プリズナーNO.6
(the Prisoner、2009年)

製作総指揮・脚本ビル・ギャラガー
監督ニック・ハラン
出演ジム・カヴィーゼル,イアン・マッケラン,ジェイミー・キ
ャンベル・バウアー





第2話 融和 Harmony
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ニューヨークで(6)は、ルーシーを部屋に呼び込む。

気がつくと(6)は砂漠の中で倒れていた。
(16)が助けに来る。彼は(6)の弟だと告げ、オレのことが分か
らないのか?と問う。
(6)と(16)は、この村を治めている(2)の元に行く。
兄弟である証拠の写真だとして(16)は幼いときの(6)と一緒に
写った写真を見せる。しかし(6)はこんなものはねつ造だとし
て信用しようとしなかった。(16)は幼い頃に木から落ちて
腕に付いた傷があるはずだと語ると確かに(6)の身体には傷が
付いていた。
(2)は受け入れられない理由は(6)自身にあり、対話療法の治療
を受けた方が良いという。

(16)は(6)のことを自分の家族の元に連れて行く。
するとちょうどその時、この村で流行中のTV"ウォンカーズ"の
放送が始まり、(16)の娘や妻は釘付けだった。しかしドラマ
に出てくる配役は全て数字で呼ばれており、役名は(46-5)、
(765)(23-30)(25-56)(46-5)(913)(23-30)(765)だとして、
全く理解できるものがなかった。

一方(2)は自分の妻が病気に伏せて寝ているところに行き、
薬を飲ませる。

(6)は(70)が経営している心理クリニックにいく。
(6)は全てがニセものだとするが、自分のことを人に委ねない
限りは治らないと言われる。貴方は何かを解きたがっている
との事。(6)は幼い頃に弟と一緒に遊んだビーチの事を話す
が、"ビーチ"とはどういうものなのかと尋ねられる始末。
(70)はこれは強制ではないので無理話すことはないと告げる。

翌日弟は(6)を仕事場に連れて行く。
(6)の職業は観光バスの運転手だと聞く。自分は運転などした
事がないとするが、運転手を任せられ、(16)はガイドをして
村中を走って回る。

一方その頃クリニックの(70)の元には、(2)が訪れていた。
(6)の情報を尋ねられて、彼は内なる自分が見せられずにいる事
を語る。それは孤独だからだという(70)。(2)は(70)に対して
私のことを鑑定して見ろと言われ、話を始める。(2)は、自分
の妻が現在の状態になっているのは自分のせいである事。
そして息子が自分のしていることを知ったら嫌われるかも知れ
ない事を告げる。しかし(70)は(2)と深く関わることに恐怖を
感じ、村人は全て(2)の事が大好きだと語る。

観光バスは砂漠を走る。
運転手をしている(6)の事を見ている女性の姿があった。
砂漠の中に突然ボートの痕跡があるのを知って(6)は巡回ルート
を外れてそれを見に行く。明らかにボートであり錨が逢った。
ここには船とか海があったハズだと主張するが・・・

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No.6の前に現れたのは貴方の弟だというNo.16。
16から家族を紹介され、仕事も世話されるが、砂漠を走る
中で、違和感を覚える場所を目にする。そしてそれと同時に
波の音を聞いたとする女性の存在が現れる。

徐々に洗脳されていく感じが面白く描かれているし、このまま
流れに身を任せて、この世界に定住するのも悪くはないのかと
思わせる辺りは良くできている。

ただこの壮大な世界と、トリックを一人の権力者、首謀者が
果たして作り出してコントロールする事が可能なのかどうか。

現実の世界に居るマイケルの流れが、この世界に送り込まれた
理由を徐々に明らかにさせるけれど、それと同時にこの世界
から抜け出す方法論が見つかっていくのかな。

蜃気楼の様に写るタワーの存在が何とも不気味であり、決して
手の届くところにない象徴的建造物のような感じで、なかなか
良い雰囲気が出ている。しかし見える以上は希望の一つとして
繋がっていくので、なんとか突破口を見出して欲しいね。

今の状況に不満を持つ人物が少しずつ現れ始めることで、
少しずつ現状を打破できるのではないか。
特にNo.2の息子が疑問を持ち始めているところは、心強い
部分があるのかも知れない。

No.6/マイケル (Jim Caviezel) 主人公、NYから突然村へ
No.2 (Ian McKellen) 首謀者
No.16 (Jeffrey R. Smith)
No.313 (Ruth Wilson) 女医
No.11-12 (Jamie Campbell Bower) No.2の子供
No.4-15 (ヘイリー・アトウェル) 盲目の女性
No.147 (Lennie James) (タクシー運転手)


No.80-88 (Wilmien Roussouw)
No.765 (Isabella Calthorpe) "ウォンカー"
No.46-5 (Dar Dash) "ウォンカー"
No.23-30 (Will Kemp) "ウォンカー"
No.913 (Coralie Rose) "ウォンカー"
No.70 (James Cunningham)

ルーシー (Hayley Atwell) マイケルに近付く女
M2 (Rachael Blake)
若い頃のスティーブン (Thomas West)
若い頃のマイケル (Oliver Adams)
No.16の娘(Ashleigh Lopez)
--- (Leila Henriques) Winking Woman


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