Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン5)

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/723





24 Nov. 2010
第20話 突然の別れ Simple Explanation

脚本/Leonard Dick
監督/Greg Yaitanes
--------------------------------------------------------
シャーロットは末期の肺がんの夫・エディの看病をする。
エディは死の淵に立ちながらも妻に対して、自分が今まで
身勝手でロクデナシだったことに謝罪し、一緒に行くと約束
していたブラジル・リオへいけなかったことを謝罪する。
シャーロットにもうすぐお別れである事を呟くが、逆にシャー
ロットは気道が閉鎖し倒れてしまう。

54歳女性・急性呼吸不全の患者、ドラッグ検査ではシロだと
いう患者のカルテが来ていることをタウブはハウスに語る。
肥満による無呼吸症だろうとし、喉頭が腫れただけだろうと
し、その原因も30通りは語ることが出来るという。
コンサルにはタウブとフォアマンしかいないことに違和感を
覚えたハウスかインド系とバイセクシャルはどうした?と問う
と、サーティーンは病人の元にいる事を告げ、カトナーは
愛犬が病気だとして病院に連れて行っていると語る。
フォアマンは患者に睡眠障害はなく、無呼吸ではないと報告。
彼女は心不全の夫を看病していたのだという。それでは31通り
目だろうとし、夫と同じ疾患で気道がやられたのだろうという。
夫は肺がんだった。ハウスはタウブがカトナーが遅刻している
原因に対して明らかに嘘を付いていることを見抜いており、
先日彼の功績を奪った事への罪悪感から庇っているのかと問う。
シャーロットは半年前にハワイの妹を訪ねていること。
夫が病気になる前のことだと告げ、類鼻疽をもらったのかも
知れないという。それが夫に移って体を弱らせた原因かも知れ
ないと語る。
しかし腫瘍、バクテリアは検出されず、ウィルスか水痘帯状
疱疹なのではないかと告げると、ハウスは点滴とアシクロビル
の投与をしろと指示する。
シャーロットが治療を受けず夫の傍に居たいとして退院を求めて
いるとの報告を受けると、タウブは良いアイディアがあると
して同じ病室に入院させることにする。

ハウスの元に母・キャサリンと子のロザベルが外来でやってくる。
母親は一時間後にコンテストがある事を告げ、娘の様子が
おかしいのだという。ハウスは3ドル75セントくれれば治せる
とし、酔い覚ましのジュースだと思ってコーヒーを飲んでみろ
という。口臭からすると彼女はハウスウォッシュを飲み込んでし
まったのだろうという。

未だにカトナーが来ていないことに違和感を唱えるハウス。
タウブは実は彼はコミックマーケットに行ってワンダーウーマン
と一夜を過ごしたのだとウソを語る
そんな中再びシャーロットの呼吸が変だとの連絡が入る。

サーティーンとフォアマンはハウスに言われてカトナーの家
に様子を見に行く。室内を見て如何にも男の子の部屋という
趣味に溢れた部屋だと語る。そんな中、フォアマンはベッドの
脇で倒れている男性を発見。すぐに携帯で28歳男性・右の
こめかみの銃創が有り脈が無いとして、救命士の派遣を求める。
カトナーが銃で自殺していたのだった。

チームはその報告を受けて沈黙になる。
ハウスはカトナーこうなる前に何か言っていなかったのか
問う。家族の問題や悪い奴との付き合い、金銭問題など・・
カトナーの両親が彼の幼少期に目の前で強盗によって射殺され
ており、心の病気が有ったのではないかと告げる。
現場に遺書がないので発作的行動だろうとするが、ハウスは
訳が知りたいと語る。自殺している人の4人に1人は落ち込んで
いるフリを見せないのだというサーティーン。タウブはカトナー
はバカだと告げ、同情はするが彼が自殺したことに罪の意識など
感じ無いと語り、私たちには患者がいるのだと語る。
フォアマンたちは今回の患者は他に回すべきではないかとする
が、この患者を他に回してもまた次が来るとして、いつまでも
カトナーの死の悲しみに浸る時間はないと語る。
腎機能の低下、視覚に異常はない、ミトコンドリア症とは
違うだろうという。代謝異常でアシドーシスではないかという
フォアマン。多漿膜炎ではないかとサーディーンが語る。

そんな中、チームの元にはカッディがやってくる。
カッディは休暇を取っても良いしカウセラーも用意したという
があなたたちが素直にそれを受けないだろうことも分かっている
という。ハウスは多漿膜炎が今の所該当するとしてインドメタシン
の投与をするよう命じる。

カッディはウィルソンが来ていない事を告げると、ハウスは
火曜日のウィルソンは朝から麻雀をしているのだというが・・
--------------------------------------------------------
■ハウス&ウィルソン

肝心のウィルソンは火曜日ということで麻雀をしていて病院
に来るのが遅れた。大変な事態が起きているというのに・・。

最初にウィルソンに接触したのはカッディであり、彼女は
ウィルソンにハウスの舵取りを任せたいとする様子だった。
俺だって心の整理が付いていないというウィルソン。

ウィルソンがハウスに逢ったのはカトナーの部屋にいるハウス
に声を掛けた時だった。ウィルソンはハウスに一緒にバーに
いきカトナーが手術室を爆発しそうになった時のことを肴にして
飲もうと誘うが、ハウスがカトナーを偲んでいるというよりも
原因を知りたいと考えていた様だ。ただ誰もが原因を知りたいと
思うはずであり、ウィルソンはハウスのそんな態度を非難して
いたけど、非難すべきものでもないとは思うけどね。

最後にハウスに対して能力が失うことが恐いのではないか
として、そうなったときのハウスの状況が恐いことを語っていた。

■ハウス&カッディ

最初にカトナーの死の報を受けてチームにはコンサル中で
患者を抱えていたとしても休暇を取っても良いと語っていた。
カウンセリングを受ける用意もしている事を告げるが、
まぁ素直に受ける人は居ないだろうね。

ハウスがカトナーの身上調査をしている事を知り、公然わい
せつ罪で捕まったことがあるが、大学のフットボール戦で
素っ裸になったものだとしてまるで死とは関係無い事を語る。
カトナーがハウスと似ている事を指摘したカッディ。
ただハウスは死ぬよりも惨めに生きる方を選んだとして
彼とは違うと否定していた。

カトナーのメールアカウントを調べていたハウスの元にいき
会話するシーンでは、カッディが患者をハウスに用意するこ
とで気が紛れるという心遣いが有った様だが、それさえも
見抜いているハウスは何故カトナーの死を止められなかったのか。


■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

キャメロンとは最後になって絡んでいた。
患者のシャーロットには夫の腎臓が必要な事。
移植手術をすれば夫は確実に亡くなるという状況の中で、その
説得役を"救いようのないロマンチスト"なキャメロンに任せて
いた。
"ザ・フーの曲をバックにサングラスを外しながら?"という
やりとりの掛け合いが面白かった。

チェイスは患者の脾臓が悪くなった辺りで登場していた。

フォアマンはなんと言ってもカトナーの遺体を発見した人物。
ショックを受けていないハズはないだろうけど、同僚の蘇生
を行うというのはかなりショックだろうね。
フォアマンは途中で休暇を取り、いつものように苦難は一人で
乗り越えるという信条を発揮しようとしていたけど、
サーティーンが彼の家を訪ねていた。

サーティーン、カトナー、タウブ

今回のサーティーンは比較的冷静に振る舞っていたかな。
患者第一に考えていた所も有り、患者のMRIの際には、夫婦
が長い間一緒に過ごせるコツは何かを尋ねていた。

カトナーは今回の主役。
シーズンが始まる2009年4月の段階から既に降板は決まって
おり、自殺するということも決まっていたようだ。
当時の記事によると、なんとカトナー役のカル・ペンは
「俳優業を休止し、政府職員としてオバマ大統領のために
働くこと」「ホワイトハウスでオバマ政権と国民の窓口となる
機関のアソシエイト・ディレクターに就任するため、同ドラマ
を降板することになった」としている。カトナーの両親を
殺害した人物は動脈瘤破裂で既に刑務所内で他界。
育ての親に対してハウスは白人社会に無理矢理押し込めよう
としたのが問題で、自分を見失っていたのだと語っていた。
カトナーの本名はローレンス・チャウダリーというらしいね。
このエピソードでタウブが自殺するのかなと思っていただけに
カトナーの自殺はちょっと意外かも。

タウブは悩みを打ち明けてくれなかったカトナーに怒っている
部分も大きかったのかな。最後は一人涙していたけど、葬式
には出られず。またカトナーの件を忘れようとして、今回は
患者に必死に向き合っていた感じだったな。



■今回の患者

シャーロット&エディ

カトナーの死によってすっかりどうでもよくなってしまった
感じの患者。実際には愛とは何かを問いかけるものがあり
二人のエピソードもとても切ない流れが有ったんだけどね。

妻の病気の事実によって夫が回復していくというのは一体どういう
ことなのかと一瞬思った。妻の苦しみは夫の喜び、夫の苦しみは妻
の喜びなのかと(笑)。更に夫に触れた際に妻が苦しみだしたので
これは夫が妻に何か盛ったなと思わずソープオペラ的発想で、
ドラマを見ていたのだが・・・
妻は病気に関して嘘を付いているのかと思われたが、すぐに足の
痛みを訴え始めた。今回のエピを見るとハウスの患者に対する病気
に対して、見当違いのところで見解を見せていたところも有る。
肝心のところではビタっと当てるところが彼らしいところなのだろうけどね。

愛とは何かということで、浮気はしてしまったけど、夫は妻を許して
いたし、妻は夫に対して愛している気持ちには間違いがなかった。
夫から愛されていなくても良い・・・私が好きなのだから・・・というところ
がまた切なかった。
最後は結局妻が助からず、夫は助かったのかな。
リオに言っていたことで、感染症にかかってしまったようだ。

自分の命を賭しても相手を助けるという愛情をみせるところを
見ると、カトナーの自殺にもそういう意味があるのかなと思っていた
けど単なる突発的なことだけで済ませて良いのか?

■使用された曲

・Pete YornのLose You

■検索用キーワード




グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
レミー・"サーティーン"・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse

シャーロット (Colleen Camp)
ジュリア (Mary Jo Deschanel)
エディ (Meat Loaf)
リチャード (Ed Brigadier)
フィル (Bob Rusch)
アーサー (Hart Boykin)
キャサリン (Debbie Campbell)
ロサベル (Taylor Hardick)
アン (Liz Benoit)
(Roger Narayan) Pundit
--- (Christopher L. Antie) Visitor
--- (Tommy Bechtold) Pallbearer
フィルの妻 (Sherrie Lewandowski)


inserted by FC2 system