プリズナーNO.6
(the Prisoner、2009年)

製作総指揮・脚本ビル・ギャラガー
監督ニック・ハラン
出演ジム・カヴィーゼル,イアン・マッケラン,ジェイミー・キ
ャンベル・バウアー





第4話 愛しい人 Darling
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マイケルの元にルーシーから電話。廊下に出ると彼女が倒れて
いた。マイケルはスマコア社に行ってみようというが、ルーシ
ーはマイケルを誘惑し抱きつく。

(6)はベッドで寝ているとテレビの音で目覚める。
テレビでは(1891)が、現代恋愛相談所を経営しており、希望
通りのソウルメイトを探すという。入り口のドアの所には
何故予約カードが入っていた。(313)に相談する。

一方(11-12)は、地面に穴が開いている事に疑問を持ち、父の
(2)に報告。環境異変であり大したことは無いという。

(6)は疑心暗鬼になりながらも相談所に行く。
すると瞬間マッチングだとか相性サーチなどを経て、この女性
はどうか?と薦められる。そこのモニタに映ったのは、なんと
ルーシー(4-15)だった。

一方その頃(313)は(2)と遭い、何やら密談する。(2)は断る
選択肢はないとして、(313)に有ることをさせようとしていた。
裏切りは人の魅力的な本能であると(2)は説得する。人は自分の
望みを勘違いしてしまうもので、愛する人を裏切るのと感じる
のは、相手の愛情以上の何かを求めているからだと言われる。

翌日(6)は目覚める。すると(1891)からはマッチングのステー
ジ2に進むと言われる。
喫茶店で(4-15)と初めて遭うが、彼女は目が見えない女性だ
った。(6)が知る限り彼女の名前はルーシーだが、彼女に色々
と質問するが、橋の向こうに住んでいること。6歳の時に
起きたら目が見えなくなっていたことを聞かされる。(6)は
別の世界で君とは出会っている事を告げると、(4-15)は(6)が
ロマンチックな言い回しで口説いたのだと勘違いし、より(6)
に興味を抱く。(6)は君のことを今夜にでも知りたいと告げ、
彼女を自宅に招くのだった。

自宅にいくと(6)は、以前の世界のことを熱心に語る。
すると(4-15)は(6)が異常な事を話していると思い、どうかして
いると嫌悪感を示す。そして今日は帰るという。帰り際に
(4-15)は、別の世界では私たちはどうなっていたのか?と尋ねる
が、(6)は覚えていない事を告げる。

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(6)は、突然現代恋愛相談所から声を掛けられ、理想の女性だ
として紹介を受ける。その女性はニューヨークに居たときに
はルーシーだと名乗っていた女性で、愛し合っていた女性で
ある。しかしこの世界では盲目の女性4-15として、(6)の前
に現れる。

現代と"村"がシンクロしている事もあって、展開が何やら
分からない状態になっているだけでなく、(2)と(313)の流れ
などもイマイチ理解できるものが無かった。

現代劇との繋がりを見ていると、マイケルの家で爆発事故が
起きて、ルーシーが亡くなったこと。そしてマイケル自身も
病院の中で生死を彷徨っている状況が、"村"の存在として
描かれているのではないかという感じ。

今回のドラマを象徴する"穴"の存在は果たして、この世界が
崩壊していることを意味しているのか。崩壊はすなわち、
主人公の意識が回復していることなのか、それとも死へと
向かっていることなのかその辺の事情もよく分からないが、
思わせぶりな展開が延々と続いている。

(6)が決心するかのようにして、(4-15)との結婚を決意したかと
思えば、(313)が妨害するかのようにして気持ちを露わにし始
めた。
色々と思わせぶりの展開が多いので、目の前の事実の裏に有る
現実の社会とのリンクがなんなのかが興味を示す点だ。

また(2)の妻が何故病気のようにして床に伏せているのかも
気になるところ。

世界観はなかなか独特で面白いがやや展開が進んでいないよう
な感じもして、精神世界ばかりが描かれすぎている様な感じも
する。

No.6/マイケル (Jim Caviezel) 主人公、NYから突然村へ
No.2 (Ian McKellen) 首謀者
No.313 (Ruth Wilson) 女医
No.11-12 (Jamie Campbell Bower) No.2の子供
No.147 (Lennie James) タクシー運転手
No.4-15/ルーシー (Hayley Atwell) マイケルに近付く女
M2 (Rachael Blake) (2)の妻?


No.1891 (Sara Stewart) 現代恋愛相談所職員
No.29-44 (Norman Anstey) 4-15の父
No.23-90 (Hanle Barnard)
No.832 (Savannah Charon Esau) 147の息子
No.10-81 (Iain Paton)
No.21-16 (Renate Stuurman)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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