魔術師 MERLIN
The Adventures of Merlin (2008年 イギリスBBC)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/merlin/index.html


第2話 勇気ある者
Valiant

脚本/Howard Overman 監督/James Hawes
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ヴァリアントは頼んでおいた盾を取りに行く。
明日キャメロットの城で行われる武術大会に参加するために
仕立てた盾。しかしその盾は呪文を唱えると猛毒を持つ蛇が
出てくるという仕掛けが施されていた。ヴァリアントはその盾
の使い心地を試すために武具の店主を殺しキャメロットの町へ
と向かう。大会に参加申し込みをして、いざ大会を待つばかり
で有った。

一方マーリンは王子アーサーの従者としてウーサー王から任命
された。アーサー王の武術の稽古の相手をさせられる。全く
勝てるはずもなく従者初日は散々な目に合う。しかしそれだけ
ではなく武術大会に於けるマナーなんかも今日中に身に付けな
ければならなかった。
マーリンはグウェンに頼んで武具の正式な身に付け方を教わる。

翌日王子に身支度をさせていざ大会の場へと赴く。
ウーサー王から大会の説明がある。優勝者には賞金として金貨
1000枚。祝勝会でモルガーナ姫のエスコートを得られる権利
が与えられるという。前回大会は王子が優勝したという。
王様の号令により三日間に渡る武術大会が始まる。

一人、また一人と勝敗が決まっていく中、マーリンたちは西方
から来たというヴァリアントがずば抜けて強い事を知る。

初日の夜は晩餐会が開かれる。
従者のマーリンは王子の武具の手入れを命じられて魔法で手
入れをする。モルガーナは晩餐会の前で高慢な態度を見せる
アーサーの事ではなく、ヴァリアントを応援すると告げる。
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今回は魔法を扱う騎士のヴァリアントがアーサー王子の前に
立ちはだかる。ヴァリアントの素性を知ってしまったマーリン
は必死に訴えるが・・・

前回ではあれ程アーサーとマーリンは対立していたのに、今回
は最初から結構仲がよかった。

従者という身分の低さによってなかなか信用されない事実が
浮かび上がる。
しかしアーサーは彼を信用して王様に不正を訴えるが、やはり
証拠のない戯言だとして一蹴されるばかりでなく、王子は戦う
のを避ける余りの訴えだと言われて蔑まれる。

意外なのはアーサー王は地位を利用して遊び人っぷりを発揮
するのかと思えば、結構市民からの期待を背負いそれを発揮
するために努力している姿が見て取れた。

ヴァリアント程の腕が有れば実力だけで決勝まで進めそうな
感じだが、彼もまた結果を出さねばならないとするプレッシャー
を背負っていたのだろうか。決勝の場では魔法を使おうとはして
いなかったし、マーリンが強引にハメた形で蛇を出現させて
本性をむき出しにさせた。

ドラマとして面白くさせているのは、プライドの高いアーサー王
とモルガーナ姫の対立関係か。しかし姫も決勝の前日の夢では
きっちりアーサー王に降り掛かる不吉な夢を見て本気で心配
していたし、応援もしていた。最後はまぁお約束だけど、
今後とも二人の関係は目を離せないかもしれないね。

マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グレゴリー (Gary Oliver) ヘレンの付き人
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
モリス (Ed Coleman)

ヴァリアント (Will Mellor) 騎士。魔法の盾を使う
デブリン (Andy Linden)
スチュワード (Nicholas Gasson)
イワン (Keith Thorne) 騎士。魔法の蛇にかみ殺される

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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