Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン5)

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Nov. 18, 2008
第8話 16歳の嘘 Emancipation

脚本/Pam Davis、Leonard Dick
監督/James Hayman
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工場で流れ作業をしているマリア、ダグ、ソフィア、パオロ
マリアはケガした仲間の作業員の為にみんなから見舞い金を
徴収する中、ソフィアは突然倒れてベルトコンベアの上に
落ちる。失神した状態のソフィアはプレス機に向かって一直線
だが、ダグがそれに気が付き操業を止める。

ハウスは病院に到着するとウィルソンを見かける。
カッディのことを誘わなかったのかというウィルソン。
しかしハウスはウィルソンがまるで何も詮索してこないことに
逆に不自然に感じる。何か言いたいことはないのか?と問うが
別にないというウィルソン。

一方チームハウスでは16才の少女で工場労働者が肺水腫を起こ
して運ばれてきた事を話合う。昨年両親を失い、身内が居ない
為に高卒認定試験を受け、一人で働き生活していたが、倒れて
しまったのだという。タウブは妊娠ではないかという。ハウスも
10代は馬鹿をするヤツが多いし、一人で生活しているのであれば
尚更だとするが、カトナーはそれを否定する。しかしハウスは
妊娠検査なんて物の5分で終わるのだから黙って検査しろよとい
う。サーティーンはドラッグかも知れない事を告げると、
カトナーは勝手に決めつけるのは良くないとするが、簡単に終
わる検査なのだから黙って検査しろと告げ、家を調べてドラッグ
の検査だと語る。カトナーとフォアマンに対してエコー検査
をして心臓の損傷を見つけろと指示する。

しかしフォアマンは一人ハウスの元にやってくると、実は臨床
試験を手伝わないかと頼まれている事を告げ、自分もやって
良いかと尋ねる。チームには4人も居るのだから手が空いている
事を告げ、もちろん患者優先で行う事を語る。するとハウスは
お前には利益があるがオレには何の得があるのか?と問うと、
臨床など駄目だと語る。お前の時間はオレの時間だと語る

カトナーは一人検査をする中、患者のソフィアに話しかける。
10代で自立するなんて大変だろうと告げ、自分も6才の時に
両親を亡くしたのでその大変さが分かるという。ソフィアは
ドアのノック音がする度にビクっとする事を語ると、カトナー
は最悪の時を乗り越えたのだから君は大丈夫だと語る。
エコー検査の結果、特に心臓に原因は見つからなかった。

サーティーンとタウブは家宅捜索をする。
タウブはカトナーが他人に対してお人好しすぎることを語り
人を信用しすぎだと語る。サーティーンはそんなタウブの主張
を聞いて、人生の目的は適度に傷つくのが良いという事なのか
と問う。そんな中、水パイプが発見される。

再びコンサルでチームが集まる。
カトナーはエコーで心臓には問題が無かった事を告げるが、
ハウスは心臓だという。構造以外の問題も存在するのでエコー
では見つからないこともあると語る。ステロイドを投与する
のではなくベータ遮断薬を与える様告げる。しかしカトナーは
ハウスの言う事に納得がいかなかった。またサーティーンら
から家宅捜索の結果ドラッグ吸引用の水パイプが発見された
ことを聞かされる。不整脈や血管炎の可能性を示唆するが・・

カトナーは患者のソフィアに対してこれからベータ遮断薬の
投与を行うという。心臓に損傷があるとステロイドの投与は
危険であり、ドラッグをしていた事が有るのであれば、その
可能性が高いのだという。しかしソフィアはドラッグの過去を
否定し、水パイプの件も元彼がしていたものだと語る。

フォアマンはカッディの元にいくと、臨床試験をしたいので
ハウスに口添えしてくれないかと頼む。しかしカッディはフォア
マンがしようとしているのはハウスへの当てつけなのではないか
と問う。それには力を貸せないとのこと。それよりも時間が
有るならば患者を診て欲しいとして、少年の元に連れて行かれる。

患者は次男・ジョナ
患者の付き添いに長男のエヴァンと母のメリンダが来ていた。
下痢と嘔吐物が赤く、突然体調を壊してここ4日間で少しずつ容体が
悪化してきたのだという。

そんな中ソフィアの精神状態が不安定になる。
タウブはベータ遮断薬投与でこうなる筈はないとするが、
カトナーは実はそれを投与していない事を語る。タウブは
急いでハロペリドールを投与しろと指示する。

チームハウスは集まると、フォアマンがやるべき事をしない為
オリバーツイスト(カトナー)がその気になって暴走したこと
を指摘する。彼は共感孤児症候群になっている事を語る。
その間患者は肺疾患と共にせん妄が起きた事を語る。すると
フォアマンは狭心症なのではないかと告げ、血管痙攣を起こさせ
fMRIで確認するべき事を語る。ハウスは今度の検査はちゃんと
フォアマンがしたかどうか動画撮影しろと告げる。
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■ハウス&ウィルソン

カッディの件でハウスはウィルソンから色々と突っ込まれるか
と思われたけど、ウィルソンが「はぁ」としか言わず彼が何も
言及してこないことに違和感を覚えるハウス。ハウスに対する
攻撃は寧ろ論理で反論するよりもだんまりを決め込むことの方が
効果的だったという辺りがなんとも皮肉だ。

カッディの家には行ったんだが入らなかったと話していたけど、
何も言わないウィルソンに、謎めいた行動は辞めろよ〜という
ハウスが笑える。

三度目か四度目の絡みの中で、ハウスがついにウィルソンに
不満を表明し、「オレが何をすべきか話すとオレの本能が押し
戻す、だから話さないことですべきことをやらせているのだろう」
とし、「お前は意見を押しつけるように出来ているんだ」として
アドバイスを受け取ろうとする辺りの行動が必死で笑えた。

最後のエレベーターの絡みでは、ハウスがフォアマンにしていた
事に関して、彼の腕を見込んで敢えて突き放していたことを語る。
これってまるでウィルソンがハウスにしていたことだよね。

■ハウス&カッディ

流石にあんな事が有った後なのでハウスとカッディが面と
向き合って会話するシーンはなかった。
少し遠方からカッディが仕事をしているのをウィルソンと共に
眺めているシーンが有ったけど、カッディ先生の胸の谷間
を見せつけるような服装がまた、以前にハウスが指摘していた
ように、医師にあるまじき服って感じがした。

唯一カッディが展開上絡んだことはフォアマンから臨床試験に
参加したいのでハウスの許可を取り付けて欲しいと言いに行った
シーンかな。カッディはハウスの性格を見込んで、自分から
言っても無駄だと考えたのか、それともハウスを信頼して
全て丸投げしているのかというところなんだろうけどね。

■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

今回ハウスとはフォアマン以外が絡むシーンは無かったけど、
三人が一緒になって少年の患者に対応していくという辺りが
面白く描かれた。

フォアマンとハウスに関して、ハウスは彼に命令するもフォア
マンが殆どハウスの言う事を聞かずに自分の意思で動き出した
ことで、どうなるのかと思ったけど、ハウス先生は、以前に
インターンの中から部下捜しをしていた際に、同じ意見を出す
ばかりの人間は不要だと語っていたので、フォアマンの意思で
行動を起こしたことは嬉しい成長を見た瞬間だったのかも。

チェイスはもう手に終えないのではないかとしてハウスに助け
を求めるべきことを告げたし、キャメロンもまたハウスに逆らえば
しっぺ返しを喰らうとして、ハウスのエゴが患者を殺すのだと
非難するが、結果としてハウスの手を借りずに処置出来たのは
良かったと思う。子どもである程に抵抗力は弱いので、判断のミス
が即死に繋がってしまう事を考えれば、大変だと思うんだけどね。

サーティーン、カトナー、タウブ

今回はそれぞれに結構見せ場が有った。
サーティーンは今回初めて本名を名乗っていたこと。
患者の実家にいく際に、私はプレインズボロ病院のレミー・ハドリー
だと語る姿が有った。

カトナーは完全に患者の言う事を信じてしまうところが有り、
特に孤児だと聞いて自分の境遇と重ねてしまい判断に誤っていた
こと。

タウブは患者から情報を引き出す為に共感を得ることが必要という
ことで、自分はハンチントン病だとしてサーティーンの境遇を
借りていた。人生を意味ある物にすること、その唯一の方法は
出来る限り長く生きることだとして、サーティーンに対する言葉
だったようにも感じる。


■今回の患者

ソフィア

工場労働者で16才の女性。
当初は両親とは死別したことを話していたが、存命だと分かると
今度は実の父のレイプされたとして嘘をつく。
最終的には弟のことを殺してしまった事実が有り、両親からの
視線に耐えられずに家を飛び出していた事が判明する。
ソフィアは元々は別の人物で身元を守る為に他人の名前を奪って
いた事が判明する。

病気としては当初は肺水腫で運ばれて来たもので、その原因が脳な
のか心臓が悪いのかということを疑っていた。神経・感情による
ストレスが原因だと疑った際には、抗不安薬、ジアゼパムなどを
投与する姿が有った。また尿の色が茶色になったことで、裂けた
赤血球による原因だと判明し、家具に使用されている木材に
ヒ素が含まれているものではないかとして、キレート化するシーン
も有った。痙攣が起きたことで、ヒ素自体が殺し屋である病魔と
戦っていた事を指摘し、急性前骨髄球性白血病だとサーティーン
が指摘していた。両親からの骨髄移植が必要だということで、
また再会しなければならず、本当に両親が憎んでいるならば、
娘に連絡をしてこない筈だとしてハウスは指摘する。

ジョナ

4才の可愛い男の子。下痢と吐血で運ばれて来た様だ。
8才の兄・エヴァンは体の弱さから、ビタミンを沢山あげれば良い
と考えていたことが問題で鉄の過剰摂取であることが判明する。

この患者に対応したのは、旧チームハウスであるフォアマン、
キャメロン、チェイス。その中でもフォアマンは自分は二人の患者
を同時に扱えることをハウスに証明する為に奔走する。
フォアマンは自分は弟のことを虐めていたのに、目の前に居る
兄のエヴァンが弟思いであることに微笑ましく見ていた様だ。

病魔を調べる過程で、ミュンヒハウゼンを疑ったり、兄が弟に
嫉妬して何かをしている可能性を示唆するところがあったけど、
結果的には上述するビタミンの過剰摂取が問題だった。
兄弟は過ちを犯しても許してくれるものだとしていたけど、
ソフィアの兄弟関係に関しては複雑なものが有るね。


■使用された曲

・Alexi MurdochのThrough the Dark

■検索用キーワード

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
レミー・"サーティーン"・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 私立探偵
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

ソフィア (Emily Rios) 工場作業員、倒れる
エヴァン (Nathan Gamble) 長男
メリンダ (Alexandra Lydon) エヴァンとジョナの母
マリア (Liza Colon-Zayas) 工場作業員
ジョナ (Kyle Red Silverstein) 次男、倒れる
ダグ (Bob McCracken) 工場作業員
レイ (Al Coronel) パオロ?
--- (Chrissie Fit) Girl
--- (Dawn Frances) Nurse
--- (Jose Chavez) Sophia's Dad
--- (Yolanda Rubio-Soto) Sophia's Mom

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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