Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン4)

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May 12, 2008
第15話 ハウスの脳 House's Head

脚本/Doris Egan
監督/Greg Yaitanes
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ハウスはストリップ場へといく。
しかしハウスは何故自分がここに居るのかまるで記憶が無かっ
た。ストリップ嬢に話を聞くと、ハウスはここに来てまだ
一杯だけしか酒を飲んでいないという。8時50分に病院を出て
から4時間の自分の行動の記憶がないことに気がつく。
ハウスはストリップ嬢に頼んで記憶のテストをしてもらうが
記憶力が欠如していることも分かる。脳しんとうによるもの
なのか、それとも逆行性健忘症なのか。バイクや家の鍵も
無ければ携帯電話もないとし、何処にやったのかと考える。
ハウスの脳裏に死にそうなヤツが居た事を告げ助けないといけ
ない気がすることを呟くが、それが一体誰なのか。
店の外に出るとなんとバスが横転して警察や救急車が多数
集まっていた。

ハウスはプレインズボロ教育病院に戻ると、ウィルソンたちに
事故の前に死にそうなヤツを見たことを告げる。しかしウィル
ソンは脳しんとうのせいで時間的感覚を失って居るだけで、
事故の後にそういう負傷者を見たのだろうと告げる。
キャメロンはハウスの裂傷を処置する中、動かないで欲しい事
を告げ、動くようならば鼻と目を縫い付けますよと語る。

ハウスは自分はバスに乗るような人物なのかと考える。
誰かの姿を見つけてそいつの後を付けたのかも知れないという。
タウブたちはハウスに体の調子を尋ねるが、ハウスは名前を
すぐには言う事が出来なかった。サーティーンの姿を見て、
レズビアンだと思わず発する。ハウスは部下たちに対して、
俺の杖とバイクを見つけて病院を出た後の俺の足取りを調べろ
という。キャメロンはハウスの脳の腫れをモニタリングしたい
事を告げる。
部下たちはハウスは混乱させようとして謎めいたことを話して
いるのではないかと疑い始める。

そんな中ハウスはバスの運転手は何処かと探す。
運転手のカネシロを見かけると、こいつは白血病の症状が見られる
と語るが、単にシートベルトの跡があざになっているだけだと
いう。ハウスは発作が起きて事故になったのだろうと問うが、
カネシロはゴミ収集車が横から追突してきたのだという。
事故で項部硬直になっただけだとするが・・・
ハウスは記憶を取り戻す為にバスの乗客たちを家に帰すことを
拒もうとして、みんなが髄膜炎にかかっていると叫び、精密検査
が終わるまでは誰も家に帰すなと語る。

防犯カメラの映像ではハウスは5時23分に病院を出て行き、
バイクにまたがっていた。そのバイクが現在行方不明だった。
サーティーンたちはバスの横転事故で22名がこの病院に運ばれた
事を告げ、他にも8名が総合病院に運ばれたという。一人身元
不明の女性が居るのだという。腎挫傷と足の裂傷を負っているとの
事だった。
ハウスは事故現場付近のバーを探して、死にそうなヤツを見つけろ
と部下たちに指示するが、部下たちは言う事を聞かなかった。
そんな事よりもまずは負傷患者を優先すべきだという。
カトナーは記憶を失っているハウスに対して、前頭前皮質に
先生の記憶が残っている筈だとし、アクセスすれば取り出せる
かもしれないと語る。タウブは皮肉混じりに映画「ミクロの決死圏」
のように潜水艦で脳を探ろうとでも言うのかと告げる。カトナー
催眠療法で脳波をシータ波にさらせば良いのだという。
ハウスはまさか俺にひよこのダンスを踊らせるつもりかと問うが
チェイスがその道の専門だという。

チェイスの元に行くとチェイスはメルボルンの研修で睡眠療法を
習得していた。チェイスはハウスをベッドに横たわらせると
色々と落ち着かせて当時バスにいた時の光景を思い出させる。
するとハウスは確かにバスに乗っている光景が見えるが乗客は
一人もいなかった。心を無にして見たものを思い浮かべて欲しい
と告げる。バスに乗る前の状況、そしてバーに居たときのことを
思い出させる。5時からバーで酒を飲んでいるとは呆れたヤツだ
というウィルソン。しかしそんな中ハウスの頭にはバスに搭乗
するアンバーの姿が見える。ハウスはアンバーが見えることを
語ると何故彼女はハウスの頭の中に入れたのかと問う。ハウス
はウィルソンが俺の頭の中にアンバーを入れたのだとし、
潜在意識の中でウィルソンと会話するとアンバーを想像してしまう
のだろうという。彼女の記憶を排除するとバーテンダーのことを思い
出し、そこで酔ったハウスのバイクの鍵を取り上げられたことを思い出す。
チェイスは再びバスに戻って考えてみようと告げると、ハウスは

パンクロッカーの男が見えるとし、鼻粘膜に変調を来していた
事を語る。パンクロッカー男を捜すとカッディが彼の事を治療
してていた。
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■ハウス&ウィルソン

今回はハウスが見た記憶に奔走させられるというもの。
ハウスの記憶の中でアンバーが出てきたことの意味は
果たしてなんなのか。
ウィルソンを見れば同時にアンバーを思い出すと言った
ハウスの言葉が正しいのか、それともそれ以上に深い結びつき
というものを感じているのか。
ウィルソンとしては、あのハウスの頭の中に出てきたというだけ
で複雑なものが有っただろうけどね。
そしてまさか冒頭でネタフリしている身元不明の女性が
実際にはアンバーだったと分かった時のショックは図り
知れないだろう。
既にシーズン5を一部見てキャスティング的なことは知って
いるので、驚きは無かったけど、ハウスが色んな手法で
記憶を呼び覚まそうとする姿が今回のポイントだった。

ウィルソンがハウスのMRIを撮影した際に、浮腫と局部的
腫れを見つけ、更に大脳皮質はペニスサイズだとしていた
けど、元々はどんなサイズなんだろうか。

■ハウス&カッディ

今回のカッディとの絡みはなんと言ってもハウスの中で
見たカッディ先生の妄想シーンだ。普段からセクハラしまくりの
ハウス先生だけど、これまで言葉責めだけにとどまっていたが、
まさか映像にまでその妄想が飛び出してくるとは思わなかった。
あのセーラー服姿。アメリカと日本の感覚の違いなのか、
カッディ先生の着るような制服を見るとどうしても
風俗を思い出させてイマイチ萌え度が低い。
今回のシーンを見ると、ケイトリンが殺害された直後の
NCIS:ネイビー犯罪捜査班の捜査官たちの妄想に通じるところ
が有る。トニーも似たような妄想シーン(制服姿だった)を描いて
いたよね。
それよりもハウス先生を監視する意味でハウスの近くで
寝ていたところの方がインパクトが有ったかも。

色々とハウスは記憶を取り戻す為に方法を試していた
けど、風呂に入った後、のぼせたのか薬で気分が悪くなった
のか、カッディの靴に嘔吐しているところが有った。

患者はインプラントをしているので歯の治療の際にその処置
を巡り、ハウスが処置室に閉じこもってしまうところが
凄かったね。


■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

今回はキャメロン先生も多く出てきた。
一番良かったのは、全員が集められてバスの中の再現を
行わせるシーンか。ハウスが薬を飲んで意識朦朧としている
中、キャメロンは胸を見られているものだと勘違いして
胸をジロジロ見ないでとか、ペチャパイは禁句だと語る姿が
可愛かった。

チェイスは今回ハウスに対して催眠療法を行う。
チェイスがこんなスキルが有ったとは思わなかったけど、
取りあえずは役に立った。

フォアマンはあんまり出てきた印象がないな。

サーティーン、カトナー、タウブ

サーティーンに対して、一時的健忘症を患っているハウスが
レズビアンだとするシーンが印象的だった。
サーティーンはキャメロンと同じような役割で、大抵彼女
が主張する病名は外れるし却下されることが多いね。
ハウスから「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」は?と問われ
た際に1980年(28年前)の映画なので見ていないとしていたけど、
wikiによると、アイソレーション・タンクと幻覚剤を用いて、自ら
進化論のプロセスを試す意味で実験・研究した映画のようだ。
タウブが語っていた「ミクロの決死圏」は見た事があるけど、今見る
とちょっとバカっぽい感じの映画かも。
途中でカッディがサーティーンのことをDr.ハドリーと呼んでいた
けど、サーティーンの本名はレミー・ハドリーという様だ。
次週のクレジット分からハドリーの名が出てくるし、シーズン5
からはレミー・ハドリーになっている。

カトナーは催眠療法をすべきことを言い出した一人。

タウブは飲んでいたコーヒーに対してハウスが臭いに
反応して、ハウスが記憶を呼び起こすのに利用した。
その後バスに乗っていた乗客の服の臭いを嗅いでいる姿が有
ったね。"ランボースタイルだ"とよく分からない台詞の
後、服の山に飛び込んでいた。
ハウスがアルツハイマーの薬・フィゾスチブミンを投与した
と聞いて、「ニューロンの発火を加速させ、記憶のボルテージ
を上げるのだ」とした時の台詞がなんだか戦隊ヒーローっぽい
感じで笑えた。これを言っていたのってカトナーだっけ?
なんかカトナーが如何にも言いそう。


■今回の患者

カネシロ

バスの運転手。まさかの日系人の名称だった。
主に外傷だけかと思われたが、腹痛を訴えたり、立てなくなったり
麻痺が起きる。横断性脊髄炎ではないかと考えるが回復が早すぎる
として、それを否定。周期性四肢麻痺の症状が出た際に、
ベーグル検査をしろ!とハウスが指示していたので何かと思ったら
ベーグルを食べさせて負荷実験をしていた。
事故直後にベーグルを食べながら30分も運動させていれば誰だって
容体が悪化するだろうみたいな突っ込みどころがあった。
結果的には上述した歯のインプラントの際に気泡が血管に入った
ことで悪化したようだ。病室に閉じこもってサーティーンに心臓に
突き刺すよう告げる辺り、相当一か八かの治療にも思えたね。

ハウス

彼自身今回はバスの中に居たことで決して軽くはない外傷を負って
いた。浮腫や局所的な腫れがあったり、途中で耳から血が出たり
するのに、それでも休むことなく、寧ろ痛み止めや幻覚への
導入剤としてバイコディンを飲んだり、風呂の中の密閉空間に入り
込んでフィゾスチグミンを投与するという暴挙に出た。
この実験のことを映画「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」
例えていた。その実験によって当然気絶したハウスはディカーソン
看護師完全看護の元で自宅に閉じ込められていたけど、携帯電話
を盗んでトイレに閉じこもっていた。肛門が盗んだとかなんと
凄い言い訳をしていたな。

その他の人

パンクロッカーもけが人、老人もまたバスに乗る際によろめく
姿が有った。

謎の女性

今回のドラマの中でハウスの頭の中の妄想の相手として登場。
ハウスが記憶を取り戻す為の道先案内人になると共に、この女性
が指し示す先に居るのは誰なのかが問題だった。結果として
アンバーだったけど、ネックレスの素材->「樹脂」->「琥珀」->
「アンバー」だとするロジックは一体どういう流れなんだろうか
と思って調べると琥珀は英語でAmberなんだね。そのまんま。


■使用された曲

・U A Freak (Nasty Girl)
・There's No Fucking Rules, Dude
・Usher Raymond featuring Lil' Jon and LudacrisのYeah!

■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

アンバー・ボラキス (Anne Dudek) 性悪女
ジェフリー・コール (Edi Gathegi) "BIG LOVE"、モルモン教、子
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
サーティーン (Olivia Wilde) ERから来た医者

カネシロ (Eidan Hanzei) Bus Driver
ディッカーソン (Julie Ariola) 看護師
--- (Fred Durst) Bartender
--- (Ivana Milicevic) Woman in Black
--- (Boogie) Dreadlocks
--- (Issac Bright) Goth Kid
--- (Rebecca Larsen) Bohemian Girl
--- (Jennifer Lee Wiggins) Stripper
--- (Sharmila Devar) Nurse
--- (Jim Vickers) EMT
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse
--- (Jym Braun) Bus Passenger
--- (James Cook) Bus Crash Victim
--- (Doby Daenger) Bar Patron
--- (Matthew Corbett Davis) Police Officer
--- (Alan Mueting) Bystander


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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