リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班
Re:Genesis (2004年カナダ) シーズン2

http://www.bs11.jp/drama/1292/



第7話 グレンの心 Talk To Him

脚本/Tom Chehak 監督/Ken Girotti
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フロリダのチャリンガの農園で、作物被害が起きる。
ヨコバエを媒介としたピアス病菌による被害で、かつてキュー
バで起きていることから、キューバから意図した事によるバイオ
テロが疑われる。デビッドとカルロスはキューバに入国し、
研究所の跡地で、実験していた跡を見つける。
フロリダの菌株と同じかどうか調べると見事一致する。しかし
あまりに都合が良すぎることに、違和感を覚える。

一方アメリカ政府側では、既に報復のための空爆の準備が整い
後はデビッドらの発表を待つばかりだった。しかもアメリカは
待ちきれずに自分たちで調査すると言い始める。利害関係のない
ノーバックが調べてこそ意味があるのではないか?とするが、
なかなか話が通じなかった。

カルロスはメイコに電話すると、キューバから葉巻を送ると
してその中にキューバで見つけたヨコバエを入れておくので
ノーバックの施設で検査するよう頼む。こちらでは調べるのに
時間がかかるとの事。

メイコはジルに話しかける。最近メイコが元彼であるデビッド
と関係が復活して、デビッドの家に住んでいる事が彼女の耳
にも届いていた。しかしジルは韓国の幹細胞の中にレトロウィ
ルスによって汚染されていた事実を知り、どうやって選り分ける
のかで頭がいっぱいだった。メイコは情報を公開して、他の
研究者たちにも調べてもらったらどうか?と告げる。

エンリコたちはキューバで取れたヨコバイを調べる。
エンリコたちは過去にヨコバイを全滅させた経緯から、これが
キューバ産で有るはずはないという。

メイコは送られてきた菌を早速調べると、菌株は確かにフロリダ
とキューバで一致する。しかし何故全滅したものがここにきて
出てきたのか。嵐が起きた際に、フロリダからキューバに
飛ばされてきたのか、それともアメリカのスパイが戦争を起こ
させる為に意図的にキューバが仕込んだことに工作したのか、
それともキューバのスパイがフロリダに散布するために、フロ
リダからヨコバイを採取し、研究していたのか。

一方キャロラインはサイモンからの助言で検査する。
質問を繰り返して、本当に脳死しているグレンは、反応して
いるのかどうか調べるためのもの。すると確かに彼は声には
出せずにいるが脳の信号が読み取れる。キャロラインは大喜び
し、次のステップに行くためにはどうするのか?と尋ねる。
サイモンは脳外科手術を行い、電極を埋め込み刺激を与えて、
繋がっていないシステムを機能させようという。パーキンソン
の治療みたいなもの。しかし手術にはリスクが付きもので、
電極を入れることで、MRIが使えなくなる事を意味していた。
上手く行けば目覚めるというが・・・

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アメリカとキューバの間で、激しい軋轢が生じ、デビッドら
ノーバックの割り出した答え如何によっては、アメリカの報復
によるキューバ空爆作戦が進行しようとしていた。
果たしてフロリダを襲う農作物被害はキューバによるバイオ
テロなのか?

アメリカ政府お得意の情報操作による侵略戦争の一貫なのかと
いう事を臭わせつつ、緊迫感を上手く演出した話だった。
こういう展開を見るとカナダなんかでも、アメリカ政府が他国
に及ぼしている軍事作戦に対して懐疑的な目で見ている事が
伺える。
誰もアメリカ様には面と向かって非難できないけどね。

戦争に於ける大義名分など今の世の中簡単に作れるなと思うと
共に、その真相を探り当ててしまう遺伝子レベルの情報戦の
凄さをヒシヒシと感じる。

調べていくと、遺伝子マーカーが埋め込まれていて、
逆にピアス病菌の菌株は取り除かれていて、その部分に
潰瘍病の遺伝子に付け替えている事が分かる。
遺伝子マーカーのお陰で、その研究が逆にピアス病菌のワクチン
の為に使われていたもので、ブドウに使われているものだと
分かる。

結局アメリカでもキューバの陰謀ではなく、被害にあった農園
常備の研究者・ヘルナンドによるミスだと判明。
彼が工作員を雇ってキューバにヨコバエを置いたのかな?

グレンの件は、期待されるものがあったけど、結局グレン自身
が望んでいるのは"LET ME DIE"だった。そんな言葉を引き出す
為に意思疎通の為に奔走していたと考えると、かなり空しい
結果だね。

一方ジルの韓国のレトロウィルスの件も解決。
他の研究所では見つけられなかったレトロウィルス。
マグネシウムとマンガンを含んだ緩衝液を使うことによって
そのウィルスが検出される様だ。まぁなんのこっちゃという
感じだけど、結局小児糖尿の治療は安全性が確認できない
のでダメと言うところなのか?

忘れかけていたN.Yの地下に棲む少年・オーウェンも登場。
彼はデビッドの家で住むことになるけど、結局地下で起きている
病原に関しては、ハッパを処分したと言うことで全面解決なのか?

デビット・サンドストロム (Peter Outerbridge) NorBAC主任科学者
キャロライン・モリソン (Maxim Roy) NorBAC管理責任者
カルロス・セラーノ (Conrad Pla) NorBACの研究員。医師
メイコ・トラン (Mayko Nguyen) 専門は生物情報学。
ボブ・メルニコフ (Dmitry Chepovetsky) 専門は生化学。
ウェストン・フィールド (Greg Bryk) キャロラインのアシスタント
ジル・ラングストン (Sarah Strange) ヒラの後任研究者

サイモン・ジェサップ (Darren Boyd) 英国・神経科学者
オーウェン (Michael Seater) ホームレス
グレン (Jonathan Koensgen) キャロラインの姉の息子
コナー・マッギン (Maurice Dean Wint) アメリカ軍大尉


エバ・ラモーン (Arsinee Khanjian) キューバの科学者
サルバドール・チャリンガ (Louis Negin) 農場経営
メグ (Ann Baggley) キャロラインの姉、グレンの母
ローズ・チャリンガ (Lynne Deragon) サルバドールの妹
ヘルナンド・アギラー (Anthony DeSantis) 農場の関係者
エンリコ・カスティーロ (Pedro Salvin) 博士。現在ホテル勤務
--- (Suresh John) ガードマン


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