9mm サンパウロ市警捜査線 (9mm :Sao Paulo、ブラジル) プロデューサー：ロベルト・ドアビラ ディレクター：マイケル・ルマン 脚 本：カルロス・アモリン／ロベルト・ドアビラ http://www.bs11.jp/drama/1089/ http://canalfox.com/br/series/9mm

第13話 決断の時 A Hora e Agora

脚本／Newton Cannito
監督／Michael Ruman
--------------------------------------------------------
カイオ検事はテレビの前で保安長官の姿勢を非難し、犯罪者の
逮捕に向けて、あらゆる特権は排除すべきだとする。

一方ファクションは、各々刑事一人を殺害するのがノルマだと
するが、二人殺害するよう改めて指示しろと告げるトーヒ。
エドゥアルドの元にアジルソンがやってくると、彼にトーヒと
交渉する様告げるが、犯人とは交渉しないというエドゥアルド。
お前の父は約束を守る男だった事。そして過ちを認めていた事
を告げる。

そんな中、刑事が5人殺害される。それを受けてカイオ検事は
益々マスコミの前でパフォーマンスを見せ、犯人たちの行動を
非難し煽るのだった。

3Pはマリオの元に行くと、監禁しているトーヒの親戚の女性を
今すぐ解放すべきだと告げる。既に外の世界では警察官が殺害
される事態が発生しているというが、マリオはファクションに
俺達がボスだと知らせてやれと、仲間たちを鼓舞する。3Pは
間違っていると呟く。

そんな中、州内の三つの刑務所が囚人によって占拠される。
その内、アヴァレでは三人の看守が殺害されていた。パレリュ
イロスでも銃弾を受けているという。ピニェイロスでは署が
爆破された。軍事基地も襲撃を受けているとの事。

マリオの元から飛び出した3Pは何者かに尾行されている事を
知り、すぐにタブァレスに電話する。それを聞いたルイーザは
心配する。そんな中、バスジャックが発生し、3Pは殺されかけ
るのだった。

ヘレン女史はオラシオを呼び出し、監察官の調査の件を問い詰
める。ヘレンはオラシオに対して、信用できるのは貴方だけだ
として、何かあったらこれを使えと武器を手渡される。

タヴァレスは子供・カルリーニョスに絡まれ死ぬ運命にあると
諭される中、彼はビリリコによって拉致される。トーヒの親戚
の女性は何処か?と尋ねられるが、タヴァレスには何のことだか
分からないという。アルベルト署長の知り合いである事を聞か
れると、タヴァレスはこの一件に3Pが関わっていることを直感
する。しかしビリリコに対して、自分は神に誓って知らない事
を告げる。
--------------------------------------------------------

★警察・検事 vs ファクション

マリオはファクションのリーダー・トーヒの親戚を誘拐して
ファクションとの戦争を企てる。彼にしてみれば軍や州知事
が加勢してくれるものと思ったのだろうか?しかしフレイタス
長官はこの事態にも全く人員を割こうとしない現実。

カイオ検事は、自分の名声を一気に高めるために、ファクション
ら犯罪者に宣戦布告する。警察の力を持ってすれば一気に
制圧できるものだと踏んだのだろうが、ファクションの力は
強大で、町は大混乱。しかも警察官が次々と殺害されるという
事態にある決断を迫られる。

★オラシオの取る行動は?

フェレイラの元を訪ねたときには、手を結んでファクションと
戦争を起こすのかと思ったけれど、オラシオは兵隊を借りる
だけで、実際にはマリオがしているトーヒの親戚の女性の救出
に向けて動いているものだった。
フェレイラはオラシオと手を組みたいことを告げ、異様に執着
していたけど、何故そこまで彼に固執していたのだろうね。

★ジルソンはオラシオの本当の子供ではない。

妻もジルソンの連れ子という事なのかな。
妻はジルソンに対してこの町を出て暮らそうとするが、ジルソン
自身はこれまでオラシオが自分にしてくれた恩義に対して、
親子の絆を感じた様子。

★カイオは現実を知る

エドゥアルド自身もここまで酷いことになるとは思っていなか
ったのだろう。彼はカイオが煽ったせいで不必要に事態が広が
ったと感じている様子。アジルソンがトーヒと話し合いをして
事態を収拾する様告げる。当初は否定するが、実際に町で起こ
っている事態を見て考えを改めていく。

★カイオたちはトーヒに話し合いを求める。

しかしトーヒが話し合いを持つのは、カイオレベルではなく、
長官であるフレイタスや州知事レベルの人物だったようだ。
冒頭から焦臭い存在として現れていた謎の組織は、実際には
フレイタス長官の事だった。長官たちは町の治安の維持のため
に、ファクションと結託している事を知る。

★3Pはマリオの元に行き、一人解決を求める。

今まで散々マリオによって振り回されてきた3P。
まさか彼を撃ち殺すとは思わなかった。それどころか麻薬捜査局
の仲間たちを一掃してしまった

★ドラマとしては消化不良。しかし現実的なオチなのか?

結局町の治安は戻るが、ファクションに関しては必要悪の存在
として蓋を閉めてしまった感じのオチ。
警察内部の不祥事に関しては一定の解決を見せたけれど、そんな
町の悪党たちに関しては一切解決を見せなかった。
しかしトーヒは何で刑務所に収監されているのだろうね。
彼ほどの力があれば、何時でも外に出られそうだし、そもそも
彼を捕まえた警察官は相当凄腕の人だと思う。

★エドゥアルドの父は警察官だった。

最後にジェネジオの墓の前で一同勢揃い。
オラシオが彼のことを誰かを弾圧することを嫌い、警察を辞めて
言ったことを告げるが、警察官の間では有名な人だったのかな。

★ブラジルでも黒人を出世しづらい?

イマイチその辺の事情が良く解らないが、wikiではブラジル人
は大きく4つのグループに分かれると有る。
エドゥアルド役のルシアーノ・キリノは、とても味わいの有る
顔立ちで金と権力と警察官の使命の間に揺れるキャラクターを
演じていた。

ルイーザ役のクラリッサ・キステのツイッター?
http://twitter.com/clarissakiste


エドゥアルド役：ルシアーノ・キリノ
オラシオ役：ノリバウ・リッゾ
トレスペー(3P)役：ニコラス・トレビジャーノ
ルイーザ役：クラリッサ・キステ
タヴァレス役：マルコス・セザーナ

ジョアナ - オラシオの妻 (4)
ジルソン - オラシオの息子 (4)
ロベルト - 上司 (4)
ダニ - ルイーザの娘 (4)
マルチネス - 女性捜査官 (5)(7)
ヘレン - ロベルトの後任の上司 (5)(7)
セルマ - タバレスの妻 (5)
マウリシオ - 刑務官 (5)
トーヒ(司令官) - 収監されている (5)
アバカチ - 悪の組織のボス (5)

カイオ・グラコ - 検事 (5)(7)
マネ - ファクションの一人 (5)
アジルソン - 元刑務官、ボクシングのコーチ (5)(7)
ジュリオ - アジルソンの孫?ボクシング (5)
ペイショット大佐 - 軍警察の上官。ルイーザと・・ (6)(8)
アナ・リジア - 検事の妻 (6)(7)
アデリア・フレイタス - フレイタス長官の娘。署長の元彼女 (6)
ポンペウ - 署長。タバレスが仕事を求めに行く。 (6)(7)
フェリピ・マルコンデス - 3Pが探している? (6)(7)
ディアゴ - 麻薬捜査局の刑事
マリオ - 麻薬捜査局の刑事。3Pの従兄弟
マリア - カンジダの娘
カンジダ - 目撃者
ヴァルカス - 養護施設
ジェネジオ - エドゥアルドの父
ビリリコ - アバカチの関係者
ディエゴ - 事件関係者
ジョアン - 事件関係者
ライムンド - 養護施設の看護師
ゼリータ - 警察署の書記
パウラ - 検事。ルイーザに協力
フェレイラ - クラコランジアのボス。オラシオの知人?
アルメイダ - 検事。刑務所に収監されているリストを貰う
ヌビア - 3Pの彼女
ブルーノ・サレス - オラシオが殺害
マスカレーニャマ - 医師
シダ - タバレスが飲食するバー店主
アフレード - ファクションの一人

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)