Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン5)

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Oct. 14, 2008
第4話 子供は親を選べない Birthmarks

脚本/Doris Egan、David Foster
監督/David Platt
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ニコルは生みの両親を捜すために弁護士のファングと共に中国
に渡る。ファングは養子縁組のことで話があるととある夫婦の
チョングアンランと宗教施設で接触する。10分だけで良いの
で人生について話をしたいとするが、二人の中国人はファング
に話をする。二人から聞いた事をニコルに伝えるファングは
彼らに娘などいないそうだと語る。
ニコルはようやく見つけた両親だと思っていたのに何故なのか
と失望する中で、願いを叶えるとされる仏像に願掛けする。
一度持ち上げて二度目を持ち上げようとした際に持ち上げられ
なれなければ願いが叶うというもの。仏像を二度持ち上げよう
とした瞬間に彼女は突然血を吐いて倒れてしまう

ハウスはキャメロンの元から興味深い患者のカルテを取って
来たとしてコンサルしようとすると、タウブたちはハウスに
対して、ハウスの母・ブラウスから電話が有った事を伝える。
ハウスの父親・ジョン亡くなったとする電話で、葬式を行う
為にハウスにも来て欲しいというものだった。しかしハウスは
そんな会話を無視して、25歳の女性患者の事を話し出す。
中国旅行中に吐血し、現在虚脱した状態だという。現地の医師
が30cmほど腸を切ったが前よりも痛みが増しているという事
だった。
タウブはハウスが意図的に話題を逸らしていると考え、50年
連れ添った夫が死んだのだから、母親の元に電話をするべき
だとするが、ハウスはタウブが目を腫らしているのを目にして
徹夜したことだろうことを指摘し、浮気したことを妻に話した
のだろうと問う。タウブはハウスが今すべき事をしただけだと
皮肉る。
ハウスが持ってきたカルテに関して、中国で治療を受けた
問診票を見るが中国語で書かれているのでフォアマンは何が
書かれているか分からないと語る。カトナーに対してハウス
はお前が一番中国に近いところに住んでいたのだから分かる
だろうと手渡す。
病状からメッケル憩室ではないかとすると、ハウスはとりあえず
超音波検査をするよう告げる。フォアマンもまたハウスに
対して電話くらいした方が良いとするが、ハウスは俺は父を
嫌っていたのだと語る。

検査の結果メッケル憩室ではない事が分かる。
ニコルが中国に渡ったのは実の親を捜しにいったことも分かる。
しかしそこで存在を否定されたのだという。
病院には育ての親であるジャニースボブがやってくると
娘の家から薬を持ってきた事を語る。ニコルは長いことアルコ
ール中毒になっていた事も分かる。
甘草(生薬)が中に入っている事を知ってハウスはフォアマンに
手渡す。中国の医者が処方したもので、グリチルリチエン
含まれているものだと語ると、もしかしてSARSの治療薬なのか
と問う。しかし肺が冒されていないことを語ると、ハウスは
軽度のSARSなんだろと語り、リバビリンとインターフェロンの
投与をするよう語る

ハウスがオフィスにいるとカッディがやってくる。
ハウスの父が亡くなった件でお悔やみを語るカッディは、私に
出来る事はないかと問う。今夜一人で眠れそうにないのだという
ハウス。カッディはニコルに感染症の疑いが有るので、接触した
人全員に免疫グロブリン注射を打ってまわっている事を告げ、
ハウスの尻にも注射すると語る。ハウスはズボンを脱ぐと
カッディに言われるまま注射を受ける。
カッディは葬儀は明日なのでニューアーク発3時40分の便で行けば
今夜中にレキシントンに到着する筈だと語る。貴方の母は
ハウスに弔辞を述べて欲しい事を語っていると告げる。

そんな中ニコルは頻脈で倒れる。肝臓がやられていると。
またハウスも倒れてしまう。
ハウスは気が付くと走行中の車の中に居た。
運転していたのはウィルソンだった。ハウスは注射が免疫剤では
なく睡眠薬だったことを悟る。ハウスの母はカッディではなく
ウィルソンに電話して、葬式に連れてくるよう頼んでいたので
ある。
ハウスはウィルソンにサイフや携帯、そしてバイコディンを
取られている事を知り、バイコディンを求める。そしてハウス
の携帯がウィルソンのポケットの中で鳴っているのを知る。
その曲(MMMBop)は、チームからの着メロだと告げるが、ウィルソン
は電話を渡そうとしない。患者が死んだらお前のせいだと告げると
仕方なくウィルソンは携帯を手渡す。
ハウスはタウブたちからの電話に出ると、
「拉致されたんだ、通報してくれ」と頼む。
サーティーンは患者が肝静脈が頻脈を起こしていたが血栓が有り
チェイスが手術して取り出した事を語る。肝臓は無事だったと。
依存症で喫煙者、そして遺伝的疾患が重なれば血栓ができるのも
当然だという。フォアマンは欠損を見つければ正しい抗血液凝固剤
を投与できると告げると、ハウスは採血するよう告げる。
ハウスはウィルソンに対して、お前からの着メロはアバの
ダンシングヒーローだと語る。
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■ハウス&ウィルソン

もうウィルソンとの関係は修復しないのかと思ったけど、
今回のロードムービーを通して二人で旅行し改めて互いの
必要性を感じたのでは無かろうか。
なんと言っても自分の過去なり家族との関係を話す関係に
なればそれなりに信用している相手ということにもなると
思うしね。

葬式に行くまではもの凄く楽しい行程だった。
意地でも葬式にいくかとばかりにハウスの妨害工作が始まる。
トイレ休憩に立ち寄った際には、隙を突いてウィルソンが
手にしている車の鍵を杖でバジッと叩いて溝で落とすし、
手巻きで充電するライトを簡単に落とすしで、ホント良い迷惑
のハウス。そして走り出したかと思えば、今度は杖を使って
アクセルを押してパトカーによって意図的に逮捕させるという
始末。警察の怖さって知っているとは思うのだけど、ハウス
がそこまで嫌がっている父親とは一体どんな人物なんだって
感じだね。

厳しい人であることは明らかだろうし、海軍と聞いて尚更
そう思った。ただ残念なことに母親が浮気していたみたい
でその事を12才の時に悟っていたとする辺り、既にこの頃から
ハウスの好奇心は高かったのか。

ハート・オブ・ディキシー ドクターハートの診療日記
ゾーイもこのパターンで父親が思っていた人物と違うという
事で家族とは疎遠になっていたり、父親から冷たくあしらわれて
ちょっぴり不遇な人生を送っていたことがある。

ウィルソンはその発言を受けて、辛い人生から逃げる為に
パラレルワールドを作ったんだろとして父親が違うというハウス
の意見を信用していなかったけど、海軍の訓練として沖縄に
父が行った際に母が俺を身ごもったのだとして、父と指の形
や頭皮の特徴有るアザの違いを告げて、父親が違うことを説明
していた。

なんと言っても今回ウィルソンとハウスの出会いも描かれた。
ルイジアナ州で逮捕状が出ているというウィルソンは一体
過去に何をしていたのか気になるものが有ったけど、そこからハウス
の出会いの物語に繋がっていくとは思わなかった。
ニューオーリンズでの医師たちの学会に出ていた時のウィルソ
ンは離婚調停中だったようで、そこでハウスはそんな彼に
興味を持ったようだ。
ハウスは3000人出席している人物の中からウィルソンが一番
楽しそうな人物だとして選んだのだと語る。

バーでビリー・ジョエルの「夜空のモーメント」を繰り返し
流していたというのはハウスじゃないのか?と警察官から
突っ込まれていたけど、本当のところどうだったのだろうか。
俺は保釈させただけだとするが、ホントのところよく分からない。

ランバート葬式の場ではハウスがまたとんでもないことを言い出す
のかと思いきや弔辞で涙するハウス。同情したのが運の尽きって
感じで、涙するフリをして父親のDNAを採取するのだから
さすがハウス先生は抜け目ない。それを知ったウィルソン
はまたしても当時の再現とばかりにステンドグラスを破壊
してしまった。用意周到であるウィルソンの性格から、
アンバーの件が予期していない死であったことや、寧ろ
ハウスがウィルソンを失う恐怖以上に彼がハウスを
失うことに怯えているのではないかとしてシツコク迫る
所を見ると、やっぱりジュークボックスってハウスが繰り返し
流して、彼の中の怒りや悲しみの鬱積を晴らすためにハウスが
意図してはき出させたのではないかとも思う。

アンバーの死以降これ程笑ったことはないとして、やっぱり
ハウスと居るのが楽しいと感じたウィルソン先生と和解。
ハウスの父親の死というのも息子に対して無駄ではなかった
という辺りが何とも言えないね。

道中電話で「拉致された、通報してくれ」とか、
「捕虜が抵抗している、レジスタンス万歳だ」とか相変わらず
ハウス先生の発言は面白かった。
逮捕された際にウィルソンがハウスを庇い、「どのくらいスピード
が出ているのか分からなくなった」と発言した際には、
「ヒトラーの言い訳と同じだ、どれだけユダヤ人を殺したのか
分からなくなった」みたいに有耶無耶な発言をして責任は問われ
なかったと語る。

■ハウス&カッディ

冒頭にしか出演しなかったけど、お悔やみをいうフリをして
注射器でハウスを眠らせ車に乗せた。
このアイディアは誰が出したのだろうか?
やっぱりウィルソンなのかな。
ウィルソンもハウスの母に頼まれたのだろうけど、よく運転手
役を引き受けたなぁ。
飛行機のチケットを用意しているのかと思ったけど、車で行った
という事はプレインズボロの有るニュージャージー州プリンストン
とハウスの実家であるレキシントンは800kmくらい距離のようだ。

■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

チェイスが手術を担当している姿。
キャメロンはフラワーアレンジメントでも送るか?として葬儀の
件を話し合ってた。チェイスはハウスならば棺の型をしたクッキー
を送るのが一番だろうと語っていた。

フォアマンはどちらかと言うと、チームハウス組なのでこちらの
枠で取り上げるのもちょっと苦しい感じはするけど、ハウスが
いない時には一番まとめ役としては使える人物なのか。

サーティーン、カトナー、タウブ

今回は彼らとハウスのつながりは電話でのやりとりだった。
特に印象に残るのはハウスが逮捕される直前に「建築現場」
「蒸気コントローラー」といった言葉を残したところに
どんな意味があるのかと考えるシーンだった。

それ以外では、タウブは妻に浮気したことを話して、ちょっと
寝不足っぽい感じだったし、タウブは今回の患者がアメリカ人
家庭の中で一人・中国人の容姿として育ったことでの違和感に
対して、自分も白人家庭に育てられた容姿だとして、9歳のとき
の事を引き合いに出していた。

■今回の患者

ニコル

今回の患者は中国系アメリカ人。
生まれは中国みたいだけど、一人っ子政策の煽りを食らって
養子に出されたというもの。
一人っ子政策と言っても少数民族の家族だと適応外だったりも
するし、罰金を払うと二人目以降も戸籍を持つことが出来る。
戸籍を持たない子供のことを黒孩子と言われて、彼らが反社会的
に育ってしまうという問題も中国には存在していて、時々取り上
げられるものがある。

ニコルもその人物だったようで、結論からすると両親はニコルを
殺害しようとして脳に針を入れていて、それが原因でアルコール
中毒になったり数々の病気・痛みを引き起こしているものだった。
によってこの針が磁気に接触すると悪さを起こしているという
ものだった。

MRIと言えば強力な磁気発生装置なのに、最後までMRI検査
を回避していた辺りは有る意味奇跡的だったのかも。

吐血して運ばれてきたけど、その後血栓になり・・・。
膵臓に固まりが見つかり嚢胞だとしたり、胆石などを疑う。
しかし茶色の血が出てきた為に腎臓が働いておらず、多発性嚢胞
だと疑っていた所見は外れたりもした。

■使用された曲

・HansonのMMMBop

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グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
レミー・"サーティーン"・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 私立探偵

ニコル (Samantha Quan) 養子、一人っ子政策の犠牲者
ジャニース (Christine Healy) ニコルの養母
ボブ (Scott Paulin) ニコルの養父
コステロ (Jack Conley) 保安官
ブライガ・ハウス (Diane Baker) ハウスの母
ファング・ドン・レン (Ho-Kwan Tse) 弁護士
ウー・チョング (Raymond Ma) ニコルの生みの父
ウー・アンラン (Esther Kwan) ニコルの生みの母
--- (Jonathan Palmer) Minister
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse
ジョン・ハウス (R. Lee Ermey) 元海軍、ハウスの父、血のつながり無し

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