プリズナーNO.6
(the Prisoner、2009年)

製作総指揮・脚本ビル・ギャラガー
監督ニック・ハラン
出演ジム・カヴィーゼル,イアン・マッケラン,ジェイミー・キ
ャンベル・バウアー





第1話 到着 Arrival
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男(6)は気がつくと岩山にいた。
自分が何故ここにいるのか全く理解できず、先ほどまでニュー
ヨークに居たはずではないのかと混乱する。遠くの方から銃声
と共に警察犬の吠える声が聞こえる中、一人の白髪の老人(93)
が山道を下りて必死に逃げてくる。その姿を見た(6)は、取り
あえず彼を安全な場所へと避難させるが、彼は(6)に対して、
私が脱出したという事を伝えて欲しいと頼まれる。(554)の元
にいけと言われるも、全く何のことなのか分からない。
自分は気がついたらここに居たんだと語ると、(93)は、奇跡の
人だと告げ、亡くなる。(6)は(93)の遺体を大きな木の下に
埋める。

街の方へと歩いていくと、人が集う場所が見つかる。
タクシーがやってくるのを見ると、(6)はタクシー運転手の
(147)に対して、鉄道の駅へ向かって欲しいという。しかし
彼は近場にしか行かない事を告げ、駅などというところは
知らないという。ここには"村"しかないのだという。
(6)はタクシーから飛び降りると、クラブモアという場所を
見つけて中に入る。そして女性に声を掛け助けを求め、この
土地は何処なのか尋ねるが、彼女も又"村"だとしか言わない。

(6)は再び(417)のタクシーを見つけるとそれに乗り込む。
(417)はタクシーの仕事が辛くもう抜け出したいと心情を吐露
する。そして(832)という娘の写真を見せる。
(6)は何のことかよく分からないが、取りあえず先日出会った
白髪の老人(93)の言葉を頼りに、(554)の元に言って欲しいと
頼む。

(554)はソーラーカフェでウェイトレスの仕事をしていた。
コーヒーを注文すると、(93)からの伝言を伝える。彼は脱出
したと言っていたこと。しかしそれを聞くと彼女は私を
巻き込まないで欲しいとし、私は関係ないと語る。しかし
彼が君を選んだことには何か理由があるのではないかと告げる。
しかしそんな折り(6)の元に追っ手が現れたために、カフェの
裏口から逃げる。しかし(6)は意識を失う。

気がつくと(6)は病院のベッドにいた。(313)の女医が対応に
来る。(6)に対して、受け入れるべき事を悟り、私が力になる
という。
(6)はこの街のボスらしき(2)の元に連れて行かれる。
アメリカ領事と話したい事を訴える(6)。何故私を閉じこめる
のかとし、オレは何故か山にいたこと。ニューヨークに返せと
要求するが、ここには村しかないと一点張りだった。

(6)は自宅に案内され、ここが(6)の家であることを言われ
正式にサインするよう要求されるが拒絶する。
そんな中、街の放送で、(93)という70歳代後半の男性が
行方不明になっていること、彼はステージ7の精神不調である
と、スピーカーから全市民に向けて放送がある。

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突如砂漠の街に放り出された感じの男。
昨日までいたニューヨークとは全く違う世界で、この世界で
は名前がなく、みんなが数字で呼ばれている。何とかこの村
から脱出しようと考えるが、脱出する方法など無いという。
しかし話を聞いているウチに、この世界に居る前の世界の事
を夢で見る人もいる事が判明。しかし外に出ることを考えると
必ず怪しい警備たちが、それを止めるためにあらゆる工作を
してくるのだった。

全く状況が掴めない中で、少しずつ情報を探り出し脱出する
為の方法を探っていく。
知る人ぞ知るジョージ・ルーカス監督の映画「THX-1138」
このドラマに触発されて作ったんじゃないか?という気がするし
飛行機が墜落して、無人島でサバイバルを引き起こすドラマ
LOSTの砂漠版って感じだけど、既にここでは立派なコミ
ュニティが存在していて、有る意味では何もせずに平凡な暮
らしが出来るという状況が整っている。

無理してでも外に出なければならないのかと言った疑問も
有るけれど、脱出・脱獄という言葉は結構衝撃に来るもので、
何から逃げるのかに於いては、様々な固有名詞が当てはまる
ような、暗喩的なドラマが含まれているのかも知れない。

取りあえず何の意図があって村を形成しているのか。
働かなくても良いなんて状況はまるで、サウジアラビアなど
の産油国にある様な状態で、一部若者たちも働く意欲を失っ
ている部分が有ると聞く。

(6)が元の世界で何をしていたのか気になるし、タワーを目指
せと言った遺言の中に、外に行くための道が示されているか。

No.6/マイケル (Jim Caviezel) 主人公、NYから突然村へ
No.2 (Ian McKellen) 首謀者
No.313 (Ruth Wilson) 女医
No.11-12 (Jamie Campbell Bower) No.2の子供
No.147 (Lennie James) タクシー運転手
ルーシー (Hayley Atwell) マイケルに近付く女
M2 (Rachael Blake) (2)の妻?
No.93 (John Whiteley) 白髪の老人
No.554 (Jessica Haines) ウェイトレス
No.23-30 (Will Kemp) Wonkers 
No.765 (Isabella Calthorpe) Wonkers 
--- (Matthew Wild) Service Rep 
--- (David Butler) Shopkeeper
No.21-16 (Renate Stuurman)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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