Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン5)

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Nov. 11, 2008
第7話 診察拒否 The Itch

脚本/Peter Blake
監督/Greg Yaitanes
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室内で倒れるスチュワート・ノージック(35歳)
郵便局員が室内で倒れる彼を見つけて通報し、救命士が現場へ
とかけつけ彼を担架に乗せて運ぼうとする。室内にはバラの
花束が散乱していた。しかしノージックは気が付くと突然
救命士を殴り、また室内へと戻ってしまう。救命士は発作を
起こしているので病院に行かないと危険だと忠告するが・・

キャメロンは過去ノージックの自宅を訪問し、ドア越しに
カウンセリングをしたことが有った為に事情を察していた。
ハウスたちが集まる中、ノージックのことを話す。
患者は頭痛と3度の発作を起こしている患者で、パニック発作に
よる広場恐怖症を持っている患者だという。7年前に強盗に遭い
恋人のアンジェラが射殺されて以降、PTSDとなっているという。
一応福祉サービス業をしている為に、室内で暮らしていけて
はいるが一歩も外に出ない患者だという。

そんな中、カッディが外からハウスを呼ぶ。
夕べのことを話す必要が有るというカッディ。カッディは養子
を受け取った直後に母親が態度を変えた為に子どもを引き取る
ことは出来なくなり、傷心のあまりハウスの元を尋ね、彼と
キスをしていたのである。カッディは感情的になっていた事を
告げ、ハウスがそんな状態につけ込んで馬鹿をしなかった事に
感謝するという。ハウスは別に話合う程のことではないと語る
が・・・
ハウスがコンサルに戻ると、サーティーンは何を言われたのか
と彼に問う。ハウスは「カッディとヤったけど彼女につきま
とわれて困っている」のだといすると、薬で眠らせて無理矢理
したのかとジョークに取られる。

ノージックの件は自宅に行って毒物の有無を確認して来いと
告げ、超音波とX線は携帯のやつで調べるよう告げる。
いざノージックの自宅を訪ねるが、彼は人が室内に入るのを
快く思わず、一人だけならば入って良いと語る。
キャメロンとは壁越しに話したことがある関係上、彼女が入って
話をする。部屋に誰かといたことがあまりなかったとして、
ノージックは人といるとそれだけで緊張する事を語る。
キャメロンは事件のことについて話そうとするが、ノージック
はそれを嫌がった為にそれ以上言及しなかった。

ハウスの元にウィルソンがやってくる。
ハウスはウィルソンがカッディのことを聞いてくる為に、
先ほどチームに言った言葉をそのまんま同じ台詞を引用して
語る。「あいつとヤったんだがまとわりつかれて困っている。」
そんなウソにウィルソンは本気で捉え、これからどうするのか
と問う。ハウスはウソである事を語り単にキスしただけだと
語る。しかしウィルソンはそこには特別な感情が有ったのだろう
とし、君がカッディとデートすれば良いのではないかとするが
ハウスはあまりそこには言及したがらなかった。

ドラッグや酒、そして毒物検査も陰性だった。
キャメロンは病院にいるハウスに電話でそう報告すると、
ハウスはキャメロンとチェイスの関係についていきなり
質問攻めにする。婚約したかのか?(いいえ)付き合って何年だ?
(1年半です)同棲しているのか?(夜だけ彼の家に)etc...。
患者の発作は外に行くときにだけ起きるようだとするが、
外に出ようとしない事を語ると、ハウスはそれならば外の環境
を室内に持ち込めばいいのだと語る。
ハウスは家の格安販売と称して、ERにいた患者・ハルなどを集
めて、ノージックの自宅へと押し入っていく。するとノージック
は発作を起こすが、発作ではなく実際には腹が痛いのだという。

当初は脳に問題が有り、そして腸に症状が出始めたのだとして
頭部MRIや腸の生検をしないとこれ以上は分からないという
フォアマンたち。ハウスは苦痛になれば嫌でも病院に来たく
なるだろうと告げるが・・・
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■ハウス&ウィルソン

今回は主にカッディとハウスについて言及するものだった。
ハウスがキスしたことを深く追及していたけど、ハウスの
言うことを真に受けていたところに彼の性格を見たようで
微笑ましいところ。ウィルソンがカッディに気があると
いう部分が過去に全くない訳ではないけど、ハウスが
自分の恋愛には奥手になっているところは笑えるかも。
きっとキャメロンに対して色々とチェイスとの関係を
詮索していたのも自分とカッディの関係を模索していたところ
も有るのだろうね。今回の患者に投げかける言葉は全て
今のハウスにも当てはまるだろうみたいな流れだったね。

ハウス先生に襲いかかる蚊。
手に刺された跡が有りウィルソンとしては別の代償行為の
現れとして受け取っていたみたいだけど、本当に蚊に刺されて
いるところが笑えた。しかも夢ではプロパンガスを使って
蚊をおびき寄せて捕まえようとしつつ、コンロの火を入れて
部屋が爆発。蚊はカッディ先生の事を表していたのだろうか。

「彼女は虫のように悩ませる・・か、詩的だ。」
「目新しさと敵対心と禁断は破局に終わるとは限らない。」

■ハウス&カッディ

前回のラストで養子を受けられなかったカッディとハウスが
キスするという衝撃シーンが描かれた。
今回の展開上ハウスがカッディに対してちょっぴり奥手な
感じでいつもとは違うリアクションを取っていたのが印象的
だ。普段の彼ならば確実に反論しているところもまるで反応
していなかったしね。

カッディのことをウィルソンがデートに誘うけど、ハウス
に嫉妬させる作戦だとしてあっさりと見破られていたところ
もまたウィルソンらしい性格の表れだったのかも。

■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

今回はなんと言ってもキャメロン先生有り気ドラマだった。
チェイスとキャメロンの関係がどうなっているのか実に
気になるものが有ったけど、順調に進んでいたんだね。
キャメロンが過去に教授と結婚していたことなど、遠の昔に
忘れていたけど、まだそんな過去を引きずっているとは
思わなかった。キャメロン先生一途ですね。
チェイスはそんなキャメロンに何時までも待てない事を語る
けど、今回の患者との一件を解決していく中で上手いこと
前進したようだ。
キャメロンはハウスが色々と本題に横やりを入れることに
対して、素直に話せばすぐに問題は解決するのだとして
サーティーンにハウスの扱いを教えていたけど質問が
一向と留まらないところが笑えた。

そしてフォアマン。
やはりキャメロンとフォアマンがメインに立つとチーム
ハウスの力は倍になる。まだまだ新チームがそれ程機能して
いないというところなのかな。

サーティーン、カトナー、タウブ

今回はタウブが一番のメインだったかな。
タウブがいつもとは違いハウスの命令に忠実に動いていた
意図をハウスは、妻との関係が危ないためだとしていた
けど、最後にタウブと妻がベッドで仲直りするシーンが
描かれていた。

■今回の患者

スチュワート・ノージック

7年前にストリートに恋人と居たところを銃撃に遭い死亡
したことから家から出られなくなってしまったという患者。
発作が起きても尚家から出ようとしない意図は、広場恐怖症
というパニック障害患者にとってはセットとして存在する
障害の一つでは有る。
結果としてホローポイント弾の残骸が体内に残っていて
それが今になって溶け出したことが原因だった。
そのせいで今まで引きこもりになってしまったのではないか
とするものが有ったけど、実際には恋人が出来る前から
ノージックの中にはパニック障害があり、外に出られない
傾向に有った様だ。

パニック障害を患っていると確かにノージックの気持ちが
全く分からないでもない。
自由意思で出入り出来ない環境に置かれると凄い怖いんだ
よね。何度も大学時代、秋葉原から千葉方面に向かう
総武線の中で津田沼辺りで気持ち悪くなって飛び出したい
衝動が思い起こされる(笑)

血管を焼いて出血部位を止めようとした際に火がついたのが
凄かった。

ハウス先生は最後に彼に語っていた。

「こいつは臆病者。人生を変えたければ何をしろ。屁理屈をつけるのを
辞めるんだ。殻に閉じこもって幸せぶるなと」

■使用された曲

・Big StarのI'm In Love With a Girl

■検索用キーワード

・ホイップル病
・セリアック病
・寄生虫妄想症
・イーペルの戦いを再現
・漂白剤とアンモニア 塩素ガス ステロイドと炭酸水素ナトリウムで治療

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
レミー・"サーティーン"・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 私立探偵

スチュワート・ノージック (Todd Louiso) 35歳、広場恐怖
レイチェル・タウブ (Jennifer Crystal Foley) タウブの妻
--- (Jack J. Bennett) Fireman
--- (Yoyao Hsueh) EMT
--- (Jim Vickers) EMT
ハル (Frank Noel) 家を見に来た人
ラリー・ルセッカス (Marcus Eley) ノージックの弁護士
サリー (Diarra Kilpatrick)
--- (Kelly Michaels) Guy
--- (Bobbin Bergstrom) 看護師
フランク (Phillip James Griffith)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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