クルーソー
Crusoe (2008年)

http://www.bs11.jp/drama/1173/


第7話 憎しみの元凶 Bad Blood

脚本/Debbie Oates 監督/Alex Chapple
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うたた寝しているクルーソーに対して突然フライデーが襲いか
かってくる。何かの冗談かと思えば、本気で斬りつけてくる彼。
裏切り者め!嫉妬と復讐に満ちた心であるというフライデーは
善の中でも悪を生み出すのだという。クルーソーは機転を利か
せて彼をカゴへと閉じこめる。一体何があったのかと尋ねるが
殺してやると殺気だった彼は、この決意に迷いはないという。
クルーソーは彼の肩口に何かに噛まれた様な跡が有ることが
分かり、何らかの毒に犯されたのだと感じる。クルーソーは
それが蛇の毒だと感じ、すぐに解毒剤を探すため向かったのは
依然として船の修復のために海岸に滞在している
オリバーたち
の元。そこで解毒剤について書かれている医学書を読もうとする
が、酔っぱらった医師が医学書を枕にしているのを目撃。
なんとか起こさないようにして取り出し調べてみると、ヘビの
毒には
ヘルゴンサッチャが必要だと書かれていた。そこに
タイミングよくオリバーが戻ってくると、ヘビ毒の解毒剤を
くれるよう頼む。それはヘビに似た形の薬草であり、開花前に
しか使えないものだという。取り立てを水に浸してすぐに飲めば
解毒できるというが、ヘビ毒には早急な処置が必要であり、
助からないという。クルーソーはフライデーがボクのことを
忘れて殺そうした事を告げるとそれはヘビ毒の症状とは違うと
いう。それを知ったクルーソーは一緒に来て症状を見てくれと
頼む。

傷口を見にいく二人だが、フライデーがなにやら言葉を発して
いるのが気になる。クルーソーはミルトンの失楽園を読ませて
聞かせていたのでそのセリフを話しているのだろうという。
フライデーの部屋を調べ、口に入れたものやヘビやサソリが
居ないか調べようという。するとフライデーは蜂蜜の巣を
舐めていた事が判明し、毒はミツバチにやられたものだという。
浜に本が置いてあるので調べないといけないという。
すぐに浜に戻りテントの中から本を調べてみる。
するとタイミング悪く医者が目を覚まし始める。オリバーは
医師に麻酔を入れたアルコールを飲ませて再び眠らせる。
本を調べると、この島では見たことのない約束で熱帯植物で
有り、岩肌に寄生し、過酷な環境に生息している事が分かる。
現在フライデーは発熱は無かったが、発熱したら早急な処置が
必要だという。
クルーソーはオリバーにお礼を言い一人で心当たりを探しに
行こうとすると、オリバーも医師としての責務を全うしたい
として一緒に付いてくるのだった。

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フライデーは毒に犯される

毒に犯されて幻覚を見るというのは分かるけれど、クルーソー
を襲うというのは少々不可解なものがある。

ミルトン著の「失楽園」を読み聞かせていたとの事で、その物語
に感化されたであろうフライデーのセリフの数々が今回彼を
支配していた。

この物語自体が失楽園っぽい内容ではあるのかな。

毒の種類は?

当初はヘビの毒を疑っていたけど、実際にはミツバチだという。
ミツバチに幻覚を誘発する毒が有るのかは疑問だけどね。

解毒剤を採りに行く

どの時代のどの世界の物語でも解毒剤というのは、断崖絶壁に
生えているというのが定番らしい。
クルーソーは今回体重が軽いとして、オリバーに行かせようと
するシーンが有ったけど、そんな危険なところに女性を行かせ
ようとするなって感じだね。

ロープを結んでいた切り株が突然抜け落ちる

崖から落ちる寸前であったが、なんとかオリバーの機転の利いた
作戦で助けることが出来た。オリバーの体にまとう全ての服を
ロープ代わりにして彼を助けるというもの。
サラシで胸を隠している辺りはちょっぴりドキっとするものが
有ったね。

過去の映像

今回は何故クルーソーが国から出なければならなかったのかが
描かれた。モンマス公の反乱軍の周りでレースの売買を手がけて
いた彼は、国王軍から反乱軍の一人として誤解されていた様だ。
しかもそんな嘘を吹き込んだのはジェフリース判事。
ブラックソーンが今まで助けてくれていたけど、彼にも裏があり
クルーソーとスザンナの間に生まれる子供が欲しいみたいだ。
彼は自らの遺産を子供が引き継ぐとするが、それも言い訳に
過ぎない気がする。

父ジェームズはクルーソーに聖書を渡す

一族の歴史が描かれているものだという。
しかし演じているショーン・ビーンが若い事もあって、クルー
ソーの父に見えない所が何とも言えない。

ちなみに父役のショーン・ビーンは、1959年4月17日、英国南ヨー
クシャー生まれ。
クルーソー役のPhilip Winchesterは、1981年3月24日アメリカ
で生まれた方みたいだね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Sean_Bean
http://en.wikipedia.org/wiki/Philip_Winchester

吹き矢を使ってフライデーを眠らせ解毒剤を飲ませる

幾ら毒の力とはいえ、フライデーはとても迷惑な奴だった。
弓矢でクルーソーやオリバーを狙う辺り、一歩間違えば危なか
ったよね。オリバーは腕にかすり傷を負っていたし。
毒の効力も長すぎる?

クルーソーに惚れるオリバー

でもクルーソーはあくまで生涯をスザンナに捧げたとして関係
を拒む。この場面で拒むことが出来るとは何と意志の強い男なの
だろうか。


ロビンソン・クルーソー (Philip Winchester) 主人公
フライデー (Tongai Arnold Chirisa) ロビンの友人
ジェレミー・ブラックソーン (Sam Neill) 父の知人
スザンナ・クルーソー (Anna Walton) ロビンの恋人
ジェームズ・クルーソー (Sean Bean) ロビンの父


ジェフリーズ (Joss Ackland) 判事
オリビア (Mia Maestro) 医者・男装している
サミュエル・タフレー (Mark Dexter) オリビアの兄
ローリー (Sean Higgs) 医者、オリビアの上司

--- (Jacqueline Pilton) レースの職人。捕まる
--- (Andrew Barrow) 竜騎兵キャプテン
--- (Graham Weir) 反逆者兵士
--- (Graham Clarke) 暗殺者
アシュラム・オーダリー (Robert Stone)


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