Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン4)

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May 19, 2008
第16話 ウィルソンの心臓 Wilson's Heart

脚本/Peter Blake、David Foster、Russel Friend
Garrett Lerner
監督/Katie Jacobs
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ハウスはバスの横転事故で巻き込まれる中、誰か死にそうな
人物が居たことを告げ、それがアンバーだったことを語る

総合病院に運ばれた身元不明の女性の患者とはアンバーの事
だった。ハウスとウィルソンは二人ですぐにその病院にいくと
担当医のリッチモンドからアンバーの容体を聞く。すると先ほど
まで容体は安定していたが、ここに来て突然頻脈が続いている
のだとし、この症状は事故によるものではないという。
衝突で腎臓をやられ、大腿動脈を切断しているからではないか?
と問うが、カリウム値は正常で原因が分からないという。
ハウスはすぐにプレインズボロ教育病院に連れて行くというが、
勝手な転院は困るという。夫の承認が有るならばどうか?として
ウィルソンを引き合いに出す。
救急車で輸送する中で、ウィルソンはハウスに何で一緒に居た
のかと問うが、まるで思い出せなかった。すると突然アンバー
は運ばれている途中に心室細動を起こす。すぐに除細動器を
使おうとするが、ウィルソンは低体温法にして欲しいと告げ、
今心臓を動かせば頻脈のせいでフリーラジカルが放出され
病変が脳にまで転移するという。ハウスが病気の診断をする
まで時間を稼ぎたいと語る。

アンバーは病院に到着すると、とりあえずチェイスが低体温法
でアンバーを装置の上で生かしていた。
フォアマンは何故こんなことをするのかと問うが、考える時間
を稼ぐ為だと説明する。
何故突然心臓が逝かれたのか
元々心臓に疾患があり事故によってそれが発生したものなのか。
タウブは自己免疫疾患、先天性異常、血液凝固異常、鉛中毒
など色々と可能性を示すと、サーティーンは絞りきれないという。
カトナーは動脈閉塞を探せば病気はある程度絞れるのではないか
と提案する。しかし壁運動がないとエコー検査も出来ず、
心電図も心臓が止まっている状態では使えず、タリウムスキャン
も低体温状態では無理だと語る。本当にハウス先生が事故前に
アンバーの病状を診ていたのであればまたフィゾスチグミンを
飲んでトリップしたらどうか?という。ハウスは俺を殺す気ならば
シアン化合物にしろとし、もう薬は飲まないという。とりあえず
血管造影をしろと指示し、アンバーの家を調べて原因を特定しろ
という。主に毒、重金属、ドラッグを中心に探せと。
頻脈の原因を調べろと告げる。

ハウスの元にタウブがやってくる。
もしかして貴方は表沙汰にしたくない事を隠していないか?と
してウィルソンの彼女と不倫していたのではないかと告げる。
夕べはアンバーを誘って飲んでいたのではないかという。
しかしハウスは火遊びなどしていないとし、一緒に飲んだので
有ればドラッグを飲んでいるかも知れないという。ドラッグ検査
をしろとタウブに告げる。

カトナーとサーティーンはアンバーの自宅を調べる。
パソコンを調べるカトナーはメールを見るとアンバーが患者と
メールのやりとりをしている事を知る。最近旅行したとか
聞いていないか?とサーティーンに尋ねる中、アンバーのパソコン
に動画ファイルが入っている事を知る。再生するとウィルソン
と自画撮りしている動画だった。サーティーンはこんなの間違って
いるとしてパソコンを閉じてしまう。

ハウスの前にアンバーの幻覚が見える。
ミオクローヌス発作なのか?と問うと、夕べ私たちは何をした
のかと尋ねる。するとアンバーは"シェリー"を差し出してくる
二人で飲んだのか?と問うと男が美しい女と出会い知性に魅せられ
欲しい物を手に入れる姿に夢中になったのでは?という。自分に
似た女性に興味が惹かれたのか。そしてその女性もまた自分と
似た男性に関心を寄せたのか。人目を忍んでバーに逢うことに
したのではないかというアンバー。

ハウスは目覚めるとすぐにカッディの元にいく。
カッディは休んでいなければ駄目だと告げるが、ハウスは脳深部
刺激をしてくれという。視床下部に電流で刺激すれば記憶が
呼び起こせるのだという。ウィルソンもカッディ同様無理はする
なと語る。

そんな中ポケベルが鳴った為に、部下たちの居るカンファレンス
ルームへと向かう。血管造影は異常なく、毒物検査も陰性、
家で見つけたものはダイエット薬に抗うつ剤とアンフェタミン
だという。ダイエット薬で僧帽弁に構造的な損傷を起こして
それで頻脈が出たのではないかとタウブは語る。しかしラベル
にはビタミン剤と書かれている事を告げる。
フォアマンは心臓を暖めて動かそうと告げ、CT検査をすべきだと
いう。しかしウィルソンはそれを拒絶するとハウスも同調し、
オペで胸を開いて僧帽弁を触診で調べろという。弁が石灰化して
いるがどうか分かるという。ハウスはサーティーンが何も話を
せずに居るのをみて、ろくに調べもせず口をつぐんで居ることを
指摘し、ダッチワイフよりも使えないヤツだと語る。お前自身の
気持ちよりも今はアンバーの事に集中しろと声を掛けるのだった。
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■ハウス&ウィルソン

前回からの続き。
ハウスが脳しんとうを起こす前に遭っていたのがアンバー
であり、ハウスの記憶がない時に彼はアンバーと何をして
いたのかが重要となってくる。そして彼は本当にその時
アンバーの症状に関して何かを知っているのか。
ハウスも相当怪我の状態で酷使されている状況の中で、
アンバーの命を取るのかハウスの命を取るのかの選択に迫ら
れ、ウィルソンからアンバーを取るという選択をされたところ
はハウスにとっても寂しいところ。
今後の二人の関係を不安定なものにしそうだし、ハウスが
アンバーを呼び出したせいでこの事故に遭ったと捉えられる
と、ウィルソンとの関係は破滅的なところに繋がってしまう。

珍しくハウスにしてもウィルソンにしてもこれまでの
攻撃的治療方法が試せず一か八かでいつも治療するのに
対して、確実さ・慎重さを求める治療を求めていくところに
アンバーという存在の大きさというものを改めて感じる
ところ。

結局風邪薬によるアマンタジン中毒が問題だった様だ。
事故により腎臓を損傷し本来体が薬を濾過するはずなのに
それが出来なくなってしまうというものだった。

助からないと分かった時に涙するハウスの姿や、ウィルソン
に嫌われたくないとするハウスの本音を見るというのも
このドラマにとしてはちょっぴり衝撃的シーンでも有った。

■ハウス&カッディ

今回のカッディもまた結構ハウスを気に懸けている姿が
有った。ハウスのことを一番心配しているのはウィルソン
だと思っていたけど、ウィルソンにとってハウスが一番の
存在でなくなった時に頼りになるのはやはりカッディなの
かも知れない。

昏睡状態に陥っているハウスの傍でソファで寝ている
カッディの姿を見てまたまたカッディが好きになった。

■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

キャメロンの登場シーンは殆ど無かったな。
キャメロンにとってはあんまりアンバーとの接点がない
というのも有るのかな。ただチームハウスに入る為に
アンバーが必死になっていた頃にはアンバーはキャメロン
に結構助言を求めに来ていたよね。

チェイスは今回色々とアンバーの検査を担当した。
まぁいずれにせよ一番アンバーに肩入れしていない人なので
言われるがまま検査なり治療なりを出来る人なのだろうね。

フォアマンは今回ハウスとウィルソンがまともな診断が
出来なくなっている為に、そんな彼らの間違いを正す意味
で上手い感じでフォロー役に回っていた感じ。
ハウスらの決断は間違っているとしてカッディに今すぐ
心臓を元に戻すべきことをつげて実行させたのもフォアマン
だった。


サーティーン、カトナー、タウブ

サーティーンは今回アンバーと自分の病気をダブらせて
見ていた為にかなり精神的にも重く見ていたようだ。
ハウスからはダッチワイフよりも使えないと言われていた
けど、最終的にはついに自分の病気がハンチントン病を
患っているかどうかの検査をした。そして最後に見たのは
陽性だった。ハンチントンってどの程度の期間で発病して
進行していくのかな。いずれ今度はサーティーンの死を
見守らないといけなくなるのか?

カトナーは今回自分自身のことを語っていた。
自分はインド系なのにカトナーという名前である理由は
6歳の時に両親が経営していた店に強盗が入り殺害された
こと。その時から何年も掛けてこの世界が不公平である
事を知ったのだとして、患者は患者という切り離した
考えを持てるようになった様子。

タウブはハウスとアンバーが浮気しているのではないか
と疑いの目を持っていた。
途中でサーティーンがアンバーと向き合えないと知った時
に変わりに彼がフォローしていった感じ。最後夫婦関係に
改めて重要さを感じたのかタウブが寝て居る奥さんを抱きしめて
いた。

■今回の患者

アンバー

いよいよアンバーの治療だった。
頻脈の原因を探ることが最初のミッションだった。
検査前に目を見たら黄疸の症状が出ていて肝不全だと判明
していく。ハウスが夢で見た光景から背中の発疹を探り当て
アンバーとは裸の付き合いなのかという謎めいた状態が
今回ずっと存在していた感じだけど、それは否定される。
結果として風邪薬として飲んでいたものが腎臓の損傷によって
中毒を犯してそれを浄化する手立てもなく死を待つばかりの
状態に陥った。

疑った病気に関しても、アンチトリプシン欠損症、ノカルジア症、
B型肝炎、皮膚筋炎、膿瘍、小水疱、ロッキー山紅班熱などが
引き合いに出された。

自己免疫を疑った際にいつものようにプレドニゾンで対処しよう
とした歳には、ウィルソンがステロイドを投与すれば免疫システム
を破壊するとして止める姿が有ったり、バーで鼻水を出していた
というバーテンの証言から何か有るかと思ったけど、アンバー本人
はたちの悪い風邪薬を引いていると語っていた。

ハウス

相変わらずハウス先生も病人の一人だ。
記憶を取り戻す為に脳深部刺激を行った為に、その結果複雑部分
発作と頭蓋骨骨折を起こして出血していた。昏睡状態であり、
認知障害も出るかも知れない事を告げる。
ハウスは死の堺に居る際に既に絶望視されているアンバーとバスの中
で出会い、自分も痛みから解放される天国への階段を上りたいこと
をもらしていたが、いつも欲しい物が手に入るわけではないと言われ
また現世に戻される様だ。

■使用された曲

・Jose GonzalezのTeardrop
・Bon IverのRe: Stacks
・People in PlanesのLight For The Deadvine
・Iron & WineのPassing Afternoon

■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

アンバー・ボラキス (Anne Dudek) 性悪女
ジェフリー・コール (Edi Gathegi) "BIG LOVE"、モルモン教、子
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
サーティーン (Olivia Wilde) ERから来た医者

リッチモンド (Dan Desmond) 医師
レイチェル・タウブ (Jennifer Crystal Foley) タウブの妻
--- (Fred Durst) Bartender
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse
--- (Jym Braun) Bus Passenger

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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