魔術師 MERLIN
The Adventures of Merlin (2008年 イギリスBBC)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/merlin/index.html


第5話 勇者ランスロット
Lancelot

脚本/Jake Michie 監督/Ed Fraiman
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マーリンは森で食材を探していると、突然獅子の胴体をして
翼を持った怪物に襲われる。そこに偶然通りかかった剣士の
ランスロットが彼を助ける。剣で対峙するが怪物には歯が立
たず逃げることになるが、マーリンを救った恩人だった。
ランスロットは怪物と交えた際に怪我をした為に、マーリンは
キャメロットの城へと連れて行き介抱する。

一方その頃、ウーサー王は怪物が現れたことを情報として掴ん
でいた。家畜には一切見向きもせず人を喰らうという怪物だ
という。

ランスロットが気がつく。マーリンは助けて貰ったお礼を告げ
ると彼はキャメロットの城の騎士になるのが夢で来たという。
十分に資格は有るとしてマーリンは自ら王子にランスロットの
事を話すという。
アーサー王子はその頃騎士団を結成するために、志願者をテス
トしていた。どの人物も一分と持たずに王子の剣に倒れてしま
う。マーリンは王子に近づき適任者が居ることを告げるが、
騎士団に入るには高貴な家柄の出身しかなれないことを聞かさ
れる。騎士は国王や国を守るために信頼の於ける人物だけが
なれるのだという。掟だと言われるがマーリンには納得がいか
なかった。

ランスロットはかつて自分が住んでいた村が暴力の犠牲にな
り住民や家族を失ったことをマーリンに聞かせる。これ以上
無力の人を暴力によって失いたくないという思いが彼には有っ
た。その心意気に心を打たれたマーリンは必ず騎士にしてみせ
ると告げる。
マーリンは資料を見て、ブリテンの旧家の紋章を見て正確に
偽造する。そしてランスロットをノーザンブリアのエルドレッ
ト公の五男という事にして騎士団のテストを受けさせることに
する。
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今回は魔法によって作られた怪物・グリフィンとの対決だった。

ドラマとして興味深い要素は、平民であるランスロットがどの
ようにして王子や王様に認められるのかという点と、今回の
敵は魔法を直接使ったり魔法の武器を使用しない限りは倒せない
敵であることだ。

ウーサー王という法や掟には絶対的な存在が居る中で、アーサー
がその掟に縛られずに対処を求めるという点は、以前にも描か
れた構図であり、とても難儀な話になった。
まさかあの偽造がばれてしまうとは思わなかったが、その後の
対応はランスロットの潔さや誠実さが現れていたと思う。

今回は魔法が攻撃支援に使われると言うことでファンタジー
好きにはより興味深い話になったのではなかろうか。
敵キャラのCGは流石に多少違和感はあったが、ランスロットと
言えば馬上による槍術にも長けているという設定が多いし、
グリフィンをその槍で一撃必殺するシーンはなかなか格好良か
った。

今回グウェンが随分ランスロットにご執心だった。
マーリンに恋しているかと思っていたのに、いつの間にか路線
を変えたのか。
そんな事よりも彼女の事をグウィネビアと呼んでいたが、
本来アーサー王伝説でのグウィネビアは王妃で有り、ランスロ
ットと不倫するという展開ではないのかな。

今回はドラゴンやニムエは登場せず。

グリフィンが街中に出現したときの騎士団の陣形と対空防御姿勢
が格好良かった。
もうちょっと活躍させて欲しいものだったけど、高貴な血族の
お坊ちゃん達ではやっぱり弱々しいのかな。

マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グレゴリー (Gary Oliver) ヘレンの付き人
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
モリス (Ed Coleman)

ジェフリー (Michael Cronin) 古文書館の館長
ランスロット (Santiago Cabrera) 騎士になりたい

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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