Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン5)

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/723





3 Nov. 2010
第17話 嘘をつけない男 The Social Contract

脚本/Doris Egan
監督/Andrew Bernstein
--------------------------------------------------------
出版社の記念パーティーで、短編小説家でベストセラー作家の
ティモシー(ティム)・ムーアは、エレインニックらと共に
出席する。ティムはいかれた作家を支援してくれているエレイン
やニックのお陰で3冊も出版したが未だに自信もない事を語る。
すると突然ティムの担当編集者のニックは短編集など本気で
金になると思っているのかと問い、看板作家だからティムを
持ち上げているだけだという。妻のオーブリーニックの毒舌
を止めようとするが、機嫌を損ねたくないからだと語る。
しかしそんなニックは鼻血が出始め突然倒れてしまう

フォアマンはキャメロンからERに運ばれて来た患者のカルテ
を持ってきたという。"フィネアスゲージ"と同じような医学史
に残る症例だとし、ゲージのような外傷はないが、前頭葉脱抑制
がある患者だという。ゲージの場合、鉄の棒が刺さった後に
人格が変わってしまったが、この患者はそれがないのだという。
ハウスは酔っているだけじゃないのかとするが、シラフであり
MRIでも正常だという。ハウスは腫瘍は脳に隣接する場所にある
ハズだとして鼻から内視鏡を入れろと語る。

ニールは娘のエリカとベッドで仲良くする中、タウブとカトナー
が検査の為に現れる。カトナーの表情を見て妙に楽しそうに
しているなというニールは、珍しい病気に興味深いのかとして
問う。エリカは聴覚処理障害があるのだという。妻のオーブリー
は乳がん撲滅のためのチャリティー行進企画が有る事を告げ忙しい
事を語る中、ニールは娘や妻に対しても遠慮無く毒舌で語る。そして
タウブに対してもデカイ鼻だとして、内視鏡検査もその鼻ならば
楽だろうと語る。

ハウスはウィルソンの元にいくと、水曜日にブルーミーニー対
インシネレーターの戦いがあるとして誘いに来る。ウィルソンは
無理だとするが、モンスタートラックはウィルソンも好きだろう
と語る。するとウィルソンは僕は行きたくないとし、モンスター
トラックが好きなのはハウスであり付き合っていただけだと語る。
モンスタートラックを見るくらいならばオペラのラ・ボエーム
を見る方がマシだという。そんなウィルソンの発言を聞いて
何を隠しているのかとハウスは疑念を持つ。この際だからハッキリ
言っておくというウィルソンは"くたばれモンスタートラック!"と
語る。

一方鼻腔を調べたがガンはなかった。
ニールは思ったことをベラベラと話してしまい、それが無意識
で止められない症状だった。カトナーはハウスとウィルソンが
居る前でこのまま思ったことを口にしたら結婚生活も危うい事を
語る。するとウィルソンはそんなの君だけかと思ったとして
ハウスに告げる。ハウスは例え口を閉ざすことが出来ても
頭の中で考える男になってしまうと語る。しかしウィルソンはそれでも
口には出さないだろうとし、思っていても黙って居るのであれば
それが人格だと語る。カトナーは突然この患者は「ハリーポッター」
だと語る。その意味は組み分け帽子が素質からスリザリンに
入れようとしたけど、拒んでグリフィンドールに入ったのだと
し、自分で選んだのだという。ハウスは脳の損傷を探せと語る。

サーティーンとフォアマンはニールに対応する。
すると突然ニールはサーティーンに性的興奮を覚える事を告げ
裸を想像してしまう事を語る。ニールは口から出た言葉に対して
済まないと謝罪する中、何度も頭の中に思い描くことを口にする。
更にカッディがやってくると、君なら体の上にチェリーを乗せて
すぐにやれるぞと語る。ニールは止められない自分の発言に
謝罪するが、それでも更に口撃は続き、胸は象さんのようだとか
尻はフェラーリのピストンのようだとセクハラを続ける。
サーティーンとカッディの両方が無理ならば私は君を選ぶだろう
と語る。
ハウスはこの状況を楽しんでいるのだろうとして、何処に隠れて
いるのかと探すと問う。絶対にこの状況を楽しむ為に私を
呼んだのだろうとして探すと奧に隠れていた。

ハウスは立ち去るカッディに礼はいらないと語る。
38才で病院の医院長に対して誰も本当のことは言わないだろうと
し、俺は言うが「バカ」の一言で済まされるという。アイツ
は真実しか言わない事を告げ、若い女よりも君の体を選んだのだ
と語る。つまり私が魅力的だと言いたいのか?と問うカッディ。
「バカを言うな」とするが、カッディは密かに含み笑いする。
--------------------------------------------------------
■ハウス&ウィルソン

今回もまたハウスがウィルソンの急変した態度に対して違和感
を覚え、ウィルソンに何があるのかを問い詰めていくもの。
前頭葉に何らかの異変の有る男性患者ニールとハウスの姿が
ダブって見えるというところが面白く出来ている。

モンスタートラック好きのウィルソンが何故突然好きでは
ないと言い始めたのか。水曜日の予定表を調べてウィルソン
はタウブとラケットボールにいくとしていたけど、それを隠す
ところは何故と問われて、僕が君以外の相手と過ごすと
君は邪魔をするからだとして、足の悪い君には出来ない事
だから傷つけたくなかった事を語る。
体の良い言葉には聞こえたけど、ハウスはウィルソンの
何重にも仕掛けたトラップの先をついてくるので
あんまり効果無し。タウブを霊安室のような場所でちょっぴり
問い詰めたら一気に本音を話し、二重スパイとして遅り込むの
だからハウスには勝てないね。

ハウスのウィルソンに対する遠慮無さも凄かった。
お前には自分がないのだから相手がそうなって欲しいという
人物になる事を告げ、問題は何故そう思うのかを問い詰める。
お前は相手が救われないと破滅になるとでも思っているのか
という問いかけに、ロケットで地球に送られた時に両親に
言われたからだとして「太陽の元で人間に成長するのだ」と
言われたと嫌みを語っていた。

カルテやメールを調べた結果、メールをやりとりしていたマー
シー病院の医師・ジョーン・ゴンザレスが病気と自殺に関する
論文を書いている事を知ってウィルソンの鬱説が浮上。しかし
カルテにはプロテクトがかかっている事を聞いて本人ではない
と確信する。
マーシーにメールしていたのは精神科医のハビア・ゴンザレス
で、ウィルソンにはダニエル・ウィルソンという弟が居るよう
で統合失調症を患っているようだ。
知られたくないことだってあるとの事だけど、ホント
ハウスはデリカシーがない。でも嘘もつかないところは
良い事なのか悪い事なのか。

■ハウス&カッディ

カッディをニールの前に引き合わせたシーンは凄かった。
サーティーンとカッデイに対するニールの視線。
言葉に出てしまうのであれば、手当たり次第に話してしまい
そうだ。
カッディの胸を象呼ばわりしていたけど、なんだか
微妙(笑)、お尻はフェラーリのピストンに例え誰にも負けない
ピストンだというのは、本人にとっては喜ばしいことなのか。
カッディ先生が38歳であることも今回判明した。


■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

キャメロンは出演せず。
フォアマンはハウスが居ない間に、神経サルコイドーシス
ならばステロイド投与で治るとしていたけど、ステロイド
の使用は最近の展開を見ていると負の流れに繋がることが
多いよね。案の定腎臓が悪くなり透析になった。
ハウスがウィルソンと共に弟に会いに行った際には、不在
のハウスに変わってチームを率いたけど、まだまだウィルソン
だと結論に至るまでは時間がかかりそうだね。

チェイスはハウスに頼まれて患者の脳にある病巣の摘出を
頼んでいた。

サーティーン、カトナー、タウブ

サーティーンは今回ニールからのセクハラ攻撃を受けていた。
患者なので仕方ないと受け流していたけどね。
ちょっと公認セクハラのようで笑えた。言った後にゴメン
と語るニールの姿もまた味になっている。

カトナーはいきなりハリーポッターの事を口に出していたの
で何かと思ったけど、患者の病名はドージポッター症候群と
微妙に似ている。その前にウィルソンがハウスに対して
ハウス馬鹿大学のタウブのことかとして避難する際には
探偵学校だよと語る所からもハリーポッターネタには拘って
いた感じを受けた。

タウブは鼻。
鼻が大きいことにコンプレックスがあるのだろうか?

■今回の患者

ニール

ドージ・ポッター症候群の患者。
名前の響きからして、「ハリーポッター」ネタを絡めたい意図が有った
のだろう。カトナーがその例を直接引き合いに出していたし、
タウブがウィルソンをスパイしていると分かった際には、ウィルソンはハウス
に対して君のバカ学校の生徒が・・・と語っていた。
こんな病気自体があるのかって感じだったけど、結果として脳幹に近い
腫瘍って取らなくても平気だったということなのか?
体内の抗体とか勝手に誤動作することもあるということで、人間の体は
不思議なことだらけ。人間関係に於いても、そして人間の性格についても
同様のことは言える訳だけどね。


■使用された曲

・Damon GoughのThe Shining
・HansonのMMMBop

■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
レミー・"サーティーン"・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

ニック・グリーンウォルド (Jay Karnes) 編集者・ティモシー担当
オーブリー・グリーンウォルド (Susan Egan) ニックの妻
マリカ・グリーンウォルド (Darcy Rose Byrnes) ニックの娘
ティモシー・ムーア (Devon Michaels) 作家
エレイン (Jodi Harris) 出版社
カパー (Cyrus Deboo) 医師
ゴンザレス (Carlos Arellano) 看護師
--- (Alan Mueting) Party Guest


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system