテーマとして取り上げられて
いたので、ハウスもやっぱりハッタリだったというところな
のかな。

ハウスがカッディに対して「悪女め、何処まで抜け目がない
んだよ惚れそうだ」と語っていた所が笑えた。

フォアマンがハウスを疑ったときに、ハウスが「俺が邪魔す
るのは認めたヤツだけだ」とする辺りも説得力はあったので
なんとなく犯人捜しはイマイチよく分からないところも有った
けど、やっぱりハウスなんだろうね。

ウィルソンがキャメロンを疑った際には、キャメロンはハウス
の事は好きではありませんとはっきり語っていたけど、これ
もハッタリだったりするのか。それともようやく目が覚めたのか。

ウィルソンはカッディに疑われた際には、ハウスにも刃向かう
ヤツが居るという事を知って欲しいとし、今のハウスは親なんて
居ない方が良いとする6歳児だとして、好き勝手にやると痛い目
に遭うという事を示したい様だ。ただシーズン3では刑事との
絡みで随分痛い目には遭っているけどね。

■フォアマン、チェイス、キャメロン

いよいよこのチームも当面は見納めなのか。

チェイスとキャメロンの思い出の火曜日。
愛していると声を掛けるチェイスだけど、キャメロンはまた
火曜日にと冷めた言葉を投げかけていた。

フォアマンとしてはホント今回は抜け殻っぽくなっていた。
キャメロンと同じ意見だとして、コンサルでも意見を言おう
としない時のハウスのずっこけ具合とか、ハウスはフォアマン
が何も言っていないのに、「五月蠅いぞ!フォアマン」として
奥の手を使って症状を解決しようとする姿が有った。

ハウスがフォアマンに対して3つの選択肢があると言った際
に、自分よりもまだ俺の事を信じているとして自信感の無さ
がハウス化を恐れている要因である事は指摘されていた感じ
だったね。


■今回の患者

ネイト

もの凄く暴力的で、それでいて頭が痛いと訴えてくる男。
あまりのウザさが有ったけど、結局この人の悪態っぷりは
母親によるところが大きいのだろうか?
なんとなく見ていると若かりし頃のレオナルド・ディカプリオ
みたいな子だった。

冒頭でチェスの対戦相手を時計で殴り飛ばした辺りは正直
しゃれにならないところが有ったけどね。

ハンバーガーを食べさせて肝臓がタンパク室を分解できるか
どうかをアンモニア値で図って調べたり、ストレスを与えて
症状を悪化させようとしたり。
凄いのはマジックマシュルームを投与したこと。
この薬のシロシビンが体に効果的かも知れないとするが
精神的体験からパラノイアにとらわれることになる危険性も
示唆していた。
伊藤英明さんがこの薬を投与して錯乱状態に陥ったことでも
有名で、ネイトは最初からマジックシュルームを摂取して
いる状態だったよな。

相変わらず病変が体中を駆け回っていくというワンパターン
な流れでは有ったけど、鉄分のせいでヘモクロマトーシス
だったということが判明した。

患者のナニが小さかったみたいだけど、病気とは関係無く単純
に臆病だとしたかっただけなのか?キャメロンがマジマジと
見ているところがまた笑えた。
またフォアマンに対して、「ドクターX」と語っていたのは
マルコムXを皮肉ったのか。


病名に関してはいろんなものが飛び出した。
肝腺機能障害、牛海綿状脳症(BSE)とか、MCAD欠損症、遺伝子
疾患、フォンギールケ病、HPRT酵素部分欠損症、ケリーシーグ
ラミー症候群、アミロイドーシスなど。

ダグ

息子のマークと船遊びに行った際にもの凄く日焼けした父親。
体に白い跡が出来たので心配してきたというけど、明らかに
子供のいたずらで物が置かれていることを示唆するものが
有ったな。



■使用された曲



■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

ネイト (Nick Lane) 怒りと頭痛の16歳
イニッド (Colleen Flynn) ネイトの母
ダグ (David Bowe) 日焼けの父親
--- (Ben Bledsoe) Opponent
--- (Jack Maxwell) Male Proctor
--- (Kyra Da Costa) Female Proctor
--- (Cindy Lu) Nurse
マーク (Dustin Joiner) ダグの体に1ドル41セントを置いた息子
--- (Katie Boggs) Screaming Girl
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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